こんにちは。釣りスタイル、運営者のアツシです。
夜の釣り場でルアーの色を選ぶとき、どれが正解なのか迷ったことはありませんか。暗い海の中で魚がどうルアーを見ているのか、夜釣りのルアー色に関する悩みは尽きないですよね。カラーローテーションの基本や魚の視覚特性を知ることで、夜間の釣果は劇的に変わります。常夜灯の下や月明かりのない闇夜、水が濁っている時など、状況に合わせた選択肢を整理しました。この記事では魚種別の戦略も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 夜釣りにおける魚の視覚特性と色の見え方のメカニズム
- 常夜灯や月明かりなどの光量に合わせた最適なカラー選定
- グローやケイムラといった発光系カラーの正しい使い分け
- シーバスやアジなどターゲット別の実績が高いカラー戦略
夜釣りのルアー色選びを科学で解明する基礎知識
夜の海は、私たち人間にとっては「何も見えない真っ暗な世界」に思えますが、実は水中では全く異なる光学的な現象が起きています。まずは、魚の目という生物学的な側面と、水中の光の振る舞いという物理学的な側面から、基本となる知識を整理していきましょう。
魚の視覚に関する夜間の見え方とメカニズム
魚の網膜には、色を鮮明に捉える「錐体細胞(すいたいさいぼう)」と、わずかな光に反応する「桿体細胞(かんたいさいぼう)」の2種類があります。光が豊富な日中は錐体細胞が働きますが、夜間になると光に対する感度が極めて高い桿体細胞が主役となります。この桿体細胞は「色」を識別する能力がほとんどないため、魚は夜間、色の識別能力が大きく低下し、明暗差を中心としたモノクロに近い視覚で世界を捉えていると考えられています。しかし、ここで重要になるのがプルキンエ現象(暗くなるほど赤系が見えにくくなり、青緑系が相対的に明るく見える視覚現象)です。周囲が暗くなるにつれて、魚の視感度は波長の長い「赤色」から、波長の短い「青色や緑色」へとシフトしていきます。
つまり、夕暮れ時から夜にかけて、ルアーの赤色は最も早く「黒い影」として沈んでしまい、逆に青や緑、白といった色は比較的「明るい色」として長時間認識され続けるわけですね。また、シーバスなどの夜行性捕食魚は、網膜の裏側に「タペタム(輝板)」という反射層を持っていて、一度網膜を通過した微弱な光を跳ね返して再利用する仕組みを備えています。この驚異的な視覚能力により、魚は星明かりや遠くの街灯の光だけでも、ルアーの存在を十分に捉えることができるのです。私たちが想像する以上に、魚は夜のルアーを「色」というよりは「コントラスト」として詳細に判別していると言えるでしょう。このメカニズムを理解することが、根拠のあるカラー選択への第一歩となります。
常夜灯でのルアーの色選びと光源による変化

夜釣りの一等地である常夜灯周りは、一見どこも同じように見えますが、実は「光の色温度」によって最適なルアーの色が変わってきます。近年の主流である白色LED灯は、青白い波長を多く含んでいます。この環境下では、光を透過させるクリアカラーや、青白い反射を生むシルバー、そして紫外線を可視光に変えるケイムラなどが非常に効果的です。LEDの鋭い光がルアーに反射することで、ベイトフィッシュの鱗のきらめきをリアルに再現できるからですね。一方で、昔ながらのオレンジ色をしたナトリウム灯の下では、全く異なる戦略が必要です。
オレンジ色の光は、ゴールドやアカキン、オレンジといった同系色のルアーと相性が良く、光を強く反射して水中で膨張して見えます。私自身、ナトリウム灯の下でシルバー系を投げても反応がないのに、ゴールドに変えた途端に連発したという経験が何度もあります。これはルアーが背景の光の色と調和しつつ、適度なフラッシングを生んでいるためです。また、常夜灯の下では「影」の存在も忘れてはいけません。明るい場所から暗い場所へルアーが入った瞬間、ルアーの反射光がパッと消える「明滅効果」が魚の捕食スイッチを入れる最大のトリガーになります。光源の種類をチェックし、その光を効率よく反射するか、あるいは透過させるかを考えるのが、常夜灯攻略の醍醐味ですね。
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闇夜で最もシルエットが際立つ定番カラーの秘密

新月の夜や、街灯が一切ない磯場・防波堤など、いわゆる「闇夜」の状況で私が最も信頼を寄せているのがソリッドブラックです。「暗い中で黒を投げても見えないのでは?」と不安になるかもしれませんが、実はその逆。夜空や水面は、星明かりや大気光によって、水中から見上げるとわずかに「明るいグレー」として認識されています。そこに白やシルバーのルアーを通すと、背景の光とルアーの反射が混ざり合い、輪郭がぼやけてしまうことがあるんです。しかし、光を全く反射せずに吸収するブラックは、背景とのコントラストが最大化され、くっきりとした「影(シルエット)」として魚の目に映ります。
特に表層付近を攻めるトップウォーターゲームや、スローに誘うワームの釣りでは、この黒のシルエット効果は絶大です。魚は側線(そくせん)でルアーの波動を感じ取り、最後の一撃を加える際に視覚による確認を行いますが、その時に「はっきりとした存在感」を示す黒は、迷いなくバイトさせる力を持っています。私の中では、派手なアピール色で反応がないときの隠し球というよりは、むしろ状況を打破するための「最強の食わせカラー」として定着しています。シルエットを強調するという考え方は、夜釣りの戦略を劇的に広げてくれるはずですよ。
ケイムラとグローを使い分けたい時の基準

夜釣りのルアーコーナーで必ず目にする「グロー」と「ケイムラ」。これらを正しく使い分けることで、釣果に大きな差が出ます。グロー(蓄光)は、ライトで光を貯めて自ら発光するタイプで、光の届かない深場や、激しい濁りがある状況で最大の威力を発揮します。遠くの魚に「ここにエサがあるよ」と強烈に主張する、いわばサーチライトのような役割ですね。一方で、ケイムラ(蛍光)は、人間には見えない紫外線を反射して青白く光ります。「夜に紫外線なんてあるの?」と思われがちですが、月明かりや星明かり、常夜灯の光にも紫外線は含まれており、多くの魚種では、それが視認できると考えられています。
使い分けの基準として、私は「光の有無」と「魚の活性」を重視しています。完全な闇夜や深場なら、自発光するグローが有利。逆に、月が明るい夜や常夜灯周り、あるいはマズメ時など、わずかでも光がある状況では、より自然な発色をするケイムラの方がスレにくく効果的です。ケイムラは「魚にだけ見える怪しい光」を演出してくれるので、プレッシャーの高い釣り場での切り札になります。どちらも強力な武器ですが、グローはアピールが強すぎて「諸刃の剣」になることもあるので、反応が鈍くなったらすぐにケイムラやナチュラルカラーにシフトするのが賢明な判断です。
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潮の濁りに合わせたカラーローテーションの基本

水質のコンディション、特に「濁り」の度合いは、ルアーカラーの視認性を決定づける大きな要因です。水が澄み渡っているクリアウォーターの状態では、魚の視界が良すぎるため、不自然な色は簡単に見切られてしまいます。この場合は、光を透過させるクリアカラーや、水馴染みの良いブルー、ゴースト系カラーを選択し、違和感を最小限に抑えるのが鉄則です。ルアーを「見せる」のではなく、「背景に溶け込ませつつ、微かな波動で気付かせる」というイメージですね。対照的に、雨上がりや時化(しけ)で水がコーヒー色に濁っているマッディウォーターでは、とにかく存在をアピールしなければなりません。
濁りの中では光が粒子に当たって拡散してしまうため、膨張色であるチャートリュースやライムグリーン、あるいは強い反射を生むゴールドが有効です。さらに、意外な伏兵となるのが「ソリッドブラック」や「濃い赤」です。濁った水の中でも強いシルエットを残せるため、派手な色で寄せて、強いシルエットで食わせるというローテーションも非常に効果的。私は「潮が澄んでいれば透過・反射系、濁っていれば膨張・シルエット系」というルールを自分の中で作っています。これを基準にするだけで、現場での迷いがなくなり、最も釣果に近いカラーへ素早くたどり着けるようになりますよ。
魚種別に解説する夜釣りのルアー色の最適解
夜釣りのターゲットは多岐にわたりますが、それぞれの魚が持つ生態や食性によって、好まれるカラーには明確な傾向があります。ここからは、私が各地で実践してきた魚種別の秘策をご紹介します。
シーバスの夜のカラーローテーション手順
シーバスは夜間の回遊が活発で、捕食スイッチが入ると非常にダイナミックな釣りになりますが、その分カラーの好みもシビアに変化します。私の基本的なローテーションは、まずパールホワイトやチャート系といった「膨張色」からスタートします。夜間の広いオープンエリアでシーバスにルアーの存在を効率よく知らせるためです。活性が高い個体がいれば、この段階で答えが返ってきます。もし反応がなければ、次にレッドヘッドへチェンジします。レッドヘッドは、暗闇で赤い頭が背景に溶け込み、白いボディだけが独立して泳いでいるように見えるため、魚に「小さな獲物」だと錯覚させる効果があります。
さらに食い渋る状況や、バチ抜け・シラスなどの偏食パターンでは、最終手段としてクリアカラーやマットブラックを投入します。特に明暗の境目を通すとき、キラキラと反射しすぎるルアーはシーバスを驚かせてしまうことがありますが、クリアカラーなら水に馴染みつつ絶妙な存在感を保てます。また、レンジ(泳ぐ深さ)を変えるのと同時にカラーを「強い色から弱い色へ」シフトしていくことで、その日のシーバスが最も反応する「正解の組み合わせ」を探り当てることができます。一つの色に固執せず、魚の反応を伺いながら細かく変えていく姿勢が、安定した釣果への近道ですね。
シーバスのカラーローテーション例
| 順番 | カラータイプ | 主な狙い |
|---|---|---|
| 1 | チャート・パール | 広範囲からの集魚と高活性個体のチェック |
| 2 | レッドヘッド | 「シルエットの断絶」による食わせの誘発 |
| 3 | クリア・ホロ系 | プレッシャーの高い状況でのナチュラルな誘い |
| 4 | ソリッドブラック | 闇夜や濁りの中でのシルエット強調 |
アジングワームのカラー選びと効果的な使い分け

アジングは「カラーの差が最も顕著に出る釣り」の一つだと、私は確信しています。アジはプランクトンやアミ、小魚などを吸い込むように捕食するため、ワームの「見え方」がそのまま食い込みの深さに直結します。基本の基となるのは、間違いなくクリア系+ラメです。特にシルバーラメはシラスなどの小魚、赤や金のラメはアミを模倣するのに適しています。水が澄んでいる状況や常夜灯の下では、このクリア系さえあれば事足りることも多いですが、問題はアジの活性が低い時や、プランクトンの密度が薄い時です。
そんな時に私が重宝しているのが、近年絶大な人気を誇る点発光(ドットグロー)です。ワーム全体をボヤッと光らせるのではなく、練り込まれた発光粒子がポツポツと光ることで、プランクトンの集合体をリアルに再現します。これがアジの捕食本能を強烈に刺激するようで、他のカラーで当たらない時に独り勝ちできるパワーを秘めています。さらに、月明かりが強い時や、濁りが入った時は、ソリッド系のピンクや白を使ってシルエットを明確に出すのがコツ。アジングでは「ワームの透明度」と「発光の強さ」の2軸でローテーションを組むと、戦略に深みが出て、一匹ずつのプロセスがもっと楽しくなりますよ。
メバリングのカラー選びとスレを防止するコツ
「春告魚」として知られるメバルですが、その大きな眼からもわかる通り、視覚が非常に発達しています。そのため、カラー選択を間違えると一瞬で見切られ、その後二度と口を使わなくなることも珍しくありません。メバリングにおける私の鉄板は超クリアカラーです。メバルはストラクチャー(障害物)に寄り添いながら上を見上げて獲物を待っていることが多いため、水面の光に馴染むクリア系は最も警戒心を与えにくいんです。特に、プラグを使ったトップ〜表層の釣りでは、透明度が高いほど「波紋」という波動の効果が際立ち、本物の虫や小魚のように見せることができます。
ただ、クリア一辺倒では釣れない時もあります。例えば、大型のメバルは非常に賢く、派手な光を嫌う一方で「強いシルエット」には激しく反応することがあります。ここで登場するのが、シーバス同様にソリッドブラックのプラグです。水面で見上げるメバルにとって、夜空をバックにした黒のシルエットは、逃れられない獲物として魅力的に映るようです。また、ワームを使う際は、オレンジやグリーン系の微弱なグローを使い、スレさせない程度のアピールを維持するのが長く釣り続けるコツです。同じ場所で粘る釣りだからこそ、弱いカラーから入り、時折強い色を混ぜて魚の反応をリセットするような使い分けを意識してみてください。

夜釣りのエギでカラーが最強とされる選び方
アオリイカを狙うナイトエギングでは、「色」に対する考え方が魚とは少し異なります。イカは色の波長を判別できないものの、明暗の差(コントラスト)を極めて正確に認識できることが分かっています。そこで最重要視されるのが、エギの中身である下地テープの色です。夜釣りの最強下地として君臨するのが、不動の赤テープ。赤は夜の水中では「黒」に近く見え、周囲とのコントラストが最も強く出るため、イカがルアーの形を正確に捉えやすくなります。私が夜に一本だけエギを持っていくなら、迷わず赤テープを選びますね。
とはいえ、それだけで全ての状況をカバーできるわけではありません。常夜灯周辺や満月の夜など、光量が多い場面では金テープや虹(マーブル)テープが放つフラッシングが、イカの攻撃本能に火をつけます。また、近年注目されているのがケイムラや夜光(グロー)ボディのエギです。特に闇夜の深場を攻める際は、夜光ボディの淡い光が広範囲のイカを呼び寄せます。ただし、夜光はアピールが強すぎるため、一通り釣った後は赤テープに戻して、スレたイカをじっくり抱かせる「強から弱へのローテーション」が効果的です。下地のコントラストを意識するだけで、ナイトエギングの世界はもっと論理的で面白いものになりますよ。
ヒラメやブラックバスの夜釣りカラーの決定版
夜の砂浜(サーフ)でヒラメを狙うのは意外に思われるかもしれませんが、実は大型が期待できるチャンスタイムです。底に潜むヒラメから見て、上を泳ぐルアーは逆光状態になります。そのため、ゴールド・ピンク・パールホワイトといった、膨張して大きく見える色が絶対的な支持を得ています。ヒラメは一度ルアーに気づけば、底から一気に食い上げてくる魚。まずは「気付かせること」が第一歩なので、強めのグローカラーで派手に誘うのが私の定番です。砂が舞って濁っている時は、特にゴールド系の反射が、ヒラメの視覚と側線を同時に刺激してくれます。
一方、ブラックバスの夜釣りにおいては、さらに極端な「シルエット重視」の戦略が主流です。夜のバス釣りで語り継がれる最強カラー、それはソリッドブラックとブルーブラック(ジューンバグ)です。これらは水中で最も濃い影を作り出し、バスに対して強烈な存在感をアピールします。特にビッグベイトや大型のクランクベイト、ラバージグなど、ボリュームのあるルアーを黒系で統一すると、驚くほど明確なバイトが出ることがあります。バス釣りでは「音」や「振動」も重要ですが、その波動の主が何であるかを最後に確信させるのが、黒の持つ圧倒的な存在感なんです。魚種は違えど、夜のカラー理論には共通する「強さ」の法則があるのが面白いですよね。
夜釣りのルアー色をマスターするためのまとめ
夜釣りのルアー色選びをマスターするコツは、単に「釣れる色」を覚えることではなく、「なぜその色が効くのか」という背景の理論を理解することにあります。魚の視覚特性に基づいたプルキンエ現象や、背景とのコントラストを最大化するシルエット理論、そして光の種類に応じた反射率の調整。これらを組み合わせることで、今まで感覚に頼っていたカラー選択が、論理的な「戦略」へと変わります。闇夜の黒、常夜灯のクリアやゴールド、そして濁りの中のチャート。それぞれの色が持つ役割を信じてローテーションを組めば、必ず答えは返ってきます。
ただし、一つだけ忘れないでほしいのは、釣り場での「安全性」と「マナー」です。夜の海は危険も多く、また近隣住民への配慮も欠かせません。ルアーの色のことばかりに夢中にならず、周囲の状況にもしっかり目を配り、気持ちよく釣りを楽しみましょう。この記事で紹介した数値データや推奨カラーはあくまで一般的な目安ですので、当日の状況や現地の特性に合わせて、あなただけの「当たり色」をぜひ見つけ出してください。正確な最新の釣果情報や現地のルールについては、必ず釣具店や自治体の公式サイト等で確認し、最終的な判断はご自身で行ってくださいね。皆さんの夜釣りが、最高の一匹に出会える素晴らしい時間になることを心から願っています!
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