根掛かり外しの完全ガイド!ルアー回収機や外し方のコツを紹介

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こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。

釣りをしていると避けては通れないのが、ルアーや仕掛けが障害物に引っかかってしまう根掛かりですよね。せっかくの朝マズメのチャンスタイムに根掛かりをしてしまうと、仕掛けを作り直す時間もロスしますし、何よりお気に入りのルアーをロストした時の精神的なダメージは計り知れません。「あのルアー、高かったのに…」「もう売ってない限定カラーだったのに…」と落ち込んでしまい、その後の釣りに集中できなくなった経験は、誰にでもあるはずです。

でも、実はちょっとしたコツや物理的な原理を知っているだけで、諦めていたルアーが戻ってくる確率はグンと上がるんです。「運が悪かった」で済ませるのではなく、正しい対処法を知ることで、根掛かりはただのトラブルから「腕の見せ所」へと変わります。今回は、私が普段の釣行で実践し、多くのルアーを救出してきた根掛かりの外し方や、回収機などの便利な道具、そしてそもそも根掛かりさせないための予防策について、初心者の方にも分かりやすく、かつマニアックな視点も交えて詳しくお話ししていこうと思います。

【この記事で分かること】

  • 根掛かりが発生する物理的なメカニズムと種類ごとの感触の違い
  • ロッド操作や立ち位置を変えて回収率を劇的に上げるテクニック
  • 状況に応じたルアー回収機の選び方と、現場で役立つ効果的な使い方
  • 大切なタックルと自然を守るための安全なラインブレイク手法
目次

成功率を高める根掛かり外しの基本

根掛かりしてしまった瞬間、焦って竿をビュンビュンと煽っていませんか?実はその「反射的な行動」こそが、取れるはずのルアーをさらに取れなくしている最大の原因かもしれません。根掛かりを外すための第一歩は、技術よりもまず「冷静になること」です。ここでは、物理的な原理に基づいた、ルアーの生還率を高めるための基本的なアプローチと心構えについて、深掘りして解説していきます。

根掛かりが発生する原因と原理

まずは敵を知ることから始めましょう。一言で「根掛かり」と言っても、水中で何が起きているかは大きく分けて数パターンあります。手元に伝わる感触から、水中の状態をイメージできるだけで、選ぶべき対処法がガラリと変わってくるんですよ。

最も一般的で多いのが「フックスタック」です。これは針先が木や岩、ロープ、あるいは海底のゴミなどに「刺さっている」状態です。感触としては「グッ」と重くなり、少し弾力を感じることが多いですね。この場合、最終的には針を伸ばすか折ることで回収できる可能性が高いパターンです。

一方で非常に厄介なのが「シンカースタック」です。これはオモリ(シンカー)自体が、テトラポッドの隙間や岩と岩のクレバス(亀裂)にガッチリと「挟まって」しまう状態です。感触は「ガツッ!」という硬い衝撃で止まり、引いてもビクともしない硬直感があります。これはオモリがくさびのように食い込んでいるため、力任せに引けば引くほど、さらに奥深くへとロックされてしまいます。

他にも、ライン自体が障害物にグルグルと巻き付いてしまう「ラインスタック」や、クランクベイトなどのボディが岩の間に挟まる「ボディスタック」などがあります。竿から伝わる情報を指先で感じ取り、「あ、これはオモリが挟まったな(硬い感じ)」とか「針が海藻に刺さった感じだな(少しヌルッとする感じ)」と診断する意識を持つことが、回収への第一歩です。

アツシの豆知識:ファントム・バイトの罠
実は、魚のアタリと勘違いして強くアワセ(フッキング)を入れてしまった結果、軽微なスタックが重度の根掛かりに悪化するケースが非常に多いんです。これを私は「ファントム・バイト(幻のアタリ)」と呼んでいます。特にボトムバンピング中など、「コツッ」という岩へのコンタクトを魚だと誤認して「ビシッ!」とアワセてしまうと、針やオモリが障害物の最深部まで貫通してしまいます。怪しいなと思ったら、即アワセするのではなく、まずは竿先で軽く聞いてみるのが鉄則ですよ。

竿を煽らない外すコツと手順

「根掛かった!」と認識した瞬間の「初動」が生死を分けます。絶対にやってはいけないのが、パニックになって即座にグイグイと強く引っ張ったり、竿を激しく煽ったりすることです。これをすると、フックはより深く刺さり、オモリはより奥へと移動してしまいます。

最初のステップは、何もしないこと、つまり「テンション・リリース」を試してください。リールのクラッチを切るかベールを返し、ラインをダルダルに緩めるんです。ラインの張力がなくなると、障害物に押し付けられていたルアーの圧力がゼロになります。すると、ルアーの浮力でフワッと浮き上がったり、水流でゆらゆらと動いたり、あるいはオモリの重心が変わったりして、ポロリと外れることが意外とよくあります。「押してダメなら引いてみろ」ではなく、「引いてダメなら緩めてみろ」が正解なのです。

具体的な初動プロセス
  • ステップ1(静止): 根掛かりを感知したら、即座に手を止め、リールのベールを返してラインを完全フリーにする。
  • ステップ2(重力活用): 竿先を高く上げるのではなく、逆に水面に向けて下げ、重力の力でオモリを下に落とすイメージを持つ。
  • ステップ3(微振動): 5秒ほど放置しても外れない場合、ラインを張らず緩めずの状態にし、竿先を細かく震わせて「シェイク」を入れる。ルアーを優しく揺さぶり、重心をずらしてみる。

特にウィード(水草)エリアや、複雑な枝が沈んでいる場所では、この「緩めて揺する」動作だけで、スルッと抜けることが全体の5割以上を占めます。力ずくで解決しようとする前に、まずは物理法則を味方につけた「柔の対応」を心がけましょう。

ルアーを弾く弓引きのやり方

優しく揺すっても外れない時は、少しアグレッシブな技へと移行します。ベテランアングラーの間では「弓引き」「スナップ」「パッチン」などと呼ばれる、非常に信頼性が高く効果的な物理テクニックです。

この技の原理は、ラインの伸縮性を利用した「反動」です。ゴム紐を伸ばしてパッと離すと、勢いよく縮みますよね?あのエネルギーを利用して、ルアーを自分側ではなく「沖側(向こう側)」へ瞬間的に弾き飛ばすのです。

弓引きの具体的な手順

  1. まず、リールのドラグをガチガチに締めるか、スプールを指でしっかりと押さえて、ラインが絶対に出ないようにロックします。
  2. 次に、竿のバットガイド(一番手前のガイド)とリールの間あたりのラインを手でしっかりと掴みます。
  3. ロッドを固定したまま、掴んだラインを弓の弦を引くように、グーッと手前あるいは横に限界まで引っ張ります。竿が曲がり、ラインに強烈なテンションが掛かるのを感じてください。
  4. そして、「パッ」と躊躇なく指を離します。擦るように離すのではなく、弾くように一瞬で離すのがコツです。

この瞬間、ゴムのように伸びていたラインが縮もうとする強力な収縮波がルアーに伝わります。ルアーは瞬間的に手前に引かれますが、その反動(キックバック)で逆方向へ大きく弾かれる挙動を示します。この衝撃で、食い込んだフックが障害物から引き剥がされるのです。特にナイロンラインやフロロカーボンラインは伸びがあるので効果絶大ですが、伸びの少ないPEラインでもリーダー部分の伸びを利用して十分に効果を発揮します。

安全上の注意:ミサイル化するルアー
弓引きは非常に強力なテクニックですが、最大のリスクがあります。それは、外れた瞬間にルアーが弾丸のような速度で自分に向かって飛んでくることです。冗談抜きで、顔や目に当たれば失明の危険もあります。弓引きを行う際は、必ず周囲に人がいないか確認し、偏光グラスで目を保護し、帽子を被った状態で行ってください。また、ルアーが飛んでくる軌道を予測し、いつでも身をかわせる体勢をとっておくことが重要です。

堤防で有効な立ち位置の変更

物理的に引っ張る角度、つまり「力のベクトル」を変更するのも非常に有効な手段です。同じ場所から何度引いても外れないのは、その角度では「引っ掛かりが強まる方向」に力を加えてしまっているからかもしれません。もし、ルアーが引っ掛かっている障害物の「裏側」や「側面」に回り込んで引くことができれば、驚くほど簡単にポロリと外れることがあります。

ボートフィッシングなら船を動かして反対側に回れば良いですが、陸っぱりの場合でも諦めてはいけません。足場が許す限り、堤防や護岸沿いに歩いて大きく移動してみてください。ラインの角度を45度、できれば90度くらい変えてから、優しく竿を煽ってみましょう。

特にテトラ帯やゴロタ石のエリアでは、この方法が効果的です。テトラポッドは複雑な形状をしていますが、数メートル横に移動するだけで、ラインがテトラの角(エッジ)から外れ、スタックしていたルアーへの力の掛かり方が劇的に変わります。友人と釣りに行っている場合は、竿を渡して離れた場所から引いてもらうなどの「協力プレイ」も有効ですよ。「押してもダメなら引いてみろ、引いてもダメなら回ってみろ」です。

エギング特有の優しく外す技

エギングをしている方にとって、1本千円以上するエギのロストは、お財布に大打撃を与える痛い出費ですよね。エギのカンナ(針)は放射状に広がっており、数も多いため、一度ガッチリ掛かると非常に抜けにくい構造をしています。しかし、その一方で、エギ特有のバランスを利用した繊細なテクニックで外しやすいルアーでもあるのです。

エギングでの根掛かり外しにおいて最も重要なのは、「初動の優しさ」です。カンナは非常に細く鋭いため、バスフィッシングのような感覚で強くアワセたり引いたりすると、カエシ(バーブ)がないとはいえ、岩や海藻の繊維に深く食い込んでしまいます。まずはラインスラックを使った軽いシェイクで、エギを海中で「お辞儀」させるようなイメージで揺すってください。

それでもダメなら、先ほど紹介した「弓引き」を、少し弱めの力加減で行います。これをエギンガーの間では「弾き」と呼ぶこともあります。エギは水中で独特のダートアクション(左右への跳ね)をするように設計されているため、ラインを弾いた瞬間に、エギが「ピョン」と後ろに跳ねたり(バックステップ)、横にスライドしたりします。まるでイカがジェット噴射で逃げるようなこの動き(逆噴射模倣アクション)が、岩の隙間からエギを脱出させる鍵となるのです。

上級者の裏技:カンナチューニング
根掛かりが多発する激しい岩礁帯を攻める際、私は事前にエギの下側のカンナを数本、ペンチで折るか、内側に曲げておくチューニングを施すことがあります。これだけで根掛かり率は劇的に下がりますが、イカへのフッキング率はそこまで落ちません。「絶対にロストしたくない」という時は、試してみる価値のある予防策です。

道具を活用する根掛かり外しと予防

ここまではテクニックや物理法則を使った外し方でしたが、どうしても外れない頑固な根掛かりの場合は、専用の道具に頼るのが一番確実で賢い選択です。数千円の投資で、将来的に数万円分のルアーが助かると考えれば、ルアー回収機は決して高い買い物ではありません。ここでは、状況に応じた道具の選び方と、現場で使える裏技的な活用術について見ていきましょう。

最強のルアー回収機と道具

「ルアー回収機」と一口に言っても、市場には様々なタイプが出回っています。「どれを買えばいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。私はフィールドや釣りのスタイルに合わせて、主に3つのタイプを使い分けています。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解しておくことが、回収率100%への近道です。

タイプ・通称 メカニズム メリット・デメリット おすすめのシチュエーション
チェーン式
(滑走型)
本体をライン伝いに滑らせ、先端のジャラジャラしたチェーンをフックに絡め取る。 安価で水深があっても使えるのが最大の強み。ただし、フックを伸ばして回収するためフック交換が必要になることが多い。 堤防、ボート、水深のある場所。ルアーの種類を問わず万能に使える。
クロー式
(把持型)
強力な金属アームや枠で、ルアーのアイやスイベルを直接押し込む、または引っ掛ける。 最強の回収力を誇り、ルアーごと強引に引き抜ける。しかし本体が大きく、回収機自体が根掛かるリスクもある。 ビッグベイトや、太いラインを使っている時。枝やロープなどの障害物に強い。
シャフト式
(伸縮型)
伸縮する棒の先端にコイルやカギ爪が付いており、直接ルアーに届かせて操作する。 手元で操作できるため、見えている範囲ならほぼ100%回収可能。ただし長さ(3〜4m程度)の限界がある。 足場の低い水路、野池、ボートでの近距離戦。シャローエリア攻略の必需品。

個人的にボートフィッシングや足場の高い堤防で愛用しているのは、チェーン式のタイプ(例:レスキューロボなど)です。これをラインに這わせてスルスルと落とし、ルアーに到達したらガチャガチャと上下に揺すってチェーンをフックに絡めます。フックを一本犠牲にして(伸ばして)回収することになりますが、大切なルアー本体は無事に帰ってきます。

一方、岸釣りの近距離戦、特に霞ヶ浦水系のようなマッディシャローや野池なら、シャフト式(棒タイプ)が最強です。根掛かった場所に直接棒を突っ込んで外せるので、ストレスフリーで釣りができます。私は常に背中に背負ってランガンしています。

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船釣りで使えるオモリ活用術

もし専用の回収機を持っていない場合や、忘れてしまった場合でも諦める必要はありません。手持ちの道具を使って、即席の回収機を作る裏技があります。それが「オモリ打ち」や「ハングオフ」と呼ばれる、古くから伝わる漁師の知恵のような方法です。

用意するのは、大きめの中通しオモリ(20号〜30号くらい、約70g〜110g)やナス型オモリ、そしてスナップです。スナップにオモリをセットし、それをメインラインに通します。そして、ラインを張った状態で、オモリをスルスルと滑らせて投下します。

水深によりますが、勢いよく滑り落ちたオモリが、ルアーのサルカンやボディ、あるいはフック部分に「ガツン!」と激突します。この運動エネルギーによる物理的な衝撃(インパクト)で、岩の隙間に固着していたフックやオモリが弾き飛ばされて外れるのです。特にボートフィッシングや、足元から水深がある堤防のヘチ釣りでは非常に有効なテクニックです。ただし、ルアーの塗装が剥げたり、最悪の場合はプラスチックボディが割れるリスクもゼロではないので、最終手段として覚えておいてください。

バス釣りのウィード攻略法

ブラックバス釣り、特に琵琶湖などで多いのが、ウィード(水草)へのスタックです。これは岩のようなガチッとした根掛かりとは違い、柔らかくヌルッと絡みつくので、対処法が少し異なります。

ウィードに掛かった場合、力任せに引くとウィードの束ごと抜けてきてしまい、ポイントを荒らすことになります。基本は、ロッドワークで優しく「ほぐす」ように外すことです。ラインを張りすぎず、竿先でチョンチョンとウィードを切る、あるいは揺すって外す感覚です。

そして重要なのが、この「根掛かり外し」自体がテクニックの一部だということ。ウィードからルアーが「プルン」と外れた瞬間、ルアーは不規則な動きを見せます。この瞬間こそが、バスにとって最高のバイトチャンス(リアクションバイト)になるのです。これを意図的に行うのが「ハングオフ」というテクニック。根掛かりをピンチと思わず、「ここで外せば食うぞ!」とチャンスに変える意識で、丁寧にほぐしてみてください。

カバー撃ちでの「ダイレクト・プッシュ」
浅い場所でのカバー(アシやブッシュ)撃ちなら、ロッドティップ(竿先)を水中に突っ込んで、直接ルアーを押して外す方法もよく使います。ルアーの頭を押してあげるだけで簡単に外れます。ただし、この時は竿を折らないように力加減には十分注意してくださいね。

安全にラインを切る方法

あらゆる手段を尽くしても、どんなに時間をかけても外れない場合…。残念ですが、ラインを切る決断も必要です。しかし、ここでの「切り方」にも正しい作法と安全管理が求められます。

絶対にやってはいけないのが、「手でラインを引っ張る」ことと、「リールでドラグを締めて強引に巻く」ことです。特に現在の主流であるPEラインは非常に強靭で細いため、素手に巻き付けて引っ張ると、ナイフのように皮膚や肉をスパッと切り裂く事故が多発しています。また、リールで無理に引くと、メインシャフトが曲がったり、ギアが破損したりして、リールが一発で使い物にならなくなります。

安全にラインを切るためには、必ず「ラインブレーカー(キッター)」を使用してください。これは筒状の道具で、表面に滑り止めのゴムが巻いてあります。これにラインをグルグルと数回巻き付け、摩擦で完全に固定してから、ゆっくりと後方へ引きます。こうすることで、手やリールを痛めることなく、システムの中で最も弱い部分(通常はリーダーの結束部)で安全に破断させることができます。

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環境への配慮とアングラーの責任
ラインブレイクは、水中にゴミ(ルアーやライン)を残す行為に他なりません。公益財団法人日本釣振興会の水中清掃活動データ(出典:公益財団法人 日本釣振興会『水中清掃』)を見ても、海底からは毎年大量のルアーやエギが回収されています。可能な限り回収の努力をし、どうしても切る場合はリーダーの結束部から切れるようなシステムを組み、水中に残るラインを最小限にするのが、フィールドで遊ばせてもらっている私たちアングラーの最低限のマナーです。

そもそも根掛かりさせない予防

究極の根掛かり対策は、やはり「根掛かりさせないこと」に尽きます。「そんなの無理だよ」と思うかもしれませんが、上級者ほど、危険な障害物周りを攻めているにも関わらず、根掛かりによるロストが圧倒的に少ないのです。それはなぜか?彼らは「ボトム感知能力」が異常に高いからです。

根掛かりの多くは、ルアーが着底したことに気づかず、そのまま放置したり、ズルズルと引きずったりした結果発生します。ルアーが着底した瞬間、リールからのライン放出が止まり、張っていた糸が「フワッ」と緩みますよね。この視覚的変化を見逃さない集中力が、予防の第一歩です。着底した瞬間に次のアクション(巻き上げやシャクリ)を開始できれば、根掛かりのリスクは激減します。

また、「カウントダウン」も非常に有効なテクニックです。キャストして着底まで何秒かかるかを数えておきます。「ここは着底まで10秒だな」と分かっていれば、次のキャストからは9秒数えた時点でベールを戻し、巻き始めれば良いのです。これだけで、底ギリギリの美味しいレンジを攻めつつ、着底させない(=根掛かりしない)釣りが展開できます。

さらに、タックルセッティングも見直してみましょう。例えば、オモリを鉛ではなく、高比重で硬度の高い「タングステン」に変えるだけで、底のコツコツ感が明確になり、根掛かりそうな場所を事前に察知して回避できるようになります。初期投資はかかりますが、ルアーロストが減れば結果的に経済的ですよ。

根掛かり外しを極めて上達する

根掛かりへの対応力は、実は釣りの上手さに直結する重要なスキルです。なぜなら、魚がいる場所(ハビタット)は、往々にして岩や海藻、倒木などの障害物が多い場所だからです。「根掛かりが怖いから」「ルアーを無くしたくないから」といって、何もない安全な砂地ばかり投げていては、いつまで経っても釣果は伸び悩みます。

「根掛かりのリスクをコントロールし、もし掛かっても冷静に対処して回収できる」。この自信が持てれば、今まで攻めきれなかった激しいストラクチャーの奥にも、果敢にルアーを送り込めるようになります。「ここを通せば絶対に食う」というコースに、恐れずにキャストできる。その先には、これまで出会えなかったランカーサイズの魚との遭遇が待っているはずです。

根掛かりは失敗ではありません。魚に近づいている証拠です。ぜひ今回紹介したテクニックや道具を駆使して、根掛かりを恐れない「攻めの釣り」を楽しんでくださいね!

※本記事の情報は一般的なテクニックを紹介するものです。状況やタックルによっては破損や怪我のリスクがありますので、実施の際は周囲の安全を確認し、自己責任において行ってください。

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