「熱海の海釣り施設は釣れない」という噂を耳にして、釣行をためらっていませんか。熱海での釣り計画を立てる中で、釣れる魚の種類や堤防の水深はどのくらいか、また熱海港にある無料の釣りスポットとの違いなど、気になる点は多いはずです。関東で人気の本牧海釣り施設と比較してどうなのか、夜釣りは可能なのか、そして海釣り公園で釣った魚は持ち帰れますか?といった疑問も生じます。この記事では、特に初心者におすすめのサビキ釣りのコツから、施設のリアルな評判、さらには釣果を上げるための具体的な戦略まで、あなたの不安を解消するための情報を徹底的に解説します。
- 「釣れない」と言われる理由と実際の釣果情報がわかる
- 初心者でも釣果を上げるための具体的なコツがわかる
- 施設の利用料金やルール、周辺情報がわかる
- 他の釣り場との比較で自分に合った場所か判断できる
熱海の海釣り施設は釣れない?その原因と評判
- どんな釣れる魚がいるのか
- 攻略の鍵となる堤防の水深は?
- 初心者に最適なサビキ釣りのコツ
- スタッフ対応など気になる口コミ
どんな釣れる魚がいるのか

熱海海釣り施設が多くの釣り人を惹きつける最大の理由は、その魚種の豊富さです。伊豆半島の付け根に位置し、相模湾の豊かな恵みを受けるこの場所では、季節に応じて多種多様な魚を狙うことが可能です。ターゲットを明確にイメージし、それに合った準備をすることが釣果アップへの第一歩であり、「釣れない」という状況を回避する最善策と言えるでしょう。
季節ごとに狙える代表的なターゲットをより詳しく見ていきましょう。
春(3月~5月):生命の息吹を感じる季節
長く厳しい冬が終わり、海水温が上昇し始めると、魚たちも活発に動き出します。この時期は、堤防の基礎周りやテトラポッドの陰に潜むメバルやカサゴといった根魚(ロックフィッシュ)が良いターゲットです。夜行性の魚ですが、朝夕の薄暗い時間帯(マズメ時)には日中でも十分に狙えます。また、群れで行動するウミタナゴは、簡単なウキ釣り仕掛けで手軽に釣れるため、初心者やお子様にも人気です。春は大型のメジナ(グレ)が産卵のために浅場に寄ってくる時期でもあり、ベテラン釣り師を熱くさせます。さらに、春イカシーズンの到来で、エギングによるアオリイカ狙いも面白いでしょう。
夏(6月~8月):回遊魚で賑わうハイシーズン
夏は黒潮の分流が接岸し、多くの回遊魚が湾内に入ってくる最もエキサイティングな季節です。サビキ釣りの主役であるアジ、サバ、イワシの群れが頻繁に回遊し、堤防は活気に満ち溢れます。日によっては入れ食い状態になることもあり、ファミリーフィッシングには最適です。この小魚を追って、カンパチの若魚であるショゴや、シイラ、ソウダガツオといった青物も回遊してくるため、ルアー釣りやカゴ釣りの射程圏内に入ります。力強い引きは、一度味わうと病みつきになること間違いなしです。
秋(9月~11月):一年で最も魚種が豊富な黄金期
秋は「実りの秋」と言われる通り、海の中も最も豊かになります。水温が適度に安定し、多くの魚が越冬に備えて活発にエサを追うため、一年で最も釣果が期待できるベストシーズンです。夏から続くアジやサバに加え、イナダ(ブリの若魚)の本格的な回遊が始まり、堤防の各所でナブラ(小魚の群れが大型魚に追われて水面で騒ぐ現象)が見られることもあります。カゴ釣りでは、憧れのマダイやクロダイ、そして幻の高級魚とも呼ばれるシマアジが釣れる可能性も高まります。カワハギやカマスといった食味の良い魚もターゲットになり、まさに五目釣りが楽しめる季節です。
冬(12月~2月):寒さを乗り越え、価値ある一匹を狙う
北風が吹きつけ、水温が低下する冬は、魚の活性も全体的に下がります。しかし、この時期だからこそ狙える価値あるターゲットが存在します。特にメジナやクロダイは「寒メジナ」「寒グロ」と呼ばれ、脂が乗って最も美味しくなる旬の時期です。厳しいコンディションの中で釣り上げた一匹の価値は計り知れません。また、水温が低い時期に美味しいとされるカワハギや、堤防の際でじっとしていることが多いカサゴ、そして鍋の具材として最高のホウボウなど、食通を唸らせる魚たちがターゲットとなります。
ポイント:外道のネンブツダイも楽しもう!
熱海海釣り施設では、一年を通してネンブツダイ(地元では金魚とも)が非常に多く釣れます。本命を狙う釣り人からは外道として扱われがちですが、唐揚げや南蛮漬けにすると骨まで美味しく食べられます。特に初心者やお子様にとっては、魚のアタリや引きを最も手軽に体験できる貴重な存在です。まずはネンブツダイを釣って、釣りの基本動作に慣れるのも良いでしょう。
攻略の鍵となる堤防の水深は?

熱海海釣り施設の構造を理解する上で、堤防の水深は極めて重要な要素です。「釣れない」と感じる人の多くは、魚のいる層、すなわち「タナ」を攻略できていないケースが少なくありません。施設の水深を把握し、立体的にポイントをイメージすることで、釣果は大きく変わってきます。
施設の公式情報や釣り人のレポートを総合すると、水深は以下のようになっています。
水深データ
- 管理棟側(堤防手前):足元で約7m
- 白灯台側(堤防先端):足元で約8m
- ちょい投げ(15m~20m沖):水深15m~17m前後
この足元と沖での水深の差(カケアガリ)が、魚にとって絶好の通り道やエサ場となっています。
水深7mと聞いてもピンとこないかもしれませんが、これは一般的なビルの2階から3階の高さに相当します。足元でもこれだけの深さがあるため、大型の魚が警戒心なく回遊してくる可能性があるのです!
水深と魚種の関係を意識した釣り方
魚の種類によって好む水深は大きく異なります。このセオリーを知っておくだけで、闇雲に仕掛けを投じるよりも格段に効率が上がります。
表層~中層(水面から水深5m前後)
アジ、サバ、イワシ、ソウダガツオといった回遊魚は、プランクトンや小魚を追ってこの層を泳いでいることが多いです。サビキ釣りやウキ釣りの場合、まずはこの層から探ってみるのが基本となります。特に朝夕のマズメ時は、魚が水面近くまで浮いてくることがよくあります。
中層~底層(水深5m~海底)
マダイやクロダイ、イナダといった中型~大型魚は、中層から海底付近を回遊しています。伊豆地方で盛んな「カゴ釣り」は、この層を狙うのに非常に適した釣り方です。コマセ(撒き餌)を詰めたカゴを遠投し、狙ったタナでコマセを拡散させて魚を寄せ、付けエサに食いつかせます。釣れている人のウキ下(ウキから針までの長さ)を参考に、自分のタナを調整するのが釣果への近道です。
海底(ボトム)
カサゴやホウボウ、カワハギ、シロギスなどは、基本的に海底に生息しています。これらの魚を狙う場合は、オモリが海底に着くのを感じながら釣る「投げ釣り」や、堤防の真下を探る「胴付き仕掛け」が有効です。
根掛かりに注意!
施設の海底は、砂地だけでなく岩礁が点在するエリアもあります。特に投げ釣りで仕掛けをむやみに引きずると、根掛かり(仕掛けが障害物に引っかかってしまうこと)が多発します。仕掛けを回収する際は、竿を立てて素早く巻き上げるようにしましょう。
「釣れない」時は、魚がその日は違う水深にいるのかもしれません。一つのタナに固執せず、こまめにウキ下を調整したり、オモリの重さを変えたりして、魚がいる層を積極的に探す姿勢が大切です。
初心者に最適なサビキ釣りのコツ

「熱海海釣り施設で、まず一匹釣りたい!」そう思うなら、最も簡単で実績が高い釣り方が「サビキ釣り」です。アジやイワシ、サバといった美味しい魚が手軽に釣れるため、ファミリーフィッシングや釣りデビューに最適。しかし、そんなサビキ釣りでさえ「なぜか自分だけ釣れない…」という状況は起こり得ます。ここでは、周囲との釣果に差をつけるための、一歩進んだコツを3つ伝授します。

1. 「トリックサビキ」でスレた魚を攻略する
多くの釣り人が訪れる人気スポットでは、魚も学習します。毎日たくさんの擬餌針(魚皮やビニール片がついた針)を目にしているため、偽物だと見切ってしまうのです。これが「魚はいるのに食わない」という状況の主な原因です。
そこで絶大な効果を発揮するのが「トリックサビキ」という仕掛けです。これは、それぞれの針に直接アミエビなどの本物のエサを付けて釣るための専用仕掛け。魚から見れば、小さなエサが自然に漂っているように見えるため、警戒心の強いスレた魚も思わず口を使ってしまいます。エサ付けの手間はかかりますが、その効果は絶大で、釣果が2倍、3倍になることも珍しくありません。
豆知識:秘密兵器「スピード餌ツケ器」
トリックサビキの唯一の欠点である「エサ付けの手間」を劇的に改善するアイテムが「スピード餌ツケ器」です。容器にアミエビを入れ、仕掛けを溝に沿ってスライドさせるだけで、全ての針に均一にエサを付けることができます。これがあれば、手を汚さず、時合いを逃すことなく快適に釣り続けられます。
2. コマセワークで魚の群れを足止めする
コマセ(魚を寄せるための撒きエサ)の使い方は、釣果を大きく左右する重要なテクニックです。特に休日の混雑時には、いかに自分のポイントに魚の群れを長く留めておくかが勝負の分かれ目となります。
【基本のコマセワーク】
- 仕掛け投入前にコマセを撒く:まずコマセを2〜3杯撒いて魚を寄せます。
- コマセの煙幕に仕掛けを投入:仕掛けをコマセが漂っている中心に入れます。
- 竿を優しく揺する:竿を軽く上下に揺すり(シェイク)、コマセカゴからエサを放出して、付けエサ(サビキ針)と同調させます。
魚が釣れた後も、少量でいいのでコマセを切らさないように撒き続けることで、群れがどこかへ行ってしまうのを防ぐことができます。


3. 仕掛けの連結でヒットゾーンを高速サーチ
アジやイワシの群れは、常に同じ水深を泳いでいるわけではありません。その日の状況によって、表層近くにいたり、海底付近にいたりします。この「魚がいるタナ」をいかに早く見つけるかが釣果を伸ばす鍵です。
そこで有効なのが、市販のサビキ仕掛けを2つ繋げて全長を長くする方法です。例えば、全長1.5mの仕掛けを2つ連結すれば、一度に3mの範囲を探ることができます。これにより、魚がいる層を効率的に見つけ出すことが可能です。
連結仕掛けの注意点
仕掛けが長くなる分、キャスト時や足元で絡みやすくなるというデメリットがあります。風が強い日や、混雑している場所では特に注意が必要です。安全に扱える範囲で試してみましょう。
これらのコツを実践するだけで、サビキ釣りはもっと奥深く、そしてもっと釣れる釣りになります。「釣れない」と諦める前に、ぜひ試してみてください。
スタッフ対応など気になる口コミ

どんなに素晴らしい施設でも、スタッフの対応一つでその日の思い出は大きく変わってしまいます。熱海海釣り施設を訪れた人々の口コミを調べてみると、釣果以上に、スタッフの対応に関する評価がポジティブなものとネガティブなものに大きく二分されているのが特徴です。ここでは、その両方の意見を公平に紹介します。
良い口コミ:初心者やファミリーに寄り添う親切なサポート
特に評価が高いのは、釣り初心者や子供連れのファミリーに対するサポート体制です。多くの口コミで、以下のような感謝の声が見られました。
ポジティブな口コミの例
- 「釣りが全くの初めてでしたが、貸竿セットの際にスタッフの方が一から丁寧に釣り方を教えてくれたおかげで、子供がたくさん釣れて大喜びでした。」
- 「根掛かりして仕掛けがダメになった時も、嫌な顔一つせず、すぐに新しい仕掛けの結び方を教えてくれました。」
- 「手ぶらで行ける手軽さと、スタッフのサポートがあるので、安心して友人を釣りに誘えます。」
このように、特に「貸竿エリア」では、スタッフが巡回しながら利用者に気を配り、トラブル発生時にも迅速に対応してくれる体制が評価されています。釣りの楽しさを知るきっかけの場として、非常に高いポテンシャルを持っていることが伺えます。
悪い口コミ:一部スタッフの無愛想な態度への指摘
その一方で、残念ながら一部のスタッフの対応に不満を感じたという厳しい意見も少なくありません。
ネガティブな口コミの例
- 「受付のスタッフの方が終始不機嫌そうで、質問しづらい雰囲気だった。」
- 「挨拶をしても無視されたり、タメ口で話されたりして、とても不快な気持ちになった。」
- 「常連さんとは楽しそうに話しているのに、一見の観光客には冷たいように感じた。」
これらの口コミは、主に管理棟での受付時や、持ち込みの道具で釣りをする一般エリアでの体験談として散見されます。もちろん、全てのスタッフがそうであるわけではなく、「親切なスタッフもいた」という補足も多く見られます。しかし、訪れたタイミングや担当するスタッフによって、サービスの質にムラがある可能性は否定できないというのが実情のようです。
施設の満足度は、どうしても個人の主観やその日の状況に左右されますよね。ただ、これだけ両極端な意見があるということは、利用者側もある程度の心構えをしておく必要があるかもしれません。もし困ったことがあれば、一人に聞くだけでなく、複数のスタッフに声をかけてみるのも一つの手です。
熱海海釣り施設を訪れる際は、こうした様々な評判があることを念頭に置き、過度な期待はせず、わからないことは積極的に質問する姿勢で臨むのが良いでしょう。
熱海の海釣り施設で釣れない状況を打開する情報
- 近くにある熱海港の無料釣り場
- 夜釣りは禁止?営業時間をチェック
- 関東の本牧海釣り施設との比較
- 施設の基本料金とレンタル詳細
- 混雑状況とおすすめの時間帯
- 海釣り公園で釣った魚は持ち帰れますか?
近くにある熱海港の無料釣り場

熱海海釣り施設が満員だったり、入場料を払わずに短時間だけ竿を出したい、というニーズに応えてくれるのが、有料施設のすぐ隣にある無料の岸壁エリアです。地元では「ナナハン岸壁」の愛称で親しまれ、多くの釣り人で賑わう人気のスポットです。
無料エリア(ナナハン岸壁)の魅力と注意点
有料施設と隣接しているため、釣れる魚の種類に大きな差はありません。しかし、利用する上での環境は大きく異なります。そのメリットとデメリットをしっかり理解し、自分に合った選択をすることが大切です。
メリット 👍 | デメリット 👎 | |
---|---|---|
コスト面 | 入場料が一切かからず、経済的。 | 専用駐車場はなく、周辺の有料駐車場を利用する必要がある。 |
自由度 | 営業時間や細かいルールに縛られず、好きな時間に釣りができる。 | 釣り座の間隔など、釣り人同士のマナーがより重要になる。 |
安全性 | 足場はコンクリートで整備されている。 | 高い安全柵はないため、特に子供連れは落水の危険に注意が必要。 |
設備面 | 近くに公衆トイレがある。 | 水道、売店、レンタル釣具などの便利な施設は一切ない。 |
混雑度 | 無料で手軽なため、週末は有料施設同様に混雑する。 | 場所取りのトラブルが起きやすい側面もある。 |
安全設備やレンタルサービスなどの快適さを求めるなら有料施設、コストを抑え、自分のスタイルで自由に釣りを楽しみたいなら無料エリア、という棲み分けができます。例えば、熱海市の公式ウェブサイトでも観光施設として紹介されている有料施設は、市が管理している安心感があります。
有料施設で釣りをしてみて、「どうも釣れないな…」と感じた時に、気分転換にすぐ隣の無料エリアの様子を見に行けるのは大きなメリットですね。逆もまた然りです。選択肢があるというのは、釣り人にとって心強いものです。
無料エリアを利用する際は、ライフジャケットの着用、ゴミの持ち帰りといった基本的なマナーを徹底し、誰もが気持ちよく利用できるよう心がけましょう。
夜釣りは禁止?営業時間をチェック

日中とは異なる魚が釣れたり、大物が警戒心を解いて接岸したりと、独特の魅力を持つ夜釣り。しかし、残念ながら熱海海釣り施設では、安全管理上の理由から夜釣りは全面的に禁止されています。
厳格に定められた施設の営業時間
施設の営業時間は、季節ごとの日の出・日没時間に合わせて設定されており、夜間の利用は一切できません。これは、照明設備のない広大な堤防で、万が一の海中転落事故などが発生した場合に、迅速な救助が極めて困難になるためです。
【重要】営業時間一覧
- 夏時間(4月~10月):午前6時 ~ 日没まで
- 冬時間(11月~3月):午前7時 ~ 日没まで
閉園時間の約30分前になると、スタッフによる清掃や片付けを促すアナウンスが始まります。釣りに夢中になって時間を忘れてしまわないよう、特に夕マズメを狙う際は、終了時間を意識して行動することが大切です。
なぜ夜間立入禁止は厳守されなければならないのか?
「少しだけなら…」という軽い気持ちでの時間外の侵入は、絶対に許されません。公式サイトでも強く警告されている通り、これは単なるルール違反ではなく、軽犯罪法における不法侵入に該当する行為です。
過去には、夜間に無断で侵入した釣り人が警察に通報され、検挙された事例が複数報告されています。自分自身の安全を守るため、そして施設全体の存続のためにも、定められたルールは厳格に守らなければなりません。釣り人のマナーが、釣り場の未来を作るということを忘れないでください。
どうしても夜釣りがしたい場合
熱海周辺で夜釣りがしたい場合は、前述した「熱海港の無料釣り場(ナナハン岸壁)」など、特に時間制限が設けられていない場所を選ぶことになります。ただし、その場合でも以下の点は必ず守ってください。
- ライフジャケットの常時着用
- ヘッドライトなど照明器具の携帯
- 単独での釣行は避け、複数人で行動する
- 近隣住民の迷惑にならないよう、騒音に配慮する
関東の本牧海釣り施設との比較

「熱海まで行くなら、関東で最も有名な横浜の本牧海釣り施設と比べてどうなんだろう?」と考える方は少なくないでしょう。どちらも首都圏からアクセス可能な人気の海釣り施設ですが、その性格は大きく異なります。ここでは、両施設を様々な角度から徹底比較します。
比較項目 | 熱海海釣り施設 | 本牧海釣り施設 |
---|---|---|
📍 所在地 | 静岡県熱海市(観光地) | 神奈川県横浜市(工業地帯) |
💰 料金(釣り/1日) | 大人: 500円 小中学生: 300円 |
大人: 900円 中学生: 450円 小学生: 300円 |
📏 施設規模 | 全長約260mの単一堤防 | 沖桟橋、渡桟橋、護岸からなる複合型大規模施設 |
🎣 釣れる魚種 | アジ、サバ、ソウダガツオ、メジナ、マダイなど回遊魚・磯魚が中心 | アジ、イワシ、クロダイ、タチウオ、シーバスなど東京湾の魚種が豊富 |
🌟 特徴 | ・観光地ならではの美しいロケーション ・比較的のんびりした雰囲気 ・伊豆特有のカゴ釣りが盛ん |
・圧倒的な魚影の濃さと釣果実績 ・都心からのアクセスが良好 ・週末は非常に混雑する |
🛠️ レンタル | あり(手ぶらで楽しめる) | あり(手ぶらで楽しめる) |
あなたの目的はどっち?施設選びのポイント
どちらの施設が優れているかという問いに、絶対的な答えはありません。あなたの目的やスタイルによって、最適な選択は変わります。
【熱海海釣り施設がおすすめな人】
- 👨👩👧👦 温泉旅行や観光とセットで、気軽に釣りを楽しみたい。
- 🏞️ 釣果だけでなく、美しい景色やリゾート感を満喫したい。
- 💰 比較的リーズナブルな料金で施設を利用したい。
- 🚀 カゴ釣りをメインに、青物やマダイといった大物を狙ってみたい。
【本牧海釣り施設がおすすめな人】
- 🐟 とにかく「釣果」を最優先!ボウズ(一匹も釣れないこと)は絶対に避けたい。
- 🚗 都心から日帰りで、手軽に本格的な海釣りを楽しみたい。
- 🎣 サビキ、投げ、ルアーなど、多様な釣り方で様々な魚種を狙いたい。
- 🔥 混雑の中でも、自分の腕を試してみたいというチャレンジ精神旺盛な人。
一言で言うなら、「レジャー・癒やし」の熱海、「釣果・勝負」の本牧、といった感じでしょうか。「熱海は釣れない」というよりは、「本牧の魚影が濃すぎる」と表現する方が正しいかもしれません。熱海には、釣果だけでは測れないゆったりとした時間の流れという魅力があります。
もしあなたが熱海で「釣れない」経験をしたのであれば、一度、魚影の濃さで定評のある本牧を訪れてみるのも良いでしょう。そこで釣りの感覚を取り戻してから、再び熱海の美しいロケーションでリベンジする、というのも素敵なプランです。
施設の基本料金とレンタル詳細

熱海海釣り施設を利用するにあたり、事前に料金体系を正確に把握しておくことは、当日のプランをスムーズに進めるために不可欠です。施設の料金は非常に良心的に設定されており、誰でも気軽に海釣りに挑戦できる環境が整っています。
入場料金:釣りと見学で異なる明朗会計
料金は「釣りをする方」と、釣りをせずに雰囲気を楽しむ「見学の方」で明確に分けられています。家族の中で釣りをしない方がいても、気軽に入場できるのが嬉しいポイントです。
【入場料金一覧(1日あたり)】
区分 | 🎣 釣り料金 | 🚶 見学料金 |
---|---|---|
大人(高校生以上) | 500円 | 300円 |
小・中学生 | 300円 | 200円 |
小学生未満 | 無料 |
※別途、駐車料金として1日500円(普通車・前金制)が必要です。
リピーター必見!超お得な回数券
熱海が気に入って何度も訪れる方のために、非常にお得な回数券が用意されています。有効期限はないため、自分のペースで利用できます。
- 大人用回数券:20枚綴り 6,000円 (1回あたり300円!)
- 小人用回数券:20枚綴り 4,000円 (1回あたり200円!)
手ぶらでOK!至れり尽くせりの貸竿セット
「釣具は持っていないけど、熱海旅行のついでに釣りをしてみたい」そんな方に最適なのが、必要なもの一式が揃った貸竿(レンタル)セットです。まさに「手ぶらでOK」を体現したサービス内容となっています。
【貸竿セットの詳細】
- 料金:1本 2,500円(※入場料は別途必要です)
- 利用時間:2時間制(延長は1時間1,000円/本 ※繁忙期は不可)
- セット内容:竿、リール、仕掛け、エサ(アミコマセ)、水汲みバケツ、ハサミなど
- 最大の魅力:スタッフによる丁寧な初期指導料が含まれています!
この初期指導があるおかげで、リールの使い方やエサの付け方が全くわからない方でも、安心して釣りをスタートできます。個人での利用は予約不要で、直接管理棟の受付で申し込むシステムです(10本以上の団体利用の場合は事前予約が必要です)。
自然が相手であることの理解を
繰り返しになりますが、この施設は管理された「釣り堀」ではありません。あくまで自然の海がフィールドです。そのため、天候や潮の状況、魚の気まぐれによっては、万全の準備をしても釣れない日がある、ということを理解しておくことが大切です。
混雑状況とおすすめの時間帯

人気の観光地・熱海にある熱海海釣り施設は、その手軽さから多くの人で賑わいます。特に週末や連休は、想像以上の混雑に見舞われることも少なくありません。「釣り座がなくて釣りができない」「人が多すぎて釣れない」といった最悪の事態を避けるため、混雑の傾向を把握し、戦略的に釣行計画を立てることが極めて重要です。
混雑のピークはいつ?
施設の混雑がピークに達するのは、ゴールデンウィーク、お盆を含む夏休み期間、そして気候の良い秋の連休(シルバーウィークなど)の土日・祝日です。これらの特定日には、開園からわずか1時間程度で釣り座がすべて埋まり、入場制限が実施されることも珍しくありません。
釣り人のブログやSNSの投稿を見ると、開園時間の1〜2時間前から駐車場で待機し、開園と同時に目当ての場所へ向かうという人も多く、特に魚の回遊ルートになりやすい堤防先端部は、あっという間にベテランや常連の釣り師で埋め尽くされてしまいます。
釣果と快適さを両立する「狙い目」の時間帯
混雑を避け、かつ釣果も期待できる時間帯は存在するのでしょうか。答えはイエスです。以下の3つのポイントを意識してみてください。
1. 究極の選択肢「平日釣行」
もし休暇の調整が可能であれば、平日に訪れるのが最も確実で快適な方法です。週末の喧騒が嘘のように、釣り人同士の間隔も十分に取れ、自分のペースでのんびりと釣りを楽しむことができます。釣果においても、週末に比べて魚がスレていないため、好条件が揃いやすいと言えます。
2. 「朝マズメ」を制する者は釣りを制す
魚の捕食活動が最も活発になる時間帯、それが日の出前後の「朝マズメ」です。多くの釣り人がこのゴールデンタイムを狙って早朝から集まります。混雑は避けられませんが、一日の中で最も釣れる可能性が高い時間帯であることは間違いありません。開園と同時に入場できるよう、早めに行動を開始しましょう。
3. 逆転の発想「夕マズメ狙いの午後入場」
もう一つのゴールデンタイムが、日没前後の「夕マズメ」です。午前中から釣りを楽しんでいたファミリー層などが帰り始める午後2時〜3時頃を狙って入場すると、意外と良い場所が空いていることがあります。そこから日没までの集中力勝負となりますが、効率的に釣果を上げる賢い戦略です。
多くの人が活動し始める午前10時〜午後2時頃が、最も混雑する時間帯と言えるでしょう。この時間帯を避けるだけでも、快適さは格段に向上します。例えば、午前中は熱海の観光を楽しみ、午後の遅い時間から釣りをする、というプランもおすすめです。
場所取りの公式ルールを遵守しよう
施設側も公平性を保つため、場所取りに関するルールを設けています。開園前に荷物だけを置くことは推奨されておらず、開園1時間前には必ず列に並ぶこと、といった指示が出ています。こうしたルールを守り、利用者全員が気持ちよく過ごせるよう協力することが、釣り場環境の維持に繋がります。
海釣り公園で釣った魚は持ち帰れますか?

はい、熱海海釣り施設で釣り上げた魚は、もちろん自由に持ち帰ることができます。自分で釣った新鮮な魚を食卓に並べる瞬間は、釣り人にとって最高の喜びであり、釣りの大きな魅力の一つです。
ただし、魚を美味しく、そして安全に持ち帰るためには、いくつかの重要なポイントと注意点があります。
鮮度が命!魚の持ち帰り方
1. 必須アイテム:クーラーボックスと氷
魚の鮮度を保つために、クーラーボックスと氷は絶対に欠かせません。魚は死後、急速に鮮度が落ちていきます。特に気温の高い夏場は、釣れたらすぐに氷水を入れたクーラーボックスで「氷締め」にすることが、最高の状態で持ち帰るための鉄則です。もしクーラーボックスを忘れてしまっても、管理棟で氷とセットになった発泡クーラー(有料)が販売されているので安心です。

2. 知っておきたい毒魚の存在
熱海の海には、美味しい魚だけでなく、ヒレに毒を持つ魚も生息しています。代表的なのがアイゴ(バリとも呼ばれる)で、この魚の背ビレ、腹ビレ、尻ビレのトゲに刺されると、数時間激しい痛みが続きます。もし釣れてしまった場合は、絶対に素手で触らないでください。魚から針を外すのが難しい場合は、無理せずスタッフに助けを求めましょう。彼らは安全な処理方法を熟知しています。なお、アイゴは適切に下処理すれば、非常に美味しい白身魚として食べることも可能です。
【究極の贅沢】釣った魚をプロが調理!提携店サービス
熱海海釣り施設の最もユニークで魅力的なサービスの一つが、近隣の提携飲食店で、自分が釣った魚を調理してもらえるというものです。観光客にとっては、これ以上ない特別な食体験となるでしょう。
【利用時の重要ルール】
- このサービスを利用したい旨を、必ず管理棟のスタッフに申し出る必要があります。施設から店舗へ連絡してもらうシステムです。
- 釣った魚の調理は、あくまでお店の通常メニュー(定食や丼ものなど)を注文した上での追加オプションです。釣った魚だけの食事はできません。
- 食中毒などを防ぐため、クーラーボックスで適切に鮮度管理された魚のみが対象となります。
このサービスを利用すれば、魚を捌く手間もなく、最高の状態で自らの釣果を味わうことができます。釣行の良い記念になること間違いなしです。(出典:熱海港海釣り施設 公式サイト)
釣りの楽しみは、魚を釣り上げる瞬間だけではありません。その後の「食べる」楽しみまで含めて計画することで、釣行の満足度はさらに高まるでしょう。
熱海の海釣り施設が釣れない時の総括
-
熱海海釣り施設は季節によりアジ、サバ、イナダ、マダイなど多様な魚が釣れる - 「釣れない」という声の一因は、日による釣果のムラやポイントの選定が考えられる
- 堤防の水深は手前で約7m、先端で約8mあり魚種に応じたタナ攻略が重要
- 初心者には擬餌針を見切られにくいトリックサビキ仕掛けが効果的
- スタッフの対応は親切という声と、態度が悪いという声の両方が存在する
- 施設のすぐ近くには無料で釣りができる岸壁エリアもある
- 安全管理のため施設での夜釣りは固く禁止されている
- 営業時間は季節により異なり、基本は日の出から日没まで
- 関東の有名施設「本牧海釣り施設」と比較すると、料金は安価だが魚影の濃さでは劣る傾向
- 入場料は大人500円、貸竿セットは2時間2,500円で利用可能
- 週末や連休は開園直後に入場制限がかかるほど混雑することがある
- 狙い目は平日の釣行、もしくは休日の朝マズメや夕マズメの時間帯
- 釣った魚はクーラーボックスがあれば自由に持ち帰ることができる
- 提携の飲食店で釣った魚を調理してもらうサービスも利用可能
- 釣果を上げるには、その日の状況に合わせて仕掛けやタナを工夫することが不可欠