こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
普段、私たちがルアーフィッシングのターゲットとして楽しんでいるブラックバス。「引きが強くて最高のゲームフィッシュだ」と愛する一方で、ふと「この魚、食べることってできないのかな?」と疑問に思ったことはありませんか。
日本ではキャッチ&リリースが基本の魚ですが、生物学的な分類を見れば、実は高級魚として知られるスズキの仲間。適切な処理を施せば、驚くほど美味しい魚だという噂もチラホラ耳にします。しかし、いざ食べるとなると、特定外来生物としての法律の壁や、泥臭さ、そして何より恐ろしい寄生虫のリスクなど、不安要素がたくさんありますよね。「興味はあるけど、法律違反になったりお腹を壊したりするのは怖い」というのが本音ではないでしょうか。
そこで今回は、そんなブラックバスを「食材」として見直し、安全かつ最高に美味しく食べるための全ノウハウを、私自身の経験と徹底的なリサーチに基づいて解説します。この記事を読めば、あなたの釣りライフに「食べる楽しみ」という新しい選択肢が加わるかもしれません。
【この記事で分かること】
- 特定外来生物法に基づく正しい持ち帰りのルールと遵守事項
- 顎口虫をはじめとする致死的な寄生虫リスクとその回避方法
- 泥臭さの原因物質を科学的に分解する下処理テクニック
- バスの旨味を最大限に引き出す天ぷらやフライの絶品レシピ
ブラックバスを食べる際の法律と寄生虫
まず最初に、ブラックバスを食材として扱う上で絶対に避けて通れないのが「法律」と「安全性」の問題です。ここを曖昧にしたまま持ち帰ると、知らず知らずのうちに法的なペナルティを受けたり、家族の健康を害したりする可能性があります。美味しい料理にありつく前に、まずはアングラーとして必ず知っておくべき「守るべきライン」をしっかり確認しておきましょう。
特定外来生物法での持ち帰りルール
ブラックバス(オオクチバス、コクチバス)は、日本の生態系を守るために制定された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」において、特定外来生物に指定されています。この法律は非常に厳格で、違反した場合、個人には3年以下の懲役又は300万円以下の罰金という重い罰則が科される可能性があります。
「食べるために家に持って帰りたい」という場合、最も注意しなければならないのが「運搬(生きたままの移動)」の禁止です。ここが最大の落とし穴になりがちなポイントです。
「運搬」とみなされるライン
多くの釣り人が誤解しがちですが、「運搬」とは「別の水域に放流するために運ぶこと」だけを指すのではありません。「生きた状態で移動させる行為そのもの」がすべて規制対象となります。
- 釣ったバスを水を入れたクーラーボックスに入れて、生きたまま車に積む行為。
- 生きたまま自宅まで持ち帰り、自宅の水槽やバケツに入れる行為。
- 釣り場の駐車場まで生きたまま運び、そこで知人に譲渡する行為。
これらはすべて「運搬」に該当し、法律違反となります。
では、どうすれば合法的に持ち帰ることができるのでしょうか。答えはシンプルで、「釣り上げたその場所で締める(絶命させる)」ことです。
具体的には、釣り上げた直後に脳天締めを行うか、エラを切って完全に失血死させる必要があります。「まだエラが動いている」「口がパクパクしている」という状態で移動を開始してはいけません。完全に動かなくなったことを確認してから、クーラーボックスに入れてください。これはコンプライアンスの観点からはもちろん、魚の鮮度を保つための「活け締め」としても非常に重要なプロセスです。
また、地域によっては「リリース禁止条例」がある場所もあれば、逆に「リリースOK」の場所もありますが、外来生物法による「運搬禁止」は日本全国どこでも適用される国の法律です。「食べるために持ち帰る」という行為は、外来魚の個体数を減らし、命を無駄にせず資源として活用するという点で、生態系保全の観点からも非常に理にかなったアクションだと言えます。
(出典:環境省 自然環境局『特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律』)
恐ろしい顎口虫などの寄生虫リスク

淡水魚を食べる時に最大のリスクとなるのが寄生虫です。海の魚でおなじみのアニサキスも激痛を伴いますが、淡水魚に寄生する虫は、最悪の場合、命に関わる深刻な後遺症を残すリスクがあります。ここを甘く見ると取り返しがつかないことになります。
特にブラックバスにおいて最大級の警戒が必要なのが「顎口虫(がっこうちゅう)」です。
顎口虫の恐ろしさとは
顎口虫の幼虫は、肉眼では見つけにくい非常に小さな寄生虫です。これが人間の体内に入ると、胃壁を食い破り、皮膚の下を移動し始めます。これが「皮膚爬行症(ひふはこうしょう)」と呼ばれるもので、皮膚の表面にミミズ腫れのような赤い線が浮き出て、移動に伴って強烈な痒みや痛みを引き起こします。
しかし、本当に怖いのはここからです。顎口虫は皮膚だけでなく、体内を自由に移動できるため、以下のような重要臓器に侵入するケースが報告されています。
- 肝臓・肺への侵入: 炎症や機能障害を引き起こします。
- 眼球への侵入: 最悪の場合、失明に至る可能性があります。
- 脳・脊髄への侵入: 麻痺、脳梗塞のような症状、脳障害など、致死的なダメージや重篤な後遺症を引き起こす可能性があります。
また、これ以外にも肝臓の胆管に寄生して肝硬変や胆管癌の原因となる「肝吸虫(かんきゅうちゅう)」や、小腸に寄生する「横川吸虫(よこがわきゅうちゅう)」などのリスクもあります。これらの寄生虫は、「よく見て取り除けば大丈夫」というレベルのものではありません。魚の筋肉組織の奥深くに潜り込んでいることもあり、目視での完全除去は不可能だと考えてください。
「自分は運がいいから大丈夫」「今まで平気だった」という正常性バイアスは捨て、科学的な根拠に基づいた対策をとることが、自分と家族の身を守る唯一の手段です。
刺身で食べるのは避けるべき理由

釣り人なら誰しも、「新鮮な魚はまず刺身で味わいたい」という欲求があると思います。実際、ブラックバスの身は透明感のある美しい白身で、見た目はスズキやヒラメの刺身と変わりません。しかし、結論から申し上げますと、ブラックバスに関しては生食(刺身や洗い)は極力避けるべきです。その理由は、先ほど解説した寄生虫を家庭レベルで完全に処理することが極めて困難だからです。
寄生虫を死滅させる(不活化させる)ための条件について、一般的な冷凍と加熱の基準を比較してみましょう。
| 処理方法 | 基準とされる条件 | 家庭での現実的な課題 |
|---|---|---|
| 冷凍処理 | 中心温度-20℃で 3〜5日間以上保管 | 【リスク高】 一般的な家庭用冷凍庫のJIS規格は-18℃程度です。さらに霜取り機能やドアの開閉により温度が上昇しやすく、-20℃を安定して維持するのは困難です。顎口虫が死滅せず生き残るリスクが残ります。 |
| 加熱処理 | 中心温度60℃で1分以上 (または75℃以上で1分以上) | 【推奨】 煮る、焼く、揚げるなどの通常の調理を行えば、容易に達成可能です。最も確実で安全な方法です。 |
一部の研究データでは「-20℃で3〜5日間」の冷凍で顎口虫が死滅するとされていますが、これはあくまで実験環境などの安定した低温条件下での話です。家庭用冷蔵庫でこの条件を完璧にクリアするのは難しく、安全マージンを考えると信頼性は低いと言わざるを得ません。
また、加熱に関しては、厚生労働省などの指針において「中心温度60℃で1分以上」の加熱が寄生虫対策として有効とされています(細菌性食中毒予防の観点からは75℃以上で1分以上が推奨されます)。「どうしても刺身で食べたい」というチャレンジャーな方を止めることはできませんが、それは脳障害や失明といった人生に関わるリスクを背負う行為です。私は、100%安全と言える「十分な加熱調理」を強くおすすめします。

泥臭いにおいの原因と対策
ブラックバスを食べる際に、寄生虫と並んでハードルとなるのが「泥臭さ」です。「ブラックバス=臭い」というイメージは根強く、実際にキャッチした時に強烈な生臭さを感じた経験がある方も多いでしょう。
しかし、この臭いの原因を正しく理解すれば、恐れることはありません。実は、この臭いは魚そのものが持っている体臭ではなく、環境由来の化学物質によるものなのです。
臭いの正体:ゲオスミンとMIB
淡水魚特有の「カビ臭さ」や「土のような臭い」の原因物質は、主に「ゲオスミン」や「2-メチルイソボルネオール(MIB)」と呼ばれる揮発性有機化合物です。これらは水中に発生する藍藻類(アオコなど)や放線菌によって生成されます。
魚が呼吸をする際、水中に溶け出したこれらの物質をエラから取り込み、血液を通じて全身に運ばれます。重要なのは、これらの物質が「脂溶性(油に溶けやすい)」であるという点です。
脂溶性であるため、臭い成分は魚の筋肉(赤身部分)よりも、「皮」「皮下脂肪」「血合い」「内臓脂肪」といった脂の多い部分に高濃度で蓄積されます。逆に言えば、これらの「臭いの貯蔵庫」となる部位さえ物理的に取り除いてしまえば、残った白身の部分にはほとんど臭いが残らないのです。
また、化学的なアプローチとして「酸」を利用するのも有効です。ゲオスミンなどの臭気成分は、酸性条件下で分解されやすい性質を持っています。調理前の下処理として酢水で洗ったり、調理時にレモンやケチャップ(酸を含むトマトソース)を使用したりすることで、残留している微量な臭いもマスキング・分解することが可能です。
味がまずい誤解と実際の美味しさ
「ブラックバスはまずい」という噂を耳にすることがありますが、これは多くの場合、適切な下処理(活け締め、血抜き、皮引き)がされていない個体を食べたことによる誤解、あるいは水質の悪い場所で釣った個体を食べたことによる悪印象ではないかと思います。
実際に、水質の良い湖や河川で釣り、しっかりと皮を引いて加熱調理したブラックバスは、スズキやタラに匹敵する、あるいはそれ以上に美味しい白身魚です。
その特徴は、何と言っても「上質な脂」と「ふわふわの食感」にあります。身には適度な弾力がありつつも、加熱するとホロホロと解けるような柔らかさがあります。淡水魚特有の淡白な味わいの中に、しっかりとした旨味があり、油との相性が抜群に良いため、ムニエルやフライにすると驚くほどのポテンシャルを発揮します。
実際、滋賀県の琵琶湖博物館にあるレストラン「にほのうみ」では、ブラックバスを使った天丼が人気メニューとして提供されていますし、一部の高級料理店でも「スズキの代用」ではなく「独自の食材」として、西京漬けなどで提供されることがあります。食わず嫌いで終わらせるにはもったいない、未利用の美食材。それがブラックバスの正体なのです。
ブラックバスを食べるための下処理とレシピ
ここからは、実際に釣ってきたブラックバスを美味しく料理するための具体的な手順と、おすすめのレシピをご紹介します。どんなに新鮮なブラックバスでも、キッチンでの扱い方一つで「最高の食材」にも「生臭くて食べられない物体」にもなります。
ポイントはたった一つ、「臭いの原因を徹底的に取り除くこと」。これさえクリアすれば、あとは一般的な白身魚と同じように、いやそれ以上に美味しく楽しむことができます。私が試行錯誤して辿り着いた、家庭でも失敗しない鉄板のノウハウを包み隠さずお伝えします。
臭みを完全に消す皮の引き方
ブラックバス料理の成否を分ける最大の難所、それが「下処理」です。特に「皮引き(スキンニング)」は、ブラックバスを食べる上で避けては通れない最重要工程です。先ほどお話しした通り、泥臭さやカビ臭さの原因物質であるゲオスミンやMIBは、皮と皮下脂肪に凝縮されています。つまり、皮さえ完璧に取り除いてしまえば、勝負は勝ったも同然なのです。
ここでは、私が実践している「臭みを残さないための完璧な下処理手順」をステップバイステップで解説します。
下処理の黄金手順
- ヌメリ取り(塩もみ): まず、ウロコを取る前に、魚全体にたっぷりの塩を振り、タワシや手でゴシゴシと擦ります。ブラックバス特有の強いヌメリは臭いの元でもあるので、流水で白濁がなくなるまで完全に洗い流してください。
- 三枚おろし(フィレ化): 頭を落とし、内臓を取り除いたら、一般的な魚と同様に三枚におろします。この段階ではまだ皮は付いていて構いません。内臓を傷つけて破ってしまうと、内容物の臭いが身に移ってしまうので、慎重に作業しましょう。
- 皮引き(最重要): フィレの状態になったら、尾の方から包丁を入れます。この時、皮ギリギリを攻めるのではなく、「皮に少し身が残ってもいい」くらいの気持ちで、厚めに引くのがコツです。皮下脂肪(皮と身の間の白い脂)にも臭いが溜まっているので、これを身に残さないように意識してください。
- 血合いと腎臓の除去: 皮を引いた後の身を確認し、背骨が入っていた中心部分にある赤い「血合い」や、中骨に残った赤い腎臓(めふん)を骨抜きや包丁で丁寧に取り除きます。血液もまた、臭みの原因となります。
- 日本酒または塩水で洗う: 最後に、処理した身を少量の日本酒を混ぜた水、または薄い塩水でサッと洗い、キッチンペーパーで水分を完全に拭き取ります。
慣れないうちは、皮を引く際に途中で切れてしまったり、身がボロボロになったりするかもしれません。コツは、包丁を前後に動かす(ノコギリのように引く)のではなく、「包丁をまな板に固定し、皮の方を左右に振りながら引っ張る」ことです。柳刃包丁のような刃渡りの長い包丁を使うと、一回のアクションでスムーズに引けるのでおすすめです。
この工程を丁寧に行い、真っ白な切り身の状態にできれば、鼻を近づけてもあの嫌な泥臭さは全く感じないはずです。ここまでくれば、あとは煮るなり焼くなり、好きに調理して大丈夫です。
ふわふわ食感の天ぷらにするレシピ

ブラックバスの身質を最も活かせる調理法、それは間違いなく「天ぷら」です。油との相性が抜群に良いブラックバスは、揚げることで身の中に水分と旨味が閉じ込められ、驚くほど「ふわふわ」な食感になります。「キスやメゴチよりも食べ応えがあって好き」という釣り人も多いほどです。
また、高温の油で揚げる調理法は、中心温度を確実に75℃以上に上げることができるため、寄生虫(顎口虫や肝吸虫)のリスクを物理的に排除できるという意味でも、最も理にかなった安全な食べ方と言えます。
用意する材料(2人分)
- ブラックバスの切り身(皮引き済み):200g〜300g
- 天ぷら粉(市販のものでOK):100g
- 冷水:表示通りの分量(冷たいほどサクサクになります)
- 揚げ油:適量
- 塩、抹茶塩、カレー粉など:お好みで
【作り方】
まず、下処理を終えたブラックバスの切り身を、食べやすい一口大にカットします。水分が残っていると油ハネの原因になるので、揚げる直前にもう一度キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ってください。軽く塩コショウを振って下味をつけておくと、より臭みを感じにくくなります。
次に、衣を作ります。ボウルに天ぷら粉を入れ、冷水を加えてさっくりと混ぜます。この時、混ぜすぎるとグルテンが出て衣がベチャッとしてしまうので、粉っぽさが残るくらいで止めるのがプロの技です。
切り身に薄く打ち粉(小麦粉)をまぶしてから、衣液にくぐらせ、170℃〜180℃に熱した油に入れます。一度にたくさん入れると油の温度が下がってカラッと揚がらないので、鍋の表面積の半分くらいを目安に投入しましょう。
泡が小さくなり、衣が固まって「チリチリ」という高い音に変わったら揚げ上がりのサインです。バットに上げて油を切りましょう。
揚げたてのブラックバスの天ぷらを口に入れると、サクッという衣の音と共に、熱々の湯気の中から真っ白な身が現れます。口の中でホロホロと崩れる柔らかさは、まさに極上。泥臭さは微塵も感じません。個人的には、天つゆよりも「抹茶塩」や「カレー塩」でシンプルに食べるのが、バス本来の甘みを感じられておすすめです。
唐揚げやフライなどの揚げ物料理

天ぷら以外にも、ブラックバスは様々な揚げ物料理に対応できます。「どうしても少し残っているかもしれない臭いが心配」という方や、お子様と一緒に食べる場合には、衣に味をつける唐揚げや、濃い味付けのソースで食べるフライが最適です。
私が特におすすめしたいのが、中華風のアレンジである「ブラックバスのチリソース(エビチリ風)」です。これは、調理科学的にも非常に理にかなったレシピなんです。
| 材料 | 役割・効果 |
|---|---|
| ケチャップ・酢 | 酸味がゲオスミン(泥臭さ)を中和・分解します。 |
| ニンニク・ショウガ・ネギ | 強力な香味野菜のアリシンなどが、魚の臭いをマスキングします。 |
| 豆板醤 | カプサイシンの辛味が味覚を刺激し、繊細な臭みを感じさせなくします。 |
作り方は簡単です。一口大に切ったバスに下味(酒、塩)をつけ、片栗粉をまぶしてカリッと揚げます。別のフライパンでみじん切りにしたニンニク、ショウガ、ネギを炒め、香りが出たら豆板醤、ケチャップ、酒、砂糖、酢、中華スープの素、水を加えて煮立たせます。最後に揚げたバスを投入し、ソースを全体に絡めれば完成です。
この料理だと、ブラックバスは「淡白な白身魚」としての役割に徹し、濃厚なチリソースと絡み合ってご飯が止まらないおかずになります。「これ、何の魚?エビ?」と聞かれること間違いなしの完成度ですよ。
また、もっとシンプルに楽しみたいなら、ニンニク醤油に30分ほど漬け込んでから片栗粉をまぶして揚げる「竜田揚げ」も鉄板です。スパイシーな香りが食欲をそそり、冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも使えます。要は「油」と「スパイス・香味野菜」を組み合わせることで、ブラックバスのネガティブな要素を完全に打ち消すことができるのです。
琵琶湖の名物バス天丼について
ここまで家庭での調理法を紹介してきましたが、実はブラックバス料理を「観光資源」として提供している場所があります。それが、日本最大の湖、滋賀県の琵琶湖です。
琵琶湖博物館の中にあるレストラン「にほのうみ」では、長年にわたり「湖の幸の天丼(バス天丼)」が提供されています。これは、琵琶湖の固有種である高級魚「ビワマス」と、外来種である「ブラックバス」の天ぷらを同じ丼に乗せたメニューです。
このメニューには、「食べることで外来魚問題を身近に感じてもらう」という社会的なメッセージが込められています。しかし、決して「ゲテモノ料理」や「話題作りだけの商品」ではありません。実際に食べた多くの観光客やグルメブロガーが、その味を絶賛しているのです。
SNSや口コミサイトを見ると、「恐る恐る食べたけど、バスの方がビワマスよりふわふわで美味しかった」「臭みなんて全くない、普通に美味しい白身魚の天丼だった」という驚きの声が多数上がっています。プロの料理人が適切に下処理をし、揚げたてを提供すれば、ブラックバスは立派な「ごちそう」になり得ることを、このレストランが証明しています。
もし関西方面への釣行や旅行を計画されているなら、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。「本物のバス料理」の味を知ることで、自分で料理する際のゴールイメージ(正解の味)を持つことができますし、何より「バスってこんなに美味しいんだ!」という感動体験は、アングラーとしての視野を広げてくれるはずです。
安全にブラックバスを食べるまとめ
今回は、禁断の食材とも言える「ブラックバス」の食べ方について、法律、安全性、そして美味しさの観点から深掘りしてきました。長くなりましたが、重要なポイントを改めて整理しておきましょう。
ブラックバスを食べる4つの鉄則
- 法律を守る: 生きたままの移動(運搬)は外来生物法違反です。必ず釣り場で締めてから持ち帰りましょう。
- 生食は厳禁: 顎口虫などの致死的な寄生虫リスクがあります。冷凍ではなく、確実な加熱調理で食べるのが原則です。
- 皮を引く: 泥臭さの9割は皮と皮下脂肪にあります。これを完全に取り除くことが美味しさへの最短ルートです。
- 油で調理する: 天ぷらやフライ、チリソースなど、油を使った高温調理が味の面でも安全面でもベストマッチします。
「ブラックバスを食べる」という行為は、単に空腹を満たすだけでなく、私たちが遊ばせてもらっているフィールドの環境問題に向き合う一つのアクションでもあります。キャッチ&リリースも素晴らしい文化ですが、「キャッチ&イート」によって命を頂き、自然の恵みを実感することもまた、釣りの奥深い楽しみ方の一つではないでしょうか。
正しい知識と技術を持てば、ブラックバスは「厄介者」から「極上の食材」へと変わります。ぜひ次回の釣行では、クーラーボックスを持参して、新しいブラックバスの魅力に触れてみてください。ただし、くれぐれも安全第一で、自己責任の範囲で楽しんでくださいね。

