オフショアジギングのリーダーの長さ。基本と状況別最適解

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こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。

オフショアジギングのリーダーの長さって、どれくらいが正解なのか悩みませんか?基本はひとヒロ(1.5m)と聞くけど、本当にそれで良いのか…。隣の人が自分より長いリーダーを使っていたり、逆に短い人を見かけたり。ドテラ流しやディープジギング、狙う魚(ヒラマサ、ブリ、タチウオ)によっても変わるみたいだし、根ズレ対策も気になりますよね。リーダーの太さ(号数)や素材(フロロ・ナイロン)との関係、ノットの強度まで考えると、もう訳が分からない、なんてこともあるかもしれません。

この記事では、そうしたオフショアジギングのリーダーの長さに関する疑問を解消するため、基本的な考え方から、状況に応じた使い分けのロジックまで、私なりに整理してみました。これを読めば、自信を持ってリーダーの長さを決められるようになるかなと思います。

  • リーダーの基本が「ひとヒロ」である理由
  • 長くする時(ドテラ流し、根ズレ対策)の考え方
  • 短くする時(ディープ、高感度)の考え方
  • 対象魚や状況別の長さの目安
目次

オフショアジギングのリーダーの長さの基本

まずは、オフショアジギングのリーダーの長さについて、よく言われる「基本」から見ていきましょう。なぜその長さが推奨されるのか、その理由を深く理解することが、応用への第一歩ですからね。

基本はひとヒロ(1.5m)とされる理由

オフショアジギングを始めると、船長や入門書、釣具店の店員さんから、まず「リーダーはひとヒロで」と教わることが本当に多いですよね。私ももちろん、そうでした。

「ひとヒロ」というのは、両手を左右に大きく広げた時の長さのことで、一般的に約1.5mと換算されます。(人によっては1.6mだったり1.8mだったりしますが、アバウトな単位なので、だいたい1.5m〜2m弱くらい、という認識で大丈夫かなと思います)

では、なぜこの「1.5m」という、一見中途半端にも思える長さが「基本」とされるのでしょうか。それは、釣果を最大化するためというより、アングラー(釣り人)側の都合に合わせた、非常に合理的な理由に基づいています。

船上での圧倒的な「扱いやすさ」

これが、基本とされる一番大きな理由だと私は思っています。

リーダーの長さが1.5m程度であれば、ジグを掴んだ時に、PEラインとの結束部(ノット)が、ちょうどロッドの先端(トップガイド)の外側に来るんです。

この状態が、船上で「最も安全かつスムーズに作業できる長さ」なんですね。

  • ジグの交換が楽:ノットがガイドに入っていないので、すぐにジグに手が届き、交換作業がスピーディに行えます。
  • 船上での移動が安全:ジグをぶら下げたまま船内を移動する時も、ノットがガイドに引っかかる心配がありません。
  • ランディング(取り込み)が楽:魚を抜き上げたり、ギャフやタモで取り込んだりする際も、ノットをリールに巻き込む必要がないため、最後までテンションを保ちやすいです。

もしリーダーが3mとか5mあったらどうでしょう?ジグを交換するたびに、ノット部分がリールに巻き込まれている状態から、ラインを3m以上も引き出さなければなりません。これは時合(じあい)を逃す原因にもなりますし、何より面倒ですよね。

初心者を守る「トラブル回避」

次に、「トラブルの少なさ」です。特にオフショアジギングを始めたばかりの頃は、この恩恵が非常に大きいです。

リーダーが長すぎると、以下のようなトラブルが多発します。

  • キャスト時のトラブル:アンダーハンドで軽くキャストする際も、長いリーダー(特にノット部分)がガイドに引っかかり、飛距離が出なかったり、最悪の場合はラインブレイク(高切れ)したりします。
  • エアノット:PEラインとリーダー(フロロなど)は素材の特性が違うため、キャスト時に絡みやすく、「エアノット」と呼ばれる厄介な結び目がPEラインにできやすくなります。

1.5mという長さは、これらのトラブルを最も回避しやすい、実用的なバランスの取れた長さなんですね。

タックルを守る「ノット保護」

これは「扱いやすさ」にも通じますが、ファイト中やキャスト時に、ノット部分をガイドに巻き込まない(巻き込まずに済む)という前提に立った長さでもあります。

PEラインとリーダーの結束部(ノット)は、ラインシステムの中で最もデリケートな部分の一つです。このノット部分を、負荷がかかった状態でガイドに何度も擦り付けたり、リールに巻き込んだりすると、ガイドのリングが傷ついたり、ノット自体が劣化したりする原因になります。

「基本の1.5m」の結論

ここで最も重要なのは、この「基本の1.5m」は、あくまで「人間(アングラー)側が最も快適に、トラブルなく釣りをするため」の長さだということです。

決して「魚を釣るための最適解」とは限らない、というのがミソです。この「快適さ」をあえて捨てることで、次のステップに進めるわけですね。

長いリーダー(3m~5m)の利点

では、なぜベテランアングラーの中には、基本の1.5mよりずっと長いリーダー(2.5m〜5m、時にはそれ以上)を使う人がいるのでしょうか。もちろん、それには「釣果を伸ばすため」の明確なメリットがあるからですよね。

根ズレや魚体ズレからPEラインを守る

これが、リーダーを長くする最大の理由であり、最も分かりやすいメリットかなと思います。

ご存知の通り、リーダーに使われるフロロカーボンやナイロンは、「擦れ(摩擦)」に対して非常に強い耐性を持っています。一方で、メインラインであるPEラインは、直線強度こそ強いものの、摩擦には驚くほど弱いという弱点があります。カッターの刃に軽く触れただけでプツンと切れる、あのイメージです。

ヒラマサやカンパチ、大型のハタ類のように、ヒットすると海底の岩や漁礁に一目散に突っ込む習性のある魚を狙う時。リーダーが1.5mだと、魚が少し走っただけで、あっという間にPEラインが海底の岩やカキ殻に触れてラインブレイク…なんてことになりかねません。

リーダーを3m、4mと長く取っておけば、魚が根に突っ込んでも、PEラインの身代わりとなって、摩擦に強いリーダー部分が先に岩や魚のエラ・ヒレ(魚体ズレ)に触れてくれるため、大事なPEラインを守れる確率が格段に上がるわけです。高価なジグを失うリスクも、何より大物を逃すリスクも減らせます。

魚へのプレッシャーを減らす(ステルス性の向上)

もう一つの重要なメリットは、魚への警戒心を解く「ステルス性」の向上です。

特に以下のような状況では、この差が釣果に直結すると言われています。

  • 澄み潮(水がクリアな状況)
  • 水深の浅いポイント(浅場)
  • ドテラ流し(後述)

PEラインはカラフルな色が付いているものが多く、太さもありますから、水中では魚から非常に目立つ存在です。リーダーを長くして、ジグ(餌)とPEライン(異物)の距離を物理的に遠ざけることで、魚に違和感を与えにくくし、警戒心を解いてバイトに持ち込みやすくする効果が期待できるんです。

ロングリーダーのデメリット

もちろん、良いことばかりではありません。基本が1.5mである理由の「逆」が起こります。

  • 操作性の低下:リーダーが長いほど、アングラーのアクションがジグに伝わるまでの「遊び」が大きくなり、操作感が鈍くなります。
  • トラブルの増加:キャスト時にノットがガイドに干渉しやすくなり、扱いには相応の「慣れ」や「技術」が必要になります。

このデメリットを理解した上で、メリット(根ズレ回避・ステルス性)を取るのがロングリーダー戦略ですね。

短いリーダーが有効な状況とは?

逆に、あえて基本の1.5mより短くする(1.0mとか)戦略もあります。これはロングリーダーとは全く逆で、「感度」と「操作性」を極限まで優先したい場合に非常に有効な手段です。

高感度・高操作性

リーダーが短いほど、アングラー(手元)とジグの距離が近くなります。当たり前のことですが、その分、ジグの動きがよりダイレクトに手元に伝わるようになります。つまり「高感度」になるわけです。

特に水深100m、200mと深くなるようなディープジギングや、潮が緩く(たるんで)アタリが非常に小さい状況では、この「感度」が釣果を大きく左右します。

  • ジグが着底した瞬間の「トン」という感覚
  • 海底の質(砂地なのか、岩なのか)を感じ取る感覚
  • 魚が触れただけの「モゾッ」とした違和感

これらを感じ取るために、余計なクッション(伸び)や抵抗となる要素を排除し、感度を優先して1m〜1.5mのショート設定が選ばれるんです。

水の抵抗の軽減

これも主にディープジギングに関係しますが、深い場所では、ラインシステム全体にかかる「水の抵抗」をいかに減らすかが重要になります。

長いリーダー、特にそれが太い場合(ディープでも根ズレ対策で太くすることがあるため)、そのリーダー自体が大きな水の抵抗(潮受け)になってしまいます。

そうなると、

  • ジグが沈んでいく(フォール)スピードが遅くなる
  • 二枚潮(上と下で潮の流れが違う)の影響を受けやすくなる
  • 感度がさらに鈍くなる

といったデメリットが発生します。ラインシステム全体で水の抵抗を極力減らしたい時は、リーダーは短い方が圧倒的に有利に働きますね。

ショートリーダーのデメリット

もちろん、これも「基本の1.5m」のメリットを捨てることになります。

  • 根ズレ・高切れ耐性の低下:リーダーが短い分、PEラインが危険(根や魚体)にさらされるリスクが上がります。
  • 魚へのプレッシャー:浅場や澄み潮では、魚にラインシステム全体を見切られる可能性が高まります。

ディープジギングのように、根ズレのリスクが比較的少なく(ラインが垂直に入るため)、感度を優先すべき状況だからこそ成り立つ戦略、とも言えますね。

ドテラ流しで長さが必要な根拠

さて、オフショアジギングのリーダーの長さを考える上で、「船の流し方」はめちゃくちゃ重要な変数だと私は思っています。

特に「ドテラ流し」の場合、リーダーは長くする(3m~5m)のがセオリーと言われます。これはもう、ほぼ「必須」と言ってもいいくらい、釣果に直結するポイントです。

なぜかというと、ドテラ流しでは、ラインが船の真下(バーチカル)ではなく、横方向、つまり「斜め」に水中に入っていくからです。

ラインが斜めに入ると、垂直(バーチカル)の釣りとは比べ物にならないほど、PEラインが危険にさらされます。

ドテラ流しでラインが斜めになると起こること

  • ステルス性の著しい低下:PEラインが水中を広範囲に、横方向に漂うことになります。魚から見れば、空に太いロープが横切っているようなもの。非常に見えやすく、警戒心を与える原因になります。
  • PEラインの接触リスク最大化:ラインが斜めになることで、海底の根や岩、カキ殻、さらには水中の中層に浮遊する障害物(ロープなど)に、PEラインが直接触れてしまうリスクが最大になります。

この2つの致命的な問題を解決するため、ドテラ流しではPEラインを守り、かつジグとPEラインをしっかり離す(ステルス性を確保する)ために、3mから、時には5mものロングリーダーが必須になるんですね。

「ドテラ流しですよ」と船長に言われたら、面倒でもリーダーを長いものに結び替える。それだけで釣果が劇的に変わる可能性を秘めていると、私は思っています。

ディープジギングでの推奨長

ドテラ流しとは全く対照的なのが、ディープジギング(中深海など)です。多くの場合、スパンカー(船の向きを固定する帆)やGPS制御のエンジンなどで船の位置をできるだけ固定(バーチカルキープ)して釣ります。

この釣りでは、ラインを船の真下、つまり「垂直(バーチカル)」に落としていくのが基本です。

この場合、ラインはほぼ垂直なので、PEラインが海底の根や魚に触れるリスクは(ドテラ流しに比べて)最小限に抑えられます。となれば、優先すべきは他の要素ですよね。

優先事項①:操作性(ジグを動かす)

水深が200m、300mとなると、ジグをしっかり動かすだけでも大変です。リーダーが長いと、その「伸び」や「遊び」の分だけアクションがロスしてしまい、ジグがキビキビ動いてくれません。ダイレクトな操作性を求め、リーダーは短く設定されます。

優先事項②:感度(アタリを取る)

「短いリーダーが有効な状況とは?」で解説した通り、深い水深での小さなアタリや、着底の感覚を掴むためには、高感度であることが絶対条件です。リーダーは短い(=感度を阻害する要素が少ない)方が有利です。

優先事項③:効率(水の抵抗)

これも前述の通り、ラインシステム全体で水の抵抗を減らし、いち早くジグをポイントに送り込む(フォールさせる)ことが重要です。潮の抵抗を受けにくい、短いリーダーが合理的というわけです。

これらの理由から、ディープジギングでは、あえてリーダーを短く(1.0m~1.5m)設定することが多いです。水の抵抗を嫌い、感度と操作性を最優先する戦略ですね。

オフショアジギングでリーダーの長さを決める要素

ここまでは「状況」(バーチカル vs ドテラ)に応じた長さの使い分けを見てきました。ここからは、狙う「魚種」や、リーダーの「太さ・素材」といったタックル(道具)とのバランスについて、もう少し詳しく掘り下げてみますね。

ヒラマサ狙いで根ズレを防ぐには

オフショアジギングのターゲットとして、アングラーを熱くさせる代表格がヒラマサ。この魚を本気で狙う時は、リーダーの長さは特にシビアに考えた方が良いかなと思います。

理由はもうお分かりかと思いますが、「根に突っ込む」習性が他の青物と比べても非常に強いからです。

特に水深の浅い場所(浅根)でヒットさせた場合、そのスピードとパワーは凄まじく、強烈な引きで一気に根に走られます。この時、リーダーが1.5mの基本設定だと、PEラインが根に触れて一発で切られる可能性が非常に高いです…(私もこれで何度涙を飲んだことか…)。

「アッ」と思った瞬間に、もうラインがザラザラになっていたり、スッとテンションが抜けたりします。

ヒラマサ狙い、特に根が荒いと分かっている場所や、浅場を攻める場合は、最低でも2.5m、できれば3m~4mのロングリーダーで「根ズレ対策」を万全にしておくのがおすすめです。

もちろん、長くした分、操作性は犠牲になりますが、そもそも魚を獲れなければ(ラインブレイクしたら)意味がないですからね。「獲るため」に「扱いやすさ」を犠牲にする、典型的なパターンです。

ブリやタチウオでの使い分け

ヒラマサと並んで人気のブリ(ワラサ)や、テクニカルなタチウオの場合はどうでしょうか。これはヒラマサとはまた違った考え方が必要になりますね。

ブリ(ワラサ)の場合

ブリ(関東でいうワラサ、イナダ)は、ヒラマサほど執拗に根に突っ込む習性はないと言われています。(もちろん場所や状況、個体によりますが、比較的、中層〜上層でファイトすることが多い魚です)

そのため、根ズレのリスクはヒラマサよりは低く、基本の「ひとヒロ(1.5m~2m)」で対応できることが多いですね。まずは扱いやすさ重視の基本設定でスタートして、もし根ズレが多発するようなポイントであれば、少し長く(2m〜2.5m)してみる、といった調整で十分対応できるかなと思います。

タチウオの場合

タチウオジギングは、青物ジギングとは全く異なるシステムになるので、ちょっと特殊ですね。

タチウオはアタリが非常に小さい(ジグの重みが消える、など)ことが多い魚なので、「感度」を最優先します。そのため、PEラインに結ぶメインのリーダーは1.0m~1.5mと短めが好まれます。

ただし、タチウオはご存知の通り「歯」がカミソリのように鋭いです。これはフロロカーボンでも簡単に切られてしまいます(これを「歯ズレ」と言います)。

そこで、メインリーダーの先端に、さらに短い(30cm〜50cm程度)の「バイトリーダー」(歯ズレ対策用の太いフロロカーボンや、場合によってはワイヤー)を組むことが一般的です。

タチウオジギングのリーダーシステム例

(PEライン) → (FGノットなど) → (メインリーダー:フロロ 20lb / 1.5m) → (トリプルサルカンなど) → (バイトリーダー:フロロ 50lb / 30cm) → (ジグ)

※接続方法は一例です。

このように、「感度」のための短いメインリーダーと、「歯ズレ対策」のためのバイトリーダーを組み合わせるのが特徴ですね。

リーダーの太さ(号数)とのバランス

リーダーの「長さ」ばかりに目が行きがちですが、「太さ(号数・ポンド)」とのバランスもすごく大事です。

基本として、リーダーの太さは、使うPEラインの太さに合わせるのが鉄則です。なぜなら、ラインシステム全体の「強度バランス」を取るためです。

例えば、PEラインが2号(約35lb)なのに、リーダーが100lb(約25号)とかだと、バランスが悪いですよね。根掛かりした時にノット部分ではなく、PEラインの途中で切れてしまったり、逆にノットが強すぎてロッドやリールに負担がかかったりします。

一般的に、リーダーの太さは「PEラインの号数の4倍~5倍のポンド(lb)数」が目安と言われることが多いです。

PEラインとリーダーの太さ バランス目安
PEライン リーダー(lb) リーダー(号数目安) 主な対象魚
PE 1.0号 20-25lb 約5-6号 タチウオ、シーバス、根魚
PE 1.5号 25-30lb 約6-8号 近海ジギング(小型青物、根魚)
PE 2.0号 30-40lb 約8-10号 ブリ、ワラサ
PE 3.0号 50-60lb 約12-15号 ブリ、ワラサ、中型ヒラマサ
PE 4.0号 60-80lb 約15-20号 ヒラマSA、カンパチ、大型ブリ
PE 5.0号〜 80lb〜 約20号〜 大型ヒラマサ、マグロ類

※あくまで一般的な目安です。メーカーや製品、釣りのスタイル(根の荒さなど)によって推奨値は大きく異なります。

例えば、根ズレ対策をしたい時、「リーダーを太くする」か「リーダーを長くする」か、という2つの選択肢があります。太くすれば擦れには強くなりますが、その分リーダーが硬くなってジグの動きが悪くなったり、潮の抵抗を受けやすくなったりもします。

長さと太さ、両方のバランスでシステム全体を考えるのが重要ですね。

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素材(フロロ・ナイロン)と長さの関係

リーダーの素材には、主に「フロロカーボン」と「ナイロン」がありますが、ジギングではどう使い分けるんでしょうか。これも「長さ」と密接に関係してきます。

フロロカーボン(Fluoro Carbon)

ジギングでは、まず「フロロカーボン」が第一選択になるかなと思います。

理由は、フロロカーボンが持つ以下の特性が、ジギングに非常にマッチしているからです。

  • 耐摩耗性(擦れに強い):根ズレ、魚体ズレに強い。ジギングにおいて最重要。
  • 低伸度(伸びにくい):アングラーのしゃくった力がジグに伝わりやすく、操作性が良い。また、感度も高い。
  • 高比重(水より重く沈みやすい):ラインが潮に流されにくく、ジグを狙ったレンジに送り込みやすい。

特に、先ほどお話ししたドテラ流しなどで5mのロングリーダーを使う場合、これがナイロンだと「伸び」すぎてしまい、しゃくってもアクションがジグに伝わらなくなってしまいます。ロングリーダー戦略は、基本的に低伸度のフロロカーボンが前提と言えますね。

ナイロン(Nylon)

一方、ナイロンは「よく伸びる(高伸度)」のが最大の特徴です。また、フロロに比べて「しなやか」でもあります。

ジギングでの出番はフロロに比べて限定的ですが、以下のような場合に選択肢として入ってきます。

  • キャスティングを多用する場合:プラグをキャストする際など、ナイロンの「伸び」がキャスト時の衝撃(タラシ切れなど)を防ぐクッション(ショックアブソーバー)となります。
  • バイトを弾きやすい状況:魚の食いが浅い時、フロロ(低伸度)だとバイトを弾いてしまうことがありますが、ナイロンの「伸び」がそれを吸収してフッキングに持ち込める、という考え方もあります。
フロロカーボンとナイロンの特性比較
特性 フロロカーボン ナイロン
伸度(伸び) 低い(低伸度) 高い(高伸度)
感度 高い 低い
耐摩耗性(擦れ) 非常に強い 普通(フロロに劣る)
比重(重さ) 重い(沈む) 軽い(水に近い)
しなやかさ 硬い しなやか
ジギング適性 ◎(第一選択) △(限定的)

ジギングのリーダーとしては、まずフロロカーボンを選んでおけば間違いないかな、と私は思います。

ノットの重要性とリーダー交換時期

どれだけ完璧な長さと太さ、素材のリーダーを選んでも、PEラインとの結束(ノット)がダメなら、全て台無しになってしまいます。このノットが、リーダーシステム全体の「生命線」です。

ロングリーダーとノットの技術

ジギングでは、結束部が細くコンパクトに仕上がり、なおかつ強度も安定して高い「FGノット」が主流ですね。

なぜ「細さ(ガイド抜け)」がそんなに重要かというと、3m以上のロングリーダーを使う場合、キャスト時や魚の取り込み時に、ノット部分をガイドの内側に巻き込む必要が、どうしても出てくるからです。

ノットが太いと、タックルが壊れます!

ノットが太かったり、結びコブ(端糸処理)が雑だったりすると、ガイドを通過するたびに「ガツン!ガツン!」と激しくぶつかります。これを繰り返すと、ガイドのリングが割れたり、ラインが傷んでファイト中に高切れしたりする、深刻なトラブルの原因になります。

つまり、ロングリーダー戦略を採用したいのであれば、「細く、強く、ガイド抜けがスムーズなFGノットを組む技術」が必須条件なんです。

この技術に自信がない場合、トラブルを避けるために「1.5m」の基本(ノットをガイドに巻き込まない長さ)に留めておくのが、結果的に賢明かもしれません。アングラー自身の「技術」が、戦略の幅を決めるんですね。

リーダーの交換タイミング

そして最後に、一番お伝えしたいことかもしれません。リーダーは「消耗品」です。

私も昔は「まだ使えそうだな…」とケチってしまい、その日一番の大物をリーダーブレイクで逃した苦い経験が何度もあります…。あの時の後悔は本当に忘れられません。

リーダーは、常に万全の状態で使うべきです。以下のタイミングでは、面倒でも必ず交換する癖をつけましょう。

  • 魚が1匹釣れたら、必ず指でチェックする:ジグ側からノット部分まで、指でしごくようにして、少しでも「ザラつき」がないか確認します。魚の歯やヒレ、海底との接触で、目に見えない傷が入っていることが多々あります。
  • 「ザラつき」「白濁」「キンク(折れ癖)」があれば、即交換:わずかでも「あれ?」と思ったら、迷わず交換です。その数cmの傷が、次のビッグフィッシュを逃す原因になります。
  • 根掛かりや、海底に「ガリッ」と擦った時も、即交換:魚が釣れていなくても、ジグが海底に着底した際に「ガリッ」と根を擦った感覚があれば、即座に回収し、リーダー先端部を点検・交換します。

「まだ大丈夫だろう」という油断が、その日一番のアタリを逃す原因になります。リーダー代をケチって、数千円のジグと、一生の思い出になるかもしれない大物を失うのは、本当にもったいないですからね。

安全に関するご注意

ラインシステムやノットの強度は、アングラー自身の安全にも直結します。特にロングリーダーでノットを巻き込む際は、キャスト切れなどでジグが飛んでくる危険性もゼロではありません。結束方法や強度の確認は、ご自身の責任において、タックルバランスを考慮した上で慎重に行ってください。また、船上では常に安全に配慮し、ライフジャケットの着用など、基本ルールを守ってください。

オフショアジギングのリーダーの長さ最適解

さて、長々と解説してきましたが、最後に、オフショアジギングのリーダーの長さについて、私なりの「最適解」の考え方をまとめてみます。

結論として、もうお分かりの通り、「いつでもこれが正解」という固定の長さはない、ということですね。

「基本のひとヒロ(1.5m)」は、あくまでトラブルなく釣りをするための「スタート地点」であり、「基準」です。

そこから、その日の状況に応じて「調整」していくのが最適解かなと思います。

  • 長くする時 (3m~5m): ドテラ流し浅場澄み潮、そして何より根ズレ対策(ヒラマサなど)が最優先の時。
  • 短くする時 (1.0m~1.5m): ディープジギング高感度操作性を最優先したい時。

このように、その日のフィールドの状況(水深、潮の透明度、海底の地形)や、船の流し方(バーチカルかドテラか)、対象魚(根に突っ込むか)に応じて、戦略的に長さを変えていく必要があります。

もし、どれを選べばいいか迷ったら、一番分かりやすい判断基準は、「PEラインの入水角度」を意識することかもしれません。

ラインの「角度」で長さを決める

  • ラインが斜め(ドテラ流しなど)になるほど → PE保護とステルス性のために長く(3m~5m)する。
  • ラインが垂直(ディープ、スパンカー)になるほど → 感度と操作性優先で短く(1.0m~1.5m)、または基本(1.5m)にする。

次回の釣行では、「今日はドテラ流しだから長めにしてみよう」とか、「ディープだから短くして感度重視でいこう」とか、「なぜ今、この長さなのか?」を自問自答しながらリーダーシステムを組んでみてください。

フィールドの状況を読み解き、リーダーの長さを戦略的に調整することで、あなたのジギングは新たなステージへと進化するはずです!

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