釣竿のセッティングとおもりの付け方|重さ・号数を初心者向けに解説

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釣竿を用意してリールも付けたのに、「おもりはどこに付ける?」「何号を選べばいい?」「この竿で10号を投げても大丈夫?」と手が止まってしまうことがありますよね。釣りのおもりは、ただ仕掛けを沈めるための部品ではありません。狙った水深まで仕掛けを届け、潮や風の中で位置を安定させ、魚のアタリを感じやすくする大切な役割があります。

ただし、重ければ使いやすいわけではありません。軽すぎると仕掛けが沈まず、重すぎるとアタリが分かりにくくなったり、根掛かりが増えたりします。さらに、釣竿の対応範囲を超えたおもりを投げると、竿の破損や周囲を巻き込む事故につながるおそれもあります。

この記事では、釣竿の基本的なセッティングから、おもりの付ける位置、号数とグラムの換算、竿に書かれたオモリ負荷の見方まで、初心者向けに順番に解説します。サビキ釣り、ちょい投げ、投げ釣りで迷いやすい重さの目安も紹介するので、あなたの仕掛けに合うおもりを選びやすくなるかなと思います。

この記事で分かること

  • 釣竿とリールを準備して仕掛けを付けるまでの手順
  • おもりを付ける位置と仕掛けごとの違い
  • おもりの号数とグラムを換算する方法
  • 釣竿のオモリ負荷やルアー重量の見方
  • サビキ釣りや投げ釣りで使いやすい重さの考え方
  • 仕掛けが流される、底が分からないときの調整方法

先に結論

初心者がおもりを選ぶときは、釣り方より先に、使用する釣竿の対応範囲を確認するのが基本です。その範囲内で、潮に流されて底や狙ったタナが分からないなら少し重くし、着底が分かって操作できるなら必要以上に重くしません。号数だけで決めず、竿・仕掛け・釣り場の3つをセットで考えましょう。

目次

釣竿とおもりの基本セッティング

釣竿にリールと仕掛けを取り付ける基本セッティング

おもりが必要な理由

釣りで使う「おもり」は、エサやハリを狙った場所まで運び、水中で仕掛けの姿勢を整えるための道具です。海底を狙う釣りでは仕掛けを底まで沈め、サビキ釣りでは複数のハリを縦に伸ばし、ウキ釣りではウキの浮力と釣り合うように調整します。

おもりが軽すぎると、風で糸が押されたり、潮に仕掛けが流されたりして、狙っている水深に届いているのか分かりにくくなります。反対に重すぎると、魚がエサをくわえたときの抵抗が大きくなり、小さなアタリを感じにくくなることがあります。海底を引きずりやすくなるため、岩や海藻に掛かる「根掛かり」が増える場合もあります。

つまり、良いおもりとは単純に重いものではなく、その日の状況で仕掛けの位置を把握できる範囲の、なるべく扱いやすい重さです。最初から一つの号数に決めつけず、交換しながら合わせるのが現実的ですよ。

竿とリールを取り付ける

まず、竿の持ち手付近にある「リールシート」にリールを固定します。リールシートには、ネジを回して固定するタイプや、リング状の部品を動かして締めるタイプがあります。形は違っても、リールの足を前後から挟んで動かなくする仕組みはほぼ同じです。

  1. リールシートのネジや固定リングを十分に緩めます。
  2. リールの足を固定フード側へ差し込みます。
  3. 反対側のフードを寄せ、ネジやリングを締めます。
  4. リールを軽く左右に動かし、ガタつきがないか確認します。

締め方が弱いと、投げた瞬間や魚を巻き上げる途中でリールがずれることがあります。一方で、力いっぱい締め込めばよいわけでもありません。樹脂製のパーツを傷めないよう、手でしっかり固定できるところまで締めれば十分です。

道糸をガイドへ通す

リールを固定したら、リールに巻かれている道糸を竿のガイドへ通します。スピニングリールの場合は、糸を出す前に「ベール」と呼ばれる半円状の金属パーツを起こしてください。ベールを閉じたまま糸を引っ張ると、ドラグから無理に糸を出す形になり、作業しにくくなります。

  1. 竿を地面へ直置きせず、安定した場所で横向きに持ちます。
  2. リールのベールを起こし、道糸を少し引き出します。
  3. リールに近い一番大きなガイドから、竿先側へ順番に通します。
  4. すべてのガイドを通したら、抜けている箇所がないか確認します。
  5. 仕掛けを結ぶまでは、糸が戻らないよう先端を押さえておきます。

初心者がよくやってしまうのが、竿先付近の小さなガイドを一つ飛ばすことです。そのまま投げると竿がきれいに曲がらず、糸がブランクスに触れて傷む原因になります。ガイドが一直線に並んでいるかも一緒に見ておきましょう。

振り出し竿は穂先から伸ばす

伸縮式の振り出し竿は、一番細い穂先側から順に引き出します。各節を軽くひねりながら固定し、ガイドの向きを一直線にそろえてください。根元側から勢いよく振って伸ばすと、節が強く固着したり、穂先が飛び出して破損したりすることがあります。

おもりを付ける位置

「おもりを糸のどこに付ければよいのか」は、使用する仕掛けによって変わります。すべての釣りで道糸の先に直接おもりを結ぶわけではありません。市販仕掛けのパッケージには接続順が図で書かれていることが多いので、最初はその説明どおりに組むのが確実です。

仕掛け別のおもりの位置

釣り方 基本的な位置 よく使う種類
足元のサビキ釣り サビキ仕掛けの一番下、または下カゴと一体 オモリ付きコマセカゴ、ナス型オモリ
上カゴ式サビキ サビキ仕掛けの一番下 ナス型オモリなど
ちょい投げ 道糸とハリ仕掛けの間 天秤オモリ、ジェット天秤
胴突き仕掛け 複数のハリが付いた仕掛けの一番下 ナス型オモリ、六角オモリ
ウキ釣り ウキより下の道糸やハリス周辺 ガン玉、割ビシ、中通しオモリ
ルアー釣り ハリと一体、または仕掛けの途中 ジグヘッド、シンカー

サビキや胴突き仕掛けのように、仕掛けの最下部へおもりを付ける釣りでは、おもりが下方向へ引っ張ることで複数のハリが伸び、絡みにくくなります。ちょい投げでは、天秤がおもりとハリ仕掛けの間に入り、投げたときの絡みを抑えます。

ウキ釣りは少し考え方が異なります。ウキには「3B」「1号」など、支えられるおもりの目安があり、その浮力に合わせてガン玉やオモリを調整します。ウキの付け方やウキ止めの順番から確認したい方は、釣りで浮きの付け方を初心者向けに解説した記事も参考にしてください。

仕掛けを結ぶ方法

釣竿の道糸にスナップ付きサルカンを結ぶ様子

スナップ付きサルカンを使う

道糸をガイドへ通したら、先端に仕掛けを接続します。サビキ釣りや胴突き釣り、ちょい投げなど、市販仕掛けを交換しながら使う場合は「スナップ付きサルカン」を結んでおくと便利です。

サルカンは回転する金具で、仕掛けの回転による糸ヨレを抑える役割があります。スナップは開閉できる留め具です。この二つが一体になっているため、仕掛けの輪を掛けてスナップを閉じるだけで交換できます。

ただし、仕掛けの説明書で直結が指定されている場合や、軽い仕掛けで金具の重さを抑えたい場合は、必ずしもスナップ付きサルカンが必要とは限りません。まずは市販仕掛けの接続方法を確認し、用途に合うサイズを選びましょう。

ユニノットの結び方

サルカンを結ぶ方法はいくつかありますが、初心者でも覚えやすい結び方の一つがユニノットです。ナイロンラインやフロロカーボンラインと金具を結ぶ場面で広く使えます。ラインの太さや硬さによって適した巻き回数は変わるため、ここでは基本的な手順として見てください。

  1. サルカンのリングへ糸を通し、先端を10〜15cmほど折り返します。
  2. 折り返した糸で輪を作り、その輪の中へ先端を通します。
  3. 先端を本線へ4〜6回ほど巻き付けます。
  4. 結び目を水などで湿らせ、端糸をゆっくり引いて輪を締めます。
  5. 本線を引いて結び目をリング側へ寄せ、全体を締め込みます。
  6. 結び目が整っているか確認し、端糸を少し残して切ります。

勢いよく一気に締めると、摩擦熱でラインが傷みやすくなります。結び目を湿らせ、少しずつ形を整えながら締めてください。完成後はサルカンと本線を別々に持ち、軽く引っ張って抜けないか確認しておくと安心です。

「漁師結び」と同じとは限らない

ユニノットと漁師結びは、紹介する媒体によって呼び方が混同されることがあります。結び方の名前だけで判断せず、図や手順を見て同じ結び方か確認してください。覚えるときは、名称よりも「どこへ何回通し、どの順番で締めるか」を身につける方が失敗しにくいですよ。

結び目で多い失敗

仕掛けを正しく組んでも、結び目が弱いと魚が掛かった瞬間に切れてしまいます。初心者のうちは、次のような状態になっていないか毎回確認しましょう。

  • 巻いた糸同士が重なり、結び目が団子状になっている
  • 締め込むときにラインが白く変色している
  • 端糸を結び目ぎりぎりで切っている
  • 古く傷んだライン部分をそのまま使っている
  • スナップを最後まで閉じていない

一度強く引っ張られた結び目や、根掛かりを外した後の先端部分には傷が入っていることがあります。少しでも毛羽立ちや潰れが見えたら、その部分を切って結び直した方が安心です。数分の結び直しで、魚と仕掛けの両方を失うリスクを減らせます。

おもりの重さを決める順番

釣り方と釣り場に合わせて選ぶ複数のおもり

竿の対応範囲を最初に見る

おもり選びで最初に見るのは、水深よりも釣竿の対応範囲です。釣竿には、使用できるおもりやルアーの重さが記載されていることがあります。表記は竿の種類によって異なります。

  • オモリ負荷:5〜10号
  • 錘負荷:8〜15号
  • LURE WT:7〜28g
  • CAST WT:10〜30g

「オモリ負荷5〜10号」なら、基本的にはその範囲に収まるおもりを使います。「LURE WT 7〜28g」と書かれたルアーロッドなら、7〜28gがメーカーの示すルアー重量の範囲です。おもりを使ったエサ釣りへ流用する場合も、上限を超えないよう注意してください。

表記が見つからない場合は、竿の品番を確認してメーカー公式の商品ページや取扱説明書を調べます。中古品や古い竿で情報が確認できないときは、重いおもりを推測で投げず、釣具店へ相談するのが安全です。

投げるときは仕掛け全体の負担も意識する

竿へ掛かる負担は、おもり単体だけで決まるとは限りません。コマセを詰めたカゴ、エサ、水を含んだ仕掛けなどが加わると、実際に振り切る重量は増えます。特に飛ばしサビキやカゴ釣りでは、カゴとおもりを合わせた状態で余裕を持たせてください。メーカーの表示や仕掛けの説明を優先し、上限ぎりぎりで力いっぱい投げるのは避けましょう。

水深・潮・風を確認する

竿の対応範囲を確認したら、その中で釣り場に合う重さを選びます。判断材料になるのは、主に水深、潮の速さ、風、狙う場所、仕掛けの抵抗です。

  • 水深が深いほど、仕掛けを早く沈めるために重さが必要になりやすい
  • 潮が速いほど、仕掛けが横へ流されにくい重さが必要になる
  • 向かい風や横風が強いと、糸が押されて軽い仕掛けを操作しにくい
  • 岩や海藻が多い場所では、重すぎると根掛かりが増えやすい
  • カゴや大きな仕掛けは水の抵抗を受けやすく、流されやすい

よく「水深1mにつき1号」と説明されることがありますが、これはどの釣り場にも当てはまる決まりではありません。同じ水深5mでも、港内の穏やかな場所と潮通しのよい堤防先端では、必要な重さが変わります。初心者が覚えるなら、号数を水深だけで計算するよりも、着底や狙ったタナを把握できるかで判断した方が実践的です。

底を取れる重さに調整する

海底を狙う釣りでは、「底を取る」という感覚が重要です。仕掛けを落とし、糸が出ている途中でおもりが海底へ着くと、糸の張りがふっと緩んだり、竿先の曲がりが戻ったりします。この変化が分かれば、仕掛けが底まで届いたと判断できます。

落としても糸がいつまでも斜めに出続け、着底が分からない場合は、潮に流されている可能性があります。竿の対応範囲内で一段階重くするか、仕掛けを小さくして抵抗を減らしてください。

反対に、着底はすぐ分かるものの、少し動かすだけで岩に挟まる場合は、重さや形が合っていないかもしれません。一段階軽くする、底を引きずらず少し持ち上げて動かす、根掛かりしにくい形状へ替えるといった方法があります。

初めての場所で号数が分からないときは、竿の適合範囲内で中間付近の重さから始めると調整しやすいです。いきなり最も重い号数を選ぶのではなく、着底が分かるか、仕掛けが流されすぎないかを見て、一段階ずつ変えていきましょう。

軽い・重いの判断早見表

釣り場で起きていること 考えられる状態 見直し方
着底した瞬間が分からない 軽すぎる、潮や風の影響が強い 適合範囲内で少し重くする
仕掛けが隣の人側へ流れる 軽すぎる、投入位置が潮上すぎる 重くするか投入位置を調整する
投げても飛距離が安定しない 竿と重さの相性、投げ方、風の影響 竿の表示を確認し無理なく投げる
アタリが小さく分かりにくい 重すぎる、糸がたるんでいる 少し軽くするか糸の張りを整える
海底へ張り付き根掛かりが多い 重すぎる、底を引きずっている 軽くするか持ち上げて操作する
魚が触れてもすぐ離す 仕掛けの抵抗が大きい可能性 状況が許せば軽くしてみる

おもりの号数とグラム換算

釣り用おもりの号数とグラムを確認する様子

1号は約3.75g

釣り用のおもりは、「g」ではなく「号」で表示されることがあります。一般的なおもりは、1号を約3.75gとして換算できます。号数に3.75を掛ければ、グラムへ直せます。

たとえば10号なら、3.75g×10で37.5gです。ルアーロッドの対応重量がグラムで書かれている場合は、この換算を使うと比較しやすくなります。

オモリ号数・重量換算表

号数 重量 号数 重量
0.5号 約1.88g 8号 約30.00g
1号 約3.75g 10号 約37.50g
2号 約7.50g 12号 約45.00g
3号 約11.25g 15号 約56.25g
5号 約18.75g 20号 約75.00g
6号 約22.50g 25号 約93.75g
7号 約26.25g 30号 約112.50g

製品の重量にはわずかな差が出る場合があるため、厳密な重さが必要な釣りでは商品の表示を確認してください。また、ガン玉や割ビシの「号」は、上の一般的なおもりの号数換算とは別の規格です。名前が同じ号でも重量は一致しないので注意しましょう。

ガン玉の表記は別ルール

ウキ釣りやミャク釣りで使う小さなガン玉には、「G8〜G1」や「B〜6B」といった表記があります。G表記は数字が小さくなるほど重くなり、B表記は数字が大きくなるほど重くなります。初めて見ると逆に感じやすいところです。

ガン玉の重量目安

表記 重量の目安 表記 重量の目安
G8 約0.07g B 約0.55g
G7 約0.09g 2B 約0.80g
G6 約0.12g 3B 約1.00g
G5 約0.17g 4B 約1.25g
G3 約0.25g 5B 約1.75g
G1 約0.45g 6B 約2.20g

※重量設定はメーカーによって多少異なる場合があります。商品の表示を確認してください。

なお、2Bは「Bを2個付けた重さ」という意味ではありません。複数のガン玉を組み合わせて微調整することもありますが、ウキの浮力とガン玉の重量表を見ながら合わせる必要があります。ガン玉の種類と重量については、シマノの初心者向け仕掛け解説でも確認できます。

釣竿のオモリ負荷の見方

釣竿に表示されたオモリ負荷を確認する場面

竿本体と製品情報を確認する

オモリ負荷は、竿のグリップ付近、元竿の印字、製品タグ、外箱、取扱説明書などに書かれています。竿本体には品番しか書かれておらず、詳しい仕様はメーカーサイトで確認する製品もあります。

たとえば「オモリ負荷5〜10号」と記載されている場合、5号未満や10号を超えるおもりを積極的に使うのではなく、5〜10号の範囲で釣り場に合わせます。ちょうど中間の7〜8号付近から始めると、軽くする場合と重くする場合の両方へ調整しやすいです。

一方、「LURE WT 5〜20g」のルアーロッドでは、おもりの号数ではなくグラムで考えます。5号のおもりは約18.75gなので上限付近です。そこへ重い仕掛けやエサを加えて強く投げる使い方は余裕が少なくなります。竿の上限だけを見て「5号なら使える」と単純に決めない方が安全です。

上限を超えると折れるおそれ

適合範囲を超えるおもりを投げると、キャスト時に竿へ大きな負担が集中します。穂先だけでなく、継ぎ目や目に見えない傷がある部分から破損することもあります。折れた竿や切れた仕掛けが周囲へ飛ぶと危険なので、「少しくらいなら大丈夫」と試すのは避けてください。

また、竿を正面へ振り切らず、頭上でおもりをぶら下げたまま急にあおる投げ方も負担が大きくなります。重い仕掛けほど、後方と周囲に人がいないか確認し、竿全体へゆっくり重さを乗せるように投げましょう。

傷がある竿は負荷範囲内でも注意

釣竿は、地面への直置き、車のドアへの挟み込み、ガイドへの衝撃などで小さな傷が付くことがあります。見た目では浅い傷でも、曲げたときに負担が集中する場合があります。異音、ひび、ガイドのぐらつきがある竿は使用を中止し、釣具店やメーカーへ相談してください。

釣り方別のおもりの選び方

堤防釣りは仕掛けで変わる

「堤防釣りのおもりは何号?」と聞かれることがありますが、堤防は場所であり、釣り方ではありません。同じ堤防でも、足元のサビキ、胴突き、ウキ釣り、ちょい投げでは適したおもりが違います。

初心者が足元でサビキ釣りや胴突き釣りをするなら、まずは3号、5号、8号程度の中から、竿の負荷に合うものを用意すると調整しやすいです。水深があり潮も速い場所では10号前後が必要になることもありますが、すべての堤防で5〜10号が正解というわけではありません。

周囲に釣り人が多い場所では、自分の仕掛けが横へ大きく流れると「おまつり」と呼ばれる糸絡みを起こします。軽いおもりで自然に見せることより、周囲と同じ方向へ無理なく流せる重さを優先した方がよい場面もあります。分からないときは、近くの釣具店や釣り場のスタッフへ、その日の号数を確認すると確実です。

サビキ釣りはカゴも確認

サビキ釣りで使うオモリ付きコマセカゴと仕掛け

サビキ釣りでは、コマセを入れるカゴがおもりを兼ねる場合があります。初心者に分かりやすいのは、サビキ仕掛けの下へ付ける「オモリ付き下カゴ」です。道糸、サビキ仕掛け、下カゴの順につなげれば、仕掛けをまっすぐ沈められます。

下カゴに号数が表示されている場合は、別のおもりを追加する必要は通常ありません。沈むのが遅いからといってカゴへさらにおもりを足すと、竿の負荷を超えたり、仕掛けのバランスを崩したりすることがあります。重さを変えたいときは、号数の異なるカゴへ交換しましょう。

下カゴ式の接続順

道糸 → スナップ付きサルカン → サビキ仕掛け → オモリ付き下カゴ

市販のサビキ仕掛けには上下があります。「竿側」「カゴ側」と書かれたタグを確認し、逆さに付けないようにしてください。仕掛けを袋から一気に引き出すと複数のハリが絡むため、竿側から少しずつ取り出して接続するとスムーズです。

上カゴ式の接続順

道糸 → コマセカゴ → サビキ仕掛け → おもり

上カゴ式では、仕掛けの一番下へナス型オモリなどを付けます。カゴとおもりが別なので、仕掛け全体の重量を意識してください。飛ばしサビキでは、さらにウキやウキ止めなどが加わり、足元サビキより構造が複雑になります。

サビキで釣れないときは重さ以外も見る

仕掛けがまっすぐ沈んでいるのに釣れない場合、おもりよりも魚の回遊、タナ、針の大きさ、コマセとの同調が原因かもしれません。号数を何度も替える前に、周囲で釣れている深さも確認しましょう。詳しい見直し方は、サビキ釣りで釣れない原因と対策で解説しています。

ちょい投げは7号前後から

堤防や砂浜から近い範囲を探るちょい投げでは、5〜10号程度の天秤オモリが使われることが多く、迷ったら7号前後が一つの始めやすい目安です。ただし、使用する竿がその重さへ対応していることが前提になります。

たとえば、ルアー重量の上限が20gの竿に7号のおもりを付けると、おもりだけで約26.25gになり、すでに上限を超えます。その場合は、3号や5号など竿に収まる重さへ下げるか、ちょい投げに対応した竿を使う必要があります。

潮が緩く近距離を探るなら軽めでも釣りができます。向かい風が強い、底をしっかり取りたい、少し遠くへ投げたい場合は、竿の範囲内で重くします。重くするほど必ず飛ぶわけではなく、竿が十分に曲がらない重さや、投げ手が振り切れない重さでは飛距離が安定しません。

本格的な投げ釣りは専用竿で

投げ釣りで使う天秤オモリのセッティング

本格的な投げ釣りでは、20号、25号、30号といった重い天秤オモリを使います。これは100g前後にもなる重さで、一般的なルアーロッドや万能竿へ付けて投げられるものではありません。対応する投げ竿と投げ釣り用リール、力糸などを組み合わせます。

専用の投げ竿には、「20号」「25号」「DX」など、その竿が扱いやすいおもりを判断するための表記があります。同じ25号でも竿の長さや硬さが違うため、メーカーの仕様表を確認してください。

ジェット天秤

ジェット天秤は、樹脂製の羽が付いた定番の天秤です。回収時に浮き上がりやすく、海底の障害物をかわしやすい特徴があります。ちょい投げから投げ釣りまでサイズが豊富で、市販のハリ仕掛けを接続しやすいため、初心者にも扱いやすいタイプです。

L型天秤

L型天秤は、金属アームがL字型に伸びた天秤です。固定式や遊動式など複数の種類があり、仕掛けの絡みを抑えながらアタリを伝えます。どのタイプが優れているかではなく、狙う距離、海底の状態、仕掛けの長さで使い分けます。

投げ釣りの重いおもりを遠投するには、周囲の安全確認と基本フォームが欠かせません。初めて使う場合は、混雑した堤防でいきなり力いっぱい投げず、広く安全な場所で経験者や釣具店の案内を受けながら練習した方が安心です。

胴突き釣りはナス型が便利

胴突き仕掛けは、幹糸から複数のハリが枝状に伸び、一番下へおもりを付ける仕掛けです。堤防の足元でカサゴ、メバル、ベラなどを狙うときによく使われます。おもりが最下部にあるため、底の感触を確かめやすい釣り方です。

形状は、丸みのあるナス型オモリが扱いやすいでしょう。スナップへ付けやすく、号数交換も簡単です。ただし、ナス型なら必ず根掛かりしないわけではありません。岩の隙間へ落としたまま横へ引くと挟まりやすいため、底へ着いたら少し持ち上げ、上下に誘います。

底を何度も取り直す釣りでは、軽すぎると着底が分からず、重すぎると隙間へ入りやすくなります。まずは竿の負荷内で着底が分かる重さを選び、根掛かりが続くなら一段階軽くして操作を変えてみてください。

ウキ釣りは浮力と合わせる

ウキ釣りのおもりは、水深だけでなくウキの浮力へ合わせます。たとえば1号のウキに対し、仕掛け全体の重さが軽すぎるとウキが立たず、重すぎると沈んでしまいます。ウキ、サルカン、ハリ、エサなども水中で影響するため、表示どおりのおもりを付ければ必ずぴったりになるとは限りません。

最初はウキのメーカーが示す適合オモリを基準にし、海面でウキのトップが適切に出るようガン玉で微調整します。ガン玉をハリの近くへ付けるとエサが早く沈み、離すと比較的自然に漂わせやすくなります。魚の食い方や潮の流れに応じて位置も変える釣りです。

おもり選びの失敗を防ぐコツ

一種類だけ持って行かない

釣り場の潮や風は、同じ日でも時間によって変わります。自宅で5号と決めて一つだけ持って行くと、流れが速くなったときに対応できません。サビキや胴突き釣りなら、基準にする号数の前後を用意しておくと安心です。

たとえば5号を中心に考えるなら、3号、5号、8号のように段階を付けます。ちょい投げで7号を使うなら、竿が対応する範囲で5号、7号、10号を用意する方法があります。根掛かりで失うこともあるため、使う予定の号数は予備も持っておきましょう。

周囲の仕掛けも参考にする

混雑した釣り場では、自分だけ極端に軽い仕掛けを使うと、潮に流されて隣の人と絡むことがあります。周囲の人が同じ方向へ同じ速さで仕掛けを流しているなら、重さを尋ねて参考にするのも一つの方法です。

ただし、隣の人と竿や仕掛けが違えば、同じ号数が適切とは限りません。教えてもらった重さが自分の竿の負荷内に収まるか、必ず確認してください。周囲に合わせることと、竿の上限を守ることの両方が必要です。

おもりの形も使い分ける

同じ5号でも、形が変わると沈み方や底での動きが変わります。号数だけで解決しないときは、形状も見直してみましょう。

種類 特徴 向いている場面
ナス型オモリ 接続しやすく汎用性が高い サビキ、胴突き、足元の釣り
六角オモリ 底で転がりにくい形状 船釣り、潮のある場所
中通しオモリ 中央へ糸を通し、魚のアタリを伝えやすい ぶっこみ釣り、ウキ釣り
ガン玉・割ビシ 糸へ挟み、細かな重さ調整ができる ウキ釣り、ミャク釣り
天秤オモリ 投げたときの仕掛け絡みを抑える ちょい投げ、投げ釣り
オモリ付きカゴ コマセカゴとおもりを一体化 足元のサビキ釣り

根掛かりしたら竿をあおらない

おもりが海底へ引っ掛かったとき、竿を大きく曲げて勢いよくあおるのは危険です。竿へ強い負担が掛かり、仕掛けが外れた瞬間におもりが自分や周囲へ飛んでくることがあります。

まず糸を少し緩め、引く方向を左右へ変えてみます。それでも外れない場合は、竿を糸とまっすぐに近い向きへ向け、リールのスプールを押さえるなどしてライン側へ負荷を掛けます。手を切らないよう、細いラインを素手へ巻き付けないでください。

投げる前に毎回確認する

  • リールがリールシートへ固定されているか
  • 糸がすべてのガイドを通っているか
  • スナップが完全に閉じているか
  • 結び目や道糸に傷がないか
  • おもりが竿の対応範囲内か
  • 仕掛けが竿先へ絡んでいないか
  • 後方、左右、上に人や障害物がないか

特に子どもと一緒の釣りでは、仕掛けを振り回さず、おもりを手元で安定させてから移動しましょう。針だけでなく、重いおもりがぶつかってもけがにつながります。セッティングが終わった時点で安全確認まで済ませるのが、釣りを楽しむための大事な準備です。

釣竿とおもりのよくある質問

10号のおもりは何グラム?

一般的な釣り用おもりでは、1号が約3.75gなので、10号は約37.5gです。ただし、ガン玉の「G1」などは別規格です。パッケージに書かれた重量や種類を確認してください。

5号のおもりは何グラム?

5号は約18.75gです。ルアー重量の上限が20gの竿では数値上かなり上限に近いため、仕掛け全体の重量や投げ方も考えて余裕を持たせましょう。

おもりは重いほど遠くへ飛ぶ?

一定の範囲では重い方が風の影響を受けにくく、竿の反発を使って投げやすい場合があります。ただし、竿の適合範囲を超えたり、重すぎて振り切れなかったりすると、飛距離は安定せず危険です。竿と投げ手に合う重さが最も扱いやすくなります。

おもりはサルカンの上と下どっち?

仕掛けによって異なります。胴突きや下カゴ式サビキでは仕掛けの一番下、ちょい投げでは天秤部分、ウキ釣りではウキより下へ付けます。市販仕掛けのパッケージにある接続図を優先してください。

万能竿なら何号まで使える?

「万能竿」という名前だけでは判断できません。製品によって対応範囲は大きく異なるため、竿本体の印字、タグ、メーカーの商品情報を確認します。分からない場合は、竿の品番を釣具店へ伝えて確認してください。

サビキは何号を買えばいい?

穏やかな港内の足元釣りでは、3〜8号程度のオモリ付きカゴが使いやすいことがあります。ただし、水深、潮、カゴの大きさ、竿のオモリ負荷で変わります。最初は釣具店で釣り場名と使用する竿を伝え、前後の号数を用意すると失敗を減らせます。

釣竿セッティングとおもりのまとめ

釣竿のセッティングでおもりに迷ったら、最初に釣竿のオモリ負荷やルアー重量を確認してください。その範囲内で仕掛けを組み、着底や狙ったタナを把握できる重さへ調整するのが基本です。

「水深が何mだから何号」と一つの式だけで決めるのではなく、潮、風、仕掛けの大きさ、海底の状態まで見ながら判断します。初心者のうちは難しく感じますが、重さを一段階替えたときの沈み方を比べると、少しずつ感覚がつかめますよ。

  • おもりは仕掛けを沈め、姿勢や位置を安定させる
  • リールはリールシートへガタつかないよう固定する
  • 道糸は根元側のガイドから竿先へ順番に通す
  • おもりの位置は釣り方と仕掛けによって異なる
  • 市販仕掛けはパッケージの接続図を優先する
  • スナップ付きサルカンがあると仕掛け交換がしやすい
  • 結び目は湿らせてゆっくり締め、使用前に強度を確認する
  • 一般的なおもりは1号あたり約3.75g
  • 10号のおもりは約37.5g
  • ガン玉の号数は一般的なおもりとは別規格
  • 水深1mにつき1号は万能な決まりではない
  • 竿のオモリ負荷やルアー重量を最初に確認する
  • 投げる仕掛けはカゴやエサを含む全体の負担も考える
  • 着底が分からず流される場合は適合範囲内で重くする
  • 根掛かりや抵抗が大きい場合は少し軽くしてみる
  • サビキはオモリ付きカゴなら別のおもりを足さない
  • ちょい投げは竿が対応する範囲で7号前後が一つの目安
  • 20〜30号を使う本格投げ釣りには専用竿が必要
  • 基準の前後に使える号数と予備を用意する
  • 投げる前に周囲、結び目、スナップ、竿先を確認する

まだ竿やリールを用意しておらず、釣り方から決めたい方は、釣り初心者におすすめの始め方と道具をまとめた記事から確認すると、必要な準備を整理しやすいです。釣行後は塩分や汚れを残さないよう、釣竿の洗い方と手入れ方法も合わせて確認しておきましょう。

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