こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
ナマズのルアー釣りって、なんだかワクワクしますよね。身近な川で、あの迫力あるバイトが楽しめるのが魅力です。ただ、いざ始めようとすると、おすすめのルアーの種類や選び方、タックルのセッティングで迷うことが多いかなと思います。特にトップウォーターやワーム、スピナーベイトといった選択肢もありますし、デイゲームとナイトゲームでの釣り方の違い、フックやチューニングの必要性など、初心者にとっては疑問だらけかもしれません。
私自身、最初はどんなロッドやリール、PEラインを使えばいいのか、どの時間やポイントを狙うべきか、手探り状態でした。この記事では、そんなナマズ ルアーフィッシングの基本的な戦略から、具体的なタックル選びまで、私の経験をもとに分かりやすく解説していきますね。
- ナマズが釣れる時間帯とポイントの選び方
- 状況別のおすすめルアー(トップウォーター・水面下)
- ナマズ専用タックル(ロッド・リール・ライン)の基準
- 安全に釣りを楽しむための必須装備と注意点
ナマズのルアー釣りの戦略と選び方
まずは、ナマズ釣りの心臓部とも言えるルアーの選び方や、基本的な戦略について見ていきましょう。いつ、どこで、どんなルアーを使うのかが分かると、釣果がグッと近づくはずです。ナマズの生態に合わせたアプローチが、やっぱり一番の近道かなと思います。
ナマズ釣りの時間とポイント
ナマズをルアーで釣る上で、まず押さえておきたいのが「いつ」「どこで」狙うか、ですね。
ナイトゲーム(夜釣り)が王道
ナマズは、基本的に夜行性とされています。警戒心が薄れ、エサを求めて浅い場所(シャロー)まで活発に泳ぎ回るため、最も効率よく釣果を期待できるのは、やはり日没後から夜間の「ナイトゲーム」ですね。
夜の静寂の中、ルアーが立てる「ポコポコ」「カポカポ」という音だけが響き渡り…突如「ボフッ!」と水面が割れる。あの音と瞬間は、一度体験すると病みつきになりますよ。
夜はナマズ自身が広範囲を動いているので、アングラー(釣り人)はじっくりと広い範囲を探る釣りが有効になります。「ここにいるはず」と決め打ちするより、テンポよくキャストを繰り返して、やる気のある個体を探していくイメージですね。
デイゲーム(日中)の狙い方
じゃあ日中は釣れないのかというと、そんなことはありません。「デイゲーム」も全然可能です。ただし、夜とは狙い方がガラッと変わります。
日中のナマズは、外敵から身を守るため、そして直射日光を嫌って、物陰にじっと潜んでいることが多いです。つまり、「シェード(日陰)」と「カバー(障害物)」がキーワードになります。
- 水草やゴミが溜まっているカバーの際
- 橋の下の真っ暗なシェード部分
- 杭や倒木、テトラポッドなどのストラクチャー
- 流れ込みや堰(せき)の直下で、水が泡立っている場所
こういった「ピンスポット」に潜んでいることが多いため、ルアーをいかに正確に、そして静かに投げ込めるかというキャスト技術が重要になってきます。夜の「線」の釣りに対して、昼は「点」の釣り、といった感じでしょうか。
デイゲームの最大の魅力は、何と言ってもナマズがルアーに襲いかかる瞬間が丸見えなこと。カバーの奥から猛然と突進してくる姿は、ナイトゲームとはまた違った興奮がありますよ。
釣り場の選定
釣り場としては、テレビで見るような雄大な大河川よりも、川幅10m程度までの小規模河川や、田んぼ脇を流れる農業用水路が、実は狙いやすいと私は感じています。理由は、ナマズの居場所が絞り込みやすく、対岸までルアーが届くため、ポイントを隈なく探ることができるからです。身近な場所に意外な好ポイントが隠れているのも、ナマズ釣りの面白さですね。
ルアーの種類と特徴を解説

ナマズ ルアーと聞いて、多くの人がイメージするのは水面で使う「トップウォータープラグ」だと思います。そして、そのイメージは正解です。
ナマズは、夜間や濁った水(マッディーウォーター)で活動することが多く、視覚はあまり良くないと言われています。その代わり、聴覚や側線(水の振動を感じる器官)が非常に発達しているんですね。
だからこそ、ルアーも「音」と「波動」を最大限に出すように設計されたものが主流になります。
トップウォータープラグ(水面)
ナマズ釣りの主役です。「水面を割るバイト」という最大の魅力を引き出してくれます。
- ノイジー(カップタイプ): ルアーの前に金属製やプラスチック製のカップが付いていて、巻くだけで「ポコポコ」「カポカポ」と連続音と強い波紋を出してアピールします。ナマズ釣りのスタンダードですね。
- クローラーベイト(羽根モノ): ボディの側面に金属製のウイング(羽根)が付いています。リトリーブすると、まるでクロールするように水面を「パタパタ」と泳ぎ、独特の水かき音と波動を生み出します。
サブサーフェスルアー(水面下)
ただ、トップウォーターだけがナマズ ルアーではありません。「トップに出ない…でもナマズはいるはず」そんな時に頼りになるのが、水面下のルアーたちです。
日中で警戒心が高い時、低水温期で水面まで出きらない時、あるいは冬場などは、水面下(サブサーフェス)を攻めるルアーが非常に有効な戦略となります。
- スピナーベイト: バス釣りでお馴染みですが、ナマズにも効果絶大です。ブレードの回転による「波動」と「フラッシング(光の反射)」で強くアピールします。何より根掛かりしにくいので、障害物周りを臆せず攻められます。
- ラバージグ&トレーラーワーム: デイゲームで、障害物の最深部に潜むナマズを直撃するための「リアクションベイト」として使います。目の前に落として、思わず口を使わせるイメージですね。
ルアーローテーションの考え方
「体験重視」でトップウォーターの迫力あるバイトを楽しみたいのか、それとも「釣果重視」でデイゲームや低活性時でも確実に1匹を手にしたいのか。この2つのニーズで、ルアーの選び方が変わってきます。
まずはトップウォーターで押し通し、どうしても反応が得られない時にスピナーベイトやワームを投入する、というのが私の基本的な流れです。どちらの戦略も持っておくことが、ナマズ ルアーフィッシングの懐の深さを知る鍵かなと思います。
おすすめトップウォータールアー
ナマズ釣りの醍醐味であるトップウォーターゲーム。私も大好きな釣りです。ここでは、代表的なルアーの使い分けについて、私の経験からもう少し詳しくお話ししますね。
ノイジー(ジッターバグ系)
まずは王道中の王道、カップタイプのノイジーです。歴史的な名作ルアー「ジッターバグ」がその代表格ですね。最近はスミスの「キャタピー」など、ナマズ専用にフックやケミホタル(後述)の装着機構などを最適化されたモデルも多いです。
使い方は「ただ巻き」が基本。キャストして、ルアーが一番良い「ポコポコ」音を立てるスピードで、一定に巻くだけです。ナイトゲームで広範囲をスピーディーに探る釣りに最適ですね。
バイトがあった時、焦ってロッドを立てる(アワセる)のは禁物です。「ボフッ!」という音や水しぶきに驚かず、ロッドにナマズの重みが「グッ」と乗るまで巻き続けるのが、フッキング率を上げるコツですよ。
クローラーベイト(羽根モノ)
「羽根モノ」と呼ばれるタイプで、ジャッカルの「ポンパドール」などが有名ですね。これも基本は「ただ巻き」でOK。ウイングが水を受けて「パタパタ」と泳ぐ姿は、見ているだけでも楽しいです。
このタイプの最大の強みは、「超低速(デッドスロー)」で巻いても、しっかりアクションしてくれる点です。流れが速い場所のヨレでルアーを留めておきたい時や、デイゲームのピンスポットで、「ネチネチ」と執拗に誘い続けたい時に非常に有効ですね。アピール力も非常に強いので、高活性なナマズを遠くから引き寄せる力もあります。
ポッパー
バス釣りでもお馴染みのポッパーですが、ナマズにももちろん効きます。ザクトクラフトの「おちぱっくん」のような、ナマズ専用のユニークなモデルもありますね。
ロッドを軽くあおって「ポコッ!」と音を出し、水しぶき(スプラッシュ)を飛ばすのが得意です。ノイジーやクローラーベイトが「横」の釣りなのに対し、ポッパーは「縦」の釣り。移動距離を抑えたまま、その場でネチネチとアピールを継続できます。
用水路の合流点や、橋脚の際など、「ここぞ!」というピンスポットを攻めるのに重宝します。ポーズ(止め)の時間を長めに取って、ナマズが水面まで浮上する「間(ま)」を作ってあげるのがキモですね。
ウェイクベイト(水面直下)
トップウォータープラグに分類されますが、リップが付いていて水面直下(サブサーフェス)を泳ぐルアーです。バイトはあるけど乗らない時、つまり「ナマズが水面まで出きらない」と判断した時に投入します。レンジ(泳ぐ層)を一段下げることで、フッキング率の向上を図るための戦略的な一手ですね。
トップウォーターの使い分け(私の場合)
- 広範囲をテンポ良く探る時: ノイジー(ただ巻き)
- ピンスポットでじっくり誘う時: クローラーベイト(デッドスロー) or ポッパー(一点シェイク)
- 水面まで出ない時: ウェイクベイト(ヒゲプリマ系)を投入し、レンジを一段下げます。
水面下のワームとスピナーベイト
「トップに出ない…でもナマズはいるはず!」そんな時に頼りになるのが、水面下のルアーたちです。特にデイゲームや、低水温期、あるいは「とにかく1匹釣りたい!」という時には必須の戦略かなと思います。
スピナーベイト
正直なところ、「数釣り」をしたいなら、スピナーベイトが一番効率的かもしれません。バス用のスピナーベイト(3/8oz〜1/2oz程度)で十分対応できます。
ブレードが回転する「波動」と「フラッシング(光の反射)」が、ナマズの側線と視覚に強くアピールします。そして何より、その高いスナッグレス性能(根掛かり回避性能)が魅力。トップウォーターでは攻めにくい障害物周りや、水草の上などをガンガン通せます。
水面直下を早巻きしたり、ボトム(底)付近をゆっくり引いたりと、あらゆる層(レンジ)を探れるのも強みですね。唯一の欠点は、ナマズ釣りの醍醐味である「捕食音」が聞けないことくらいでしょうか。
ラバージグ&トレーラーワーム
これは特に、デイゲームでカバーの最深部を直撃するための、いわば「リアクション」の釣りです。バス釣りの「カバー撃ち」と全く同じ感覚ですね。
ナマズは目の前に落ちてきたものに、反射的に口を使う習性があると言われています。それを最大限に利用する戦略です。
ナマズはバスほど口が大きくないため、フッキング率を上げるには、ワームは「細身」のシルエット(シザーコームなど)を選ぶのが、私の経験上のコツかなと思います。また、甲殻類(エビやイカ)のフレーバーなど、「匂い付きワーム」は、濁った水の中でもアピールが強まるためか、明らかに反応が良いと感じています。
アクションは、底で細かく揺らす「シェイク」や、底を引きずる「ズル引き」、あとはロッドを軽くあおって落とす動作を繰り返す「ボトムバンピング」が効果的ですね。
デイゲームとナイトゲームのコツ

同じナマズ釣りでも、昼と夜では意識するポイントが少し異なります。それぞれのコツを掴んで、状況に合わせて使い分けたいですね。
ナイトゲーム(夜釣り)のコツ
夜はナマズが餌を探して広範囲を回遊しています。そのため、戦略としては「サーチ」がメインになります。
- 音と波動でアピール: ノイジーやクローラーベイトを使い、しっかり音を出して「ただ巻き」するのが基本です。ナマズにルアーの存在を気づかせることが第一歩です。
- ルアーを見失わない: 後述する「ケミホタル」を装着し、ルアーの位置を把握することが超重要です。ルアーがどこを泳いでいるか分からないと、障害物に引っ掛けたり、バイトの瞬間が分からなかったりします。
- 安全第一: 足場が良い場所を選び、ヘッドライトは必須です。暗闇での移動は、日中では考えられない危険が潜んでいます。
- 静かにアプローチ: 意外と見落としがちですが、岸辺を歩く足音や、ライトの光を水面に当てすぎると、ナマズは警戒してしまいます。
デイゲーム(日中)のコツ
日中はナマズが「物陰」に隠れています。そのため、戦略は「ピンスポット撃ち」がメインです。
- 「陰」を撃つ: 橋の下、カバーの奥、水草の際など、ナマズが隠れていそうな「点」にルアーを正確にキャストします。キャストの精度が釣果に直結しますね。
- じっくり誘う: クローラーベイトのデッドスローやポッパーのシェイクで、移動距離を抑えて誘うのが有効です。「点」でネチネチとアピールし、カバーの奥からナマズを引きずり出すイメージです。
- 水面下も探る: トップで反応がなければ、スピナーベイトやラバージグでカバーの中を直接探るのも非常に有効な戦略です。
- 気配を消す: デイゲームはナマズからもこちらが見えています。水面に自分の影を落とさない、派手な服装を避けるなど、ステルス性も重要になってきます。
釣果を伸ばすチューニングとフック
ナマズ ルアーは、買ったままの状態で使うよりも、少し手を加える(チューニングする)ことで、格段に快適になり、釣果も上がると私は考えています。特に以下の3点は、もはや「必須」と言ってもいいかもしれません。
フックシステムの最適化
市販のルアーには3本針の「トレブルフック」が付いていることが多いですが、ナマズ釣りでは2本針の「ダブルフック」への交換を強く推奨します。理由は、ナマズが好むカバー周りを攻める上で、圧倒的に根掛かりが減るからです。
さらに重要なのが、「バーブレス(カエシ無し)」にすること。ナマズ専用フックは最初からバーブレスになっているものが多いですね。
フックをバーブレスにする3つの理由
- 魚体保護: ナマズの口は硬く、一度刺さると外しにくいです。バーブレスなら魚へのダメージを最小限に抑え、素早いリリースが可能です。
- 貫通力アップ: カエシ(バーブ)が無い分、フッキング時の抵抗が減少し、ナマズの硬い口にもフックが貫通しやすくなります。
- アングラーの安全: これが一番大事かも。夜釣りの暗闇で万が一フックが自分や衣服、ランディングネットに刺さっても、バーブレスなら容易に外すことができ、重大な事故を防げます。
アピール力の強化(ブレードチューン)
定番の「ジッターバグ」など、標準でブレードが付いていないルアーのお尻に、コロラドブレードなどを追加するカスタムです。スプリットリングとスイベル(ヨリモどし)を使って簡単に装着できます。
ブレードが回転することで「波動」「フラッシング(光の反射)」、さらにブレードがボディやフックに当たる「接触音」が加わり、ルアーのアピール力が格段にアップします。濁りが強い時や、広範囲からナマズを寄せたい時に特に有効ですね。
ナイトゲームの必須技術:ケミホタル装着
ナイトゲームでは、ルアーが今どこにあるのか、ちゃんと泳いでいるのかを把握するのが非常に困難です。そこで、「ケミホタル(化学発光体)」の装着が必須になります。
ナマズ専用ルアーの多くは、最初から「キャタピー」や「ヒゲダンサー」のように、ケミホタルを差し込むための穴(スロット)が空いています。専用ホルダーを後付けすることも可能です。
(出典:株式会社ルミカ『ケミホタル』)
ケミホタルを装着することで、ルアーの正確なトレースコース(泳いでくる軌道)が分かり、障害物を避けられ、そして何より「バイトの瞬間」が光の点で視認できます。暗闇でルアーの光が突然「スッ」と消える瞬間は、最高にエキサイティングですよ。釣りの楽しさが倍増します。
快適なナマズのルアー用タックル
ここからは、ナマズのパワフルな引きに対応し、重たいルアーを快適に扱うための「タックル」(竿、リール、ライン)について解説します。専用タックルじゃなくてもバスロッドなどで代用はできますが、やはり専用設計のものは快適さが違いますね。
専用ロッドの選び方ガイド

ナマズ釣りは、重めのルアー(10g〜30g程度)を障害物の際に正確に投げる釣りが多いため、スピニングタックルよりも「ベイトタックル」の方が、手返しも良く、キャストの精度も出しやすいため、圧倒的に有利だと私は思います。
ロッドの長さ
長さは、行くフィールド(釣り場)の状況によって使い分けるのがベストですね。
- 6ft(約1.8m)前後: 足場が低い小規模河川や用水路で、アンダーハンドキャストやピッチングといった低い弾道で、障害物の奥の「ピンスポット」に正確にキャスト(アキュラシーキャスト)したい場合に適しています。操作性重視ですね。
- 7ft(約2.1m)前半: 遠投が必要な大河川や、フェンス・ガードレール越しなど足場が高い都市型河川で、足元までしっかりルアーを泳がせることが可能です。長さがある分、抜き上げもやりやすいメリットがあります。
ロッドの硬さ(パワー)とテーパー(調子)
ナマズは70cmを超えるサイズも珍しくなく、首を振るような独特の強烈な引きが特徴です。そのため、ロッドのパワーはMH(ミディアムヘビー)〜XH(エクストラヘビー)クラスの、かなり強めのロッドが安心です。
このパワーは、単に魚の引きに耐えるためだけではありません。ヒットしたナマズを、水草や倒木などの障害物から強引に「引きはがす」ため、そしてそのまま岸に「抜き上げる」(ランディングネットを使わずに引き抜く)ためにも不可欠なパワーです。バスロッドで代用する場合も、同様の理由からH(ヘビー)〜XH(エクストラヘビー)クラスの強いロッドが推奨されます。
調子(テーパー)と素材については、主に2つのスタイルがあります。
ナマズロッドの「ダブルスタンダード」
1. 乗せ調子(グラスコンポジット素材・レギュラーテーパー)
「ナイトゲーム」における「ただ巻き」主体の釣りに適しています。粘りのあるグラス素材が、ナマズ特有の吸い込むようなバイトを弾かずに、しなやかに曲がり込んでフッキング(乗せる)させてくれます。ファイト中もロッドが追従してくれるので、バラシ(途中で針が外れること)を軽減する効果も高いです。
2. 掛け調子(カーボン素材・ファーストテーパー)
「デイゲーム」における「カバー撃ち」に適しています。張りのあるカーボン製のロッドを使い、ストラクチャー(障害物)に対して正確に「ピン打ち」します。ティップ(穂先)が素早く戻るファーストテーパーのロッドは、キャストのアキュラシー性能が高く、ルアーに積極的にアクションを加えて「掛けていく」スタイルに最適です。
どちらが良いかは、自分のメインの釣り方次第かなと思います。迷ったら、まずは「乗せ調子」のグラスコンポジットロッドが、ナマズ釣りの基本的な楽しさを味わいやすいかもしれませんね。

リールとPEラインの推奨スペック
ロッドと並んで重要なリールとライン。ここもナマズ専用の考え方が必要です。特にラインシステムは釣果と安全に直結します。
ベイトリールの選定基準
ナマズ釣りのリールに求められるのは、第一に「剛性(頑丈さ)」です。ナマズの強い引きにも負けず、ノイジーやクローラーベイトといった空気抵抗の大きなルアーを一日中巻き続けても「たわまない」リールが必要です。フルアルミの一体成型ボディなどが理想ですね。
そして、それ以上に重要なのが「ラインキャパシティ(糸巻量)」です。
要注意:太いラインが十分巻けるリールを選ぼう!
ナマズ釣りでは、後述するPEラインの4号や、ナイロンラインの20lbといった、他の釣りではあまり使わないような「極太ライン」を使います。近年のバス釣り用ベイトリールに多い、浅溝スプール(シャロースプール)のリールだと、これらのラインが必要量(50m〜100m)巻けません。
必ず「深溝スプール(ディープスプール)」を搭載した、ラインキャパシティの大きいリール(バス用なら200番サイズ、丸形リールなど)を選んでください。
ギア比は、流れのある川で糸ふけ(ラインスラック)を素早く回収したり、キャストの手返しを良くしたりするために、「ハイギア」(ギア比7前後)のリールが推奨される傾向にありますね。
PEライン選定の核心
ラインは、適度な伸びがあるナイロンラインも使われますが、私は断然「PEライン」をおすすめします。ナマズ釣りでPEラインが推奨されるのには、明確な理由があります。
それは、PEラインの「低伸度(伸びがほとんどない)」という特性です。
この「伸びのなさ」が、ナマズ釣りにおいて最強のアドバンテージになります。
- フッキング性能: 遠くでのバイトや、水草越しのバイトでも、アングラーのフッキングパワーがダイレクトに針先へ伝わります。
- ルアーの操作性: ルアーのアクションがダイレクトに伝わり、キビキビと動かせます。
- 根掛かりの回収率: これが最大のメリットかも。草などの軽い障害物にルアーが引っ掛かっても、ラインが伸びないため、ロッドを軽くあおるだけで外しやすく、ルアーの回収率が格段に上がります。
- 安全性: ラインがゴムのように伸びて、外れたルアーが自分に向かって飛んでくる、あの恐ろしい「ゴムパッチン状態」を防ぐことができ、安全性の向上にも寄与します。
太さの目安は、PEラインの4号前後(40lb〜60lb)です。これだけ太いと、ナマズのサイズでラインブレイク(切られる)の心配はまずありませんね。編み数は、原糸が太く耐摩耗性(擦れに対する強さ)に優れる「4本編み」が、カバー周りでは安心かもしれません。
リーダーシステムの構築

ただし、PEラインは万能ではなく、「擦れ」に対して非常に弱いという致命的な弱点があります。そのため、ラインの先端には、擦れに強い「リーダー」と呼ばれるラインを結束する必要があります。
- 素材: 擦れに強く、適度な「伸び」で衝撃も吸収してくれる「ナイロンライン」が一般的です。フロロカーボンラインでもOKです。
- 太さ: メインのPEラインが4号〜5号(50lb前後)であれば、リーダーは 30lb 〜 40lb が目安となります。
- 長さ: 20cm〜30cm程度あれば十分とされますが、岩場など根ズレが多発する場所では60cm〜100cmと長く設定することもあります。
PEラインとリーダーの結束は、結束強度が高く、抜けにくい「FGノット」などの摩擦系ノットが必須となります。この結び方は、ナマズ釣りに限らず、現代のルアーフィッシングでは必須の技術ですね。
初心者向けの基本的な釣り方
タックルが揃ったら、いよいよ実釣ですね。ナマズ ルアーのアクションは、基本的にはとてもシンプルです。
ただ巻き(ステディリトリーブ)
最も基本となる動作です。ルアーを投げて、着水したら、あとは一定のスピードで巻くだけ。ノイジーやクローラーベイトは、これだけで勝手にアピールしてくれます。
コツは、ルアーが一番「良い音」や「良い動き」をするスピードを見つけること。速すぎても遅すぎても、ルアーの性能が発揮されません。ロッドの先端を水面(または少し上)に向けて、ルアーの動きを感じながら巻くのが良いと思います。初心者の方は、まずこの「ただ巻き」をマスターするのが一番の近道です。
ストップ&ゴー
ただ巻きで反応がない時に試してほしいテクニックです。やり方は簡単で、リトリーブ(巻き取り)の途中で、リールを巻く手を「ストップ(止める)」、または「ゆっくり巻く」という動作を加え、リトリーブ速度に緩急(かんきゅう)をつけるだけ。
この「ストップ」の瞬間に、ナマズにルアーを追いつかせ、見せる「間(ま)」が生まれます。そして、再び「ゴー(巻き始め)」の瞬間に、ルアーがバランスを崩す動きで、ナマズの捕食スイッチが入り、リアクションバイトを誘発することができるんですね。特に障害物の際を通過した直後などに「ストップ」を入れると効果的なことが多いですよ。
バイトへの対応(アワセ方)
ナマズのバイトは「ボフッ!」とか「バフッ!」という派手な音と共に水面が爆発することが多いです。初心者のうちは、この音にビックリして、すぐにロッドを立てて「アワセ」てしまいがち。
ですが、ナマズは捕食があまり上手ではなく、ルアーを吸い込むのに失敗していることも多いんですね。早アワセは、すっぽ抜け(フッキングしない)の最大の原因です。
コツは、「重みが乗るまで待つ」こと。バイト音や水しぶきは「予告」だと思ってください。そのままリールを巻き続け、ナマズがルアーを完全に咥えて反転し、ロッドに「ググッ」と明確な重みが乗ったのを感じてから、ロッドを立ててしっかりフッキングします。この「間」を覚えることが、釣果アップに直結しますね。
安全対策と必須の持ち物

ナマズ釣りは手軽ですが、ナイトゲームが主体であったり、足場の悪い水際に行ったりすることも多いため、安全対策は「万全」にする必要があります。これは釣果よりも遥かに重要なことです。
必須の持ち物
| 必須アイテム | 主な役割と注意点 |
|---|---|
| ヘッドライト | ナイトゲームの絶対必需品。これが無いと何もできません。ルアー交換やフックを外す作業、安全な足場の確認に不可欠です。予備の電池(または予備ライト)も必ず携帯してください。赤色灯モードがあると、魚にプレッシャーを与えにくいので便利です。 |
| ライフジャケット | 夜間の水辺は、日中とは比較にならない危険が伴います。万が一の落水に備え、足場に関わらず必ず着用してください。自動膨張式が動きやすくておすすめです。 |
| ペンチ(プライヤー) | ナマズの口は硬く、フックを安全に外すために必須です。特にナマズはルアーを丸飲みすることもあり、素手で外すのは危険です。必ずロングノーズタイプのものを準備してください。 |
| フィッシュグリップ | ナマズを安全に掴むための道具です。ナマズの体表はヌルヌルしており、歯もヤスリ状で素手で掴むのは困難です。魚へのダメージも減らせます。 |
| ランディングネット(タモ網) | 足場が高い場所や、想定外の大物(70cmオーバーなど)を確実に取り込むために必要です。抜き上げに失敗してラインが切れるのは、一番悔しいですからね。 |
| スナップ | ルアー交換を迅速に行うために使用します。ナマズ用はパワーがあるので、強度のある大きめのサイズを選びましょう。 |
ヘッドライトの重要性については、ナマズ釣りでは特に命綱とも言えるアイテムですね。また、ライフジャケットの着用は、もはやマナーではなく「ルール」として捉えるべきだと私は思います。
安全に楽しむナマズのルアー入門
最後に、ナマズ ルアーフィッシングを長く楽しむために、最も重要な「安全」と「マナー」について、改めてお話しします。
【最重要】ナイトゲームは「下見」が必須!
ナマズ釣りの事故の多くは、夜間の視界不良が原因です。ナイトゲームを行う計画であっても、必ず日中の明るいうちに釣り場の下見をしてください。
<下見で確認すべき危険個所>
- 水際: 草で岸と川の境界が分からなくなっていませんか? 日中は平気でも、夜露で草が濡れていると滑りやすくなります。
- 斜め護岸: コンクリート製の斜め護岸は、濡れていたり、砂利が浮いていたりすると、非常に滑りやすい危険な場所です。
- 立ち入り禁止区域: フェンスや看板が設置されている場所には、必ず何らかの理由があります。絶対に入らないでください。
- 安全なアクセスルート: 水辺への安全な降り口や、キャストする際の立ち位置も確認しておきましょう。
これらの情報は、あくまで一般的な目安です。水辺での活動には常に危険が伴います。天候や水位の変化(特に雨の後は急激に増水します)に常に注意し、少しでも危険を感じたら釣りを中断する勇気を持ってください。安全装備(ライフジャケットの着用など)を万全にし、最終的な判断はご自身の責任において慎重に行ってください。
もう一つ、釣り場の存続に関わる「マナー」の問題です。これが守られないと、釣り場自体が「釣り禁止」になってしまいます。
- 駐車スペース: 特にナイトゲームでは、「駐車スペース」に最大限の注意を払ってください。日中の下見の際に、近隣住民の迷惑にならず、通行の妨げにならない安全な駐車場所(コインパーキングや公共のスペース)を必ず確認しておきましょう。農道や私有地、民家の前への駐車は絶対にダメです。
- 騒音: 夜間は、車のドアを閉める音や、友人との話し声が、想像以上に響きます。地域住民への配慮を忘れず、常に静かに行動してください。
- ゴミ: ゴミやタバコのポイ捨ては言語道断です。自分のゴミは必ず持ち帰る。当たり前のことですが、徹底しましょう。
迫力あるバイトが魅力のナマズ ルアーフィッシング。これらの安全対策とマナーをしっかり守ってこそ、長く楽しむことができます。ぜひ、このエキサイティングな釣りにチャレンジしてみてくださいね。

