こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
東山湖フィッシングエリアといえば、その圧倒的な放流量と広大なフィールドで有名ですが、実際に竿を出してみると「東山湖って意外と釣れない…」と頭を抱えてしまうことも珍しくありません。私自身、広大なマッディウォーターを前にして、どのルアー種類を選べば良いのか、あるいは泥水対策としてどんなカラーが有効なのか迷ってしまった経験が何度もあります。特に冬場やタフな状況では、ボトム攻略の精度が釣果を分けますし、釣り場のルールを正しく理解してプレッシャーを避けることも重要になってきますよね。
【この記事で分かること】
- 東山湖特有のマッディウォーターに合わせた効果的なルアーカラーの選び方
- 魚に見切らせないためのスプーン操作とXスティックの活用術
- 釣れない時間を打開するための具体的なボトム攻略のテクニック
- フィールドのルールやマナーを守ることが釣果に繋がる理由
東山湖で釣れない原因と泥水対策
東山湖で釣れないと感じる時、その原因の多くはフィールドの環境特性とルアーの選択がマッチしていないことにあります。特にあの濁った水質をどう攻略するかが、釣果への第一歩となります。
泥水攻略のカギは視認性と明滅

東山湖のようなマッディウォーター(泥水)では、魚は視覚を頼りにルアーを見つけることが非常に難しくなります。クリアな水質の釣り場なら遠くからでも魚がルアーを見つけて追ってくれますが、ここでは魚の目の前、いわゆるストライクゾーンにルアーを通した瞬間の「気づかせ」が勝負を決めるんですよね。
一般的に、魚は側線で水の振動を感じ取り、視覚で獲物を特定してバイトに至ると言われています。しかし、東山湖のような視界が数センチから数十センチしか効かない環境では、視覚情報の優先度が極端に変化します。「見えない」のではなく、「見えた瞬間に食うか判断しなければならない」という状況です。そのため、ルアーの存在感、つまり「視認性」と「明滅効果」が極めて重要なファクターになります。
例えば、東山湖で放流されているサクラマスやコーホーサーモンを狙う場合、「サクラリアクション」というカラーパターンが非常に有効だと感じています。これは表面が「メタルブルー」と「シルバー」の組み合わせで、裏面が「グロスブラック」になっているような配色です。なぜこれが効くのかというと、濁った水中では青や銀の光が比較的遠くまで届きやすいという物理的な特性があるからです。
さらに重要なのが裏面の「黒」です。ルアーがウォブリング(左右に揺れる動き)するたびに、表面のキラキラした光と、裏面の真っ黒な影が高速で交互に見えることになります。この明暗の激しい切り替わりを「明滅(フリッカー)」と呼びますが、このチカチカする刺激が、濁りの中でぼんやりしている魚に対して「ここにエサがあるぞ!」と強烈にアピールし、反射的に口を使わせる(リアクションバイト)スイッチを入れるわけです。
釣れるルアーカラーのローテ術
もちろん、強い色ばかり投げていると魚も慣れてしまいます。いわゆる「スレ」てしまうわけですね。そこで必要になるのが、理にかなったカラーローテーションです。私がよくやるのは、まず状況を探るパイロットルアーとして「バサーストR」のようなハイブリッドカラーを投げることです。
このカラーの面白いところは、アピールとナチュラルの二面性を持っている点です。表面はメタルレッドやオレンジといった「膨張色」が使われており、濁った水の中でもルアーのシルエットを実際よりも大きく見せ、遠くの魚に気づかせることができます。一方で、裏面はマットオリーブという地味なアースカラーになっています。これなら、活性が高くて派手なものを追いたい魚にも、少し警戒して地味なものを好む魚にも、両方にアプローチできるんです。その日の魚の機嫌を伺う「基準(ベンチマーク)」として最適なんですね。
そして、少し反応が落ちてきたなと感じたら、「わーくすR」のような食わせカラーにシフトします。ベースは茶色で、養殖魚が普段食べているペレット(エサ)を模した色なのですが、サイドにピンクや金ラメが入っているのが最大のポイントです。単なる茶色一色だと、東山湖の茶色い泥底や濁った水に同化してしまい、魚から発見されにくくなるリスクがあります。しかし、このサイドのピンクやラメのきらめきがあるおかげで、「エサっぽいけど、ちゃんと見える」という絶妙なバランスを保てるんです。
以下に、私が東山湖で実践している基本的なカラーローテーションの考え方を表にまとめてみました。
| 段階 | カラー系統 | 狙い・役割 | 代表的な特徴 |
|---|---|---|---|
| 第1段階(高活性) | 金・銀・明滅系 | 魚を寄せる、リアクション誘発 | 表が金/銀、裏が黒などコントラストが強いもの |
| 第2段階(サーチ) | ハイブリッド系 | 状況判断、拾い釣り | 表が派手、裏が地味な中間色 |
| 第3段階(食わせ) | ペレット系+α | スレた魚に口を使わせる | 茶色ベースにワンポイントのラメや蛍光色 |
| 第4段階(渋い時) | 単色・マット系 | 警戒心を解く最終手段 | オリーブ、黒などの単色(視認性は落ちる) |
スレ対策に効く特殊塗料の効果
週末の東山湖などは多くのアングラーで賑わうため、どうしても魚へのプレッシャーが高まり、いわゆる「スレた」状態になります。スレた魚は、単調な動きや色を見切るのが非常に早いです。普通のカラーだと、数投しただけでプイッと見向きもされなくなる…そんな経験はありませんか?そんなタフな状況で私が頼りにするのが、特殊塗料を使ったルアーです。
具体的には、「らぶ・ふぃっしゅ」のようなマジョーラカラー(偏光塗料)が塗られたものです。マジョーラカラーの最大の特徴は、光の当たり方や見る角度によって、緑に見えたり紫に見えたりと色がコロコロ変わることです。ルアーが一定のリズムで泳いでいても、魚の視点から見ると、その色彩は常に変化し続けています。
魚がルアーを見切る大きな要因の一つに「学習」がありますが、色が常に変化することで「これはさっき見た偽物とは違うかもしれない」と錯覚させ、学習を遅らせる効果が期待できます。一匹釣った後も、同じルアーで粘り強く釣果を出し続けたい時や、他の人が沈黙しているようなハイプレッシャーな時間帯には、この「色彩の変化」が強力な武器になります。
釣れるルアーの種類と選び方
スプーンで反応が得られない時、私がこっそり投入して助けられているのが「Xスティック」、特にスリムミニなどのマイクロルアーです。「東山湖で釣れない」という状況を打開する最終兵器と言ってもいいかもしれません。
なぜXスティックがこれほどまでに効くのか。その理由は、素材の違いによる物理的な特性にあります。一般的なスプーンは金属製なので、重力に従って沈もうとします。そのため、一定の深さ(レンジ)をキープしようとすると、ある程度の速度で巻き続けなければなりません。しかし、低活性時の魚はその速度についていけないことが多いのです。
一方、Xスティックはプラスチック素材で作られています。金属に比べて比重が軽いため、「巻いても沈まない」、あるいは「極めてゆっくり沈む」という動きが可能になります。これにより、金属スプーンでは底を擦ってしまうようなデッドスロー(超低速)でも、中層をフワフワと泳がせることができるのです。活性が低く、速い動きに反応できない魚の目の前を、長時間見せつけるように通すことができる。これが、Xスティックが釣れる最大の理由です。
スプーンを漂わせる姿勢制御

Xスティックを使う時のコツは、ルアーを泳がせるというよりは「水中に漂わせる」イメージを持つことです。特に冬場の寒い時期などは、魚も変温動物なので代謝が落ち、カロリーを消費してまで活発にエサを追いかけようとはしません。そんな時は、自力で泳ぎ回る小魚ではなく、水流に乗って流れてくるプランクトンや、力尽きて沈下する虫のように、無防備に漂うものを演出するのが一番です。
さらに一歩進んだテクニックとして、ロッドの角度調整があります。普通に巻くとXスティックは棒のようにスーッと直進してきますが(I字系)、ロッドを立てたり寝かせたりしてラインとルアーの結合点に角度をつけると、水流抵抗が変わります。これにより、ルアーが少し斜めの姿勢になり、水流を受けて微細に震えたり、ふらついたりするようになります。
ただの棒のように見えるルアーが、水流の変化で不意に「ピクッ」と動く。この「静の中の微動」こそが、疑い深いトラウトに対して「あ、これ生きてるエサだ」と確信させ、本気食いを誘発するトリガーになります。朝霞ガーデンのような激戦区でも通用するメソッドなので、東山湖でも間違いなく武器になりますよ。
東山湖で釣れない時のボトム攻略
表層や中層を探っても反応がない場合、魚は水温の安定した底(ボトム)に張り付いている可能性が高いです。ここからは、東山湖特有の泥底を攻略するためのメソッドを紹介します。
ボトム攻略は着底と砂煙が命

東山湖のボトム攻略で一番大切なのは、まず「着底の感覚」をしっかり掴むことです。しかし、これが意外と難しい。東山湖の底は泥質(マッディボトム)なので、石や砂利の底のように「コンッ」という明確で硬い感触が手元に伝わってきません。「ヌッ」とか「フワッ」という、非常にソフトな感触であることが多いのです。手元の感覚だけに頼っていると、気づかないうちにルアーが泥の中に埋もれてしまっていることもあります。ですので、キャスト後は必ずラインを注視し、ラインがフッと弛む瞬間を目で見て着底を判断するようにしましょう。
そして、ボトムで魚にスイッチを入れるためのキモとなるのが「砂煙」の演出です。ボトムバンプ(ロッドを煽ってルアーを底で跳ねさせる動き)を行う際、単にルアーを動かすだけでなく、着底時に泥を巻き上げ、わざと砂煙を立てることを意識します。これは、底に住んでいるユスリカの幼虫(アカムシ)などの底生生物(ベントス)が、敵から逃げようとして泥から飛び出す動きを模倣しています。
魚はこの砂煙を見ると、「あ、あそこでエサが動いた!」と本能的に反応してしまいます。しかも、舞い上がった砂煙が煙幕の役割を果たし、ルアー自体の人工的なシルエットやフックの存在を曖昧にしてくれます。結果として、魚に偽物だとバレにくい状態で口を使わせることができるのです。クリアウォーターでは見切られてしまうような大胆なアクションでも、東山湖の泥底ならこの「砂煙マジック」のおかげで成立するんですね。
ラインをパンパンに張らず、少し弛ませた状態(ラインスラック)を利用して操作すると、ルアーが自然に動いて魚に違和感を与えにくくなります。張りすぎると魚が吸い込んだ時に違和感を感じてすぐ吐き出してしまいます。
冬の攻略はボトムステイが最強
真冬の極寒期など、水温が低下して魚が全く動こうとしない時は、「ボトムステイ(放置)」が最強のメソッドになることがあります。文字通り、底にルアーを置いて、数秒から十数秒ほど全く動かさない釣り方です。「動かさないで釣れるの?」と思うかもしれませんが、これが驚くほど効くんです。
ここで重要になるのが、先ほど紹介した「砂煙」とのコンビネーションです。ルアーを動かして砂煙を立てた後、ピタッと止めます。すると、舞い上がった砂煙の中にルアーが静止しますよね。魚からすれば、逃げ惑ったエサが観念して止まった瞬間、あるいは砂煙に隠れて安心している瞬間に見えます。捕食者であるトラウトにとって、この「動きが止まった瞬間」こそが、最も襲いかかりやすいチャンスなのです。
この「動(アクション)」と「静(ステイ)」のコントラストが、低活性な魚の捕食スイッチを強制的に押します。ただし、泥の中に置いておくだけでは気づかれないこともあるので、「ベイビー」のようなパール系やグロー系など、泥の中でもぼんやり光って目立つカラーを使うのがおすすめです。動かさなくても、色で「ここにいるよ」と主張させることが大切です。
ルール順守でプレッシャー管理

意外に見落としがちなのが、釣り場のルールやマナーと釣果の関係です。管理釣り場は閉鎖された環境なので、魚へのプレッシャーがそのまま釣れにくさに直結します。
例えば、東山湖フィッシングエリアでは「釣果写真は持ち帰りする魚に限る」といった魚の保護に関するルールや、使用できるルアーの制限(ワーム禁止など)が定められています。これらは単なる規制ではなく、魚のコンディションを維持し、長期的に釣り場全体の活性を保つためのものです。リリース前提の魚を陸に上げて長時間撮影したりすると、魚は火傷や酸欠で致命的なダメージを負います。ダメージを受けた魚が増えれば、当然ながら釣り場全体の釣れ具合は悪化します。
私たちがルールを守り、魚を丁寧に扱うことは、巡り巡って「自分たちが釣れる環境」を守ることに繋がります。詳しいレギュレーションについては、釣行前に必ず公式サイトで確認するようにしましょう。
初心者が陥る場所取りの罠

また、場所取りに関しても注意が必要です。東山湖では受付前の場所取りは禁止されていますし、釣り座に入った後も隣の人とは適度な距離を保つことが大切です。
「釣れている人の近くに行きたい」という心理はわかりますが、無理に割り込んで狭い間隔で並んでしまうと、魚に対して多方向からルアーが飛んでくることになります(クロスキャスト)。こうなると、魚は常に頭上をルアーが通過する状態になり、警戒心を最大級に高めてしまいます。結果として、自分も隣の人も釣れなくなる「共倒れ」の状態を招いてしまうのです。
広いフィールドの利点を活かし、「距離を保つこと」は、トラブル防止だけでなく、自分の前の魚をフレッシュな状態に保ち、自分だけの魚を狙うための立派な戦略でもあります。周りを見て、余裕を持った位置取りを心がけることが、結果的に竿頭への近道になることも多いですよ。
東山湖で釣れない日をなくす結論
今回は、東山湖で釣れない原因と対策について解説しました。マッディウォーター特有の視認性を意識したカラー選び、Xスティックなどの素材特性を活かした物理的なアプローチ、そして泥底の特性を利用した砂煙によるボトム攻略。これらを組み合わせることで、今まで口を使わなかった魚からの反応が得られるはずです。
また、ルールを守って魚を大切に扱うことも、長期的に見れば釣果アップに繋がります。ぜひ次回の釣行では、これらのポイントを意識して、東山湖のパワフルなトラウトとのファイトを楽しんでくださいね。事前の準備とちょっとした知識で、釣果は劇的に変わるはずです!
※本記事の情報は執筆時点のものです。現地の状況、放流魚種、レギュレーション(使用可能ルアーなど)は季節や運営方針により変動する可能性があります。実釣の際は、必ず現地の最新情報を公式HP等で確認してください。

