こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
堤防から手軽に狙えるターゲットとして人気のタコですが、いざ海に行ってみるとなかなか釣れなくて、タコ釣りの時間帯について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実はタコは、時期や潮の流れ、さらには狙う場所によって活動するタイミングがガラリと変わる面白い生き物なんです。特に昼と夜では全く別の戦略が必要になります。この記事では、私が実際にフィールドを歩いて感じたことや、2026年時点で発表されている最新の地域的なルール、そして何よりタコが動き出す再現性の高いタイミングについて、初心者の方にも分かりやすくお伝えしていきますね。
【この記事で分かること】
- タコがエサを活発に追う有力な時間帯
- 潮位や潮流の変化がタコの活性に与える影響
- 昼間と夜間で使い分けるべき具体的なポイント
- 2026年現在の明石エリアなどでの厳格なルール
タコ釣りの時間帯が釣果を左右する理由と生態的特性
タコ釣りにおいて、なぜこれほどまでに時間が重要視されるのか。それは、マダコが持つ独特の身体能力と生活リズムに秘密があります。タコは非常に賢く、環境の変化に敏感な生き物であることを知っておくと、釣果がグッと近づきますよ。
朝マズメや夕マズメがタコ釣りの黄金期とされる理由

釣りの世界ではお馴染みの「マズメ時」ですが、タコにとっても例外なく有力なチャンスタイムです。朝マズメは日の出の前後2時間、夕マズメは日没の前後2時間ほどを指しますが、このタイミングは海の中の生態系が一気に動き出します。マダコはコントラストや光の変化に敏感な視覚を持っており、薄暗い環境下でも獲物の動きを正確に捉えることができるとされています。そのため、光量が劇的に変化するマズメ時は、タコにとって狩りの効率が非常に高まる時間帯なんです。
また、タコのエサとなるカニやエビといった甲殻類が活発に動き回るため、それまで岩の隙間に隠れていたタコも食事のために外へ這い出してきます。特に朝マズメの光が差し始める瞬間は、タコの捕食本能が刺激されやすく、一投目でのヒット率が非常に高い傾向にあります。夕マズメに関しても、日没に向けて徐々に警戒心が解け、大胆に浅場を徘徊し始める個体が増えます。この時間帯を逃さないためには、まだ暗いうちから釣り場に入り、ピークに合わせてキャストを開始する準備が必要です。手返しの良さが求められる時間帯なので、広範囲を素早く探れるタコエギを活用して、やる気のある個体を効率よく拾っていきましょう。具体的なマズメの攻略法については、朝マズメの基礎知識をまとめた記事も役立ちますよ。
夜のタコ釣りで警戒心の低い大型マダコを狙うコツ

マダコは夜間に活発になる傾向がある生き物です。夜になると、外敵である大型の魚や海鳥に見つかるリスクが減るため、タコは大胆に浅場まで移動してきます。昼間は絶対に届かないような堤防の足元や、水深が1メートルもないような極浅な場所で、1kg超えの大型が釣れるのは夜間に釣果報告が多い傾向があります。視覚に頼れない暗闇であっても、タコの触腕には化学受容体と鋭い触覚が備わっているため、エサの匂いや振動を敏感に察知して近寄ってきます。
夜釣りの最大のメリットは、タコがエサに対して非常に積極的になる点にあります。高活性時のアタリは、エギを力強くひったくるような明確な感触として伝わることが多く、初心者でも「乗り」を判断しやすいです。夜釣りの際は、堤防の壁際数センチをタイトに探る「キワ攻め」が鉄則です。タコは壁に沿って歩きながらエサを探していることが多いので、遠くに投げるよりも足元を丁寧にズル引く方が効率的ですよ。なお、夜間は視界が悪く安全確保が最優先となります。足元を照らすヘッドライトや、周囲に自分の存在を知らせるアイテムは必須です。夜釣りの具体的なタイミングについては、夜釣りの狙い時を解説したこちらのガイドも参考にしてみてください。
夜釣りのポイント:重すぎるオモリは壁に当たって大きな音が出るため、適度な重さを選んで「静かに」探るのが私流のこだわりです。タコを驚かせないアプローチが、1kg超えへの近道になります。
昼間のタコ釣りで釣果を出すストラクチャー攻略法

「昼間はタコは釣れないの?」と思われがちですが、そんなことはありません。ただ、夜のようにタコが自分から歩き回ってくれないだけなんです。昼間の戦略は、ズバリ「タコの家にこちらからお邪魔する」スタイルです。強い太陽光の下では、タコは外敵を避けるために岩の隙間やテトラの影、あるいは堤防の継ぎ目などに深く身を潜めています。したがって、タコがエサを求めて動き回るのを待つのではなく、彼らが潜んでいるピンポイントを直接狙う釣りが求められます。
具体的には、堤防の基礎となっている石積みや、消波ブロックのわずかな隙間、海底に沈んでいる根の周辺などを執拗に探ります。タコは非常に食欲旺盛なので、目の前にエギが通過すれば、それが休息中であっても反射的に触腕を伸ばして捕食行動を示します。昼間は海底の地形を目視できるメリットを活かし、根掛かりを避けつつタイトにエギを送り込むことが成功の鍵となります。また、7月から8月の最盛期においては、旺盛な食欲を持つ新子が多く、日中であっても比較的活発に動く個体が見られます。この時期は日差しが強い時間帯でもチャンスが継続しやすいため、影のあるポイントをテンポよく撃っていく釣りが効果的です。詳しい仕掛けについては、タコ釣りの基本とコツの解説もチェックしてみてください。誘いを入れた後はしっかり「ステイ」させて、タコがエギを抱き込む間を作ってあげましょう。
潮の動き出しや潮流の緩みが時合いとなるメカニズム

タコ釣りにおいて、時間帯と同じくらい重要なのが潮の状態です。水中生活を送るタコにとって、潮流は新鮮な酸素を運び、エサとなる獲物を運搬する生命線のような役割を果たしています。しかし、タコは魚類とは異なり海底を這って移動するため、潮流が速すぎると流されないように底に張り付いてじっとしてしまい、エギへの反応が悪くなってしまいます。
狙い目は、潮止まり(満潮・干潮)の前後です。特に潮が完全に止まる直前の「流れの緩み」と、止まった直後の「動き出し」の瞬間こそが、タコの活性が上がりやすい有力な時合いとなります。このわずかなタイミングを正確に知るためには、タイドグラフ(潮見表)の活用が欠かせません。潮の変化が緩やかになるタイミングをあらかじめ予測しておくことで、集中すべき時間を絞り込むことができます。激流エリアとして有名な明石海峡周辺などでは、潮流の速さが落ち着く一瞬にタコの捕食が集中するため、このリズムを掴めるかどうかが釣果を大きく左右します。潮の状態が安定しない時は、オモリを重くして確実に底を取る工夫も必要ですね。
小潮や長潮が初心者にとって釣りやすい理由とメリット
「大潮の方が魚の活性が上がって釣れるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、タコ釣りに関しては、水の動きが穏やかな小潮や長潮の方がやりやすいケースが多いです。その理由は、タコ釣りの基本である「底取り」の正確さに直結するからです。タコ釣りは常に仕掛けを海底に這わせる必要がありますが、流れが強すぎるとオモリが流されてしまい、エギの現在地や底の感触が判別できなくなります。
小潮周りであれば、潮の流れが緩やかなため、軽いオモリでも確実に底をキープできます。これにより、タコがエギを抱いた瞬間の重みの変化や、わずかな違和感を感知しやすくなるんです。特に初心者のうちは、潮流の穏やかな日を選んで釣行することで、アタリを掴む感覚を養うことができます。反対に大潮の日を狙うのであれば、潮位が大きく変動する分、干潮時に普段は届かない沖の根が露出したり射程圏内に入ったりするため、キャスティング主体の釣りには向いています。それぞれの潮回りの特性を理解して戦略を立てることで、どのような状況でも釣果を導き出すことが可能になります。
潮が速い時の対策:どうしても潮が速くて底が取れない時は、あえて重いオモリを使い、無理に広く探ろうとせず足元のピンポイントでタコが抱くのを待つのが効果的です。潮流に負けない「ボトムキープ」が何より優先されます。
タコ釣りの時期と水温の関係によるポイントの選び方
タコ釣りには「夏ダコ」と「冬ダコ」のシーズンがありますが、メインとなるのは水温が上がり活性が安定しやすい5月後半から8月頃です。この時期は数釣りが楽しめる新子のシーズンで、マズメ時だけでなく日中の暑い時間帯でも比較的活発にエギを追ってくれます。ただし、酷暑期は浅場の環境が不安定になりやすく、タコも少し水深のある場所や、水の動きがあるエリアに移動してしまいます。
一方で、冬のタコは1kg超えが狙える魅力的なシーズンですが、海水温が低下すると活動量は落ちる傾向があります。冬場に堤防から狙うのであれば、少しでも水温が高くなる場所を探すことが重要です。私の経験上、冬場は太陽光で石積みが温まり、周囲の水温がわずかに上昇する「正午から午後3時頃」の暖かい時間帯にチャンスが訪れやすいです。夏は涼しい早朝・夜間、冬は暖かい日中というように、タコが動きやすい水温帯(15度前後〜20度台前半)を意識した時間帯選びが、一年を通じてタコと出会うためのヒントになります。地域の特性によって適水温の時期は前後するため、近隣の釣果情報をこまめにチェックするのも大切ですね。
実践的なタコ釣りの時間帯選びと最新の地域ルール
ここからは、天候などの環境要因や、2026年現在の最新ルールについて触れていきます。ルールに関しては、知らなかったでは済まされない重い罰則もあるので、しっかりチェックしておきましょう。
雨の日の濁りや塩分濃度の変化がタコに与える影響
タコ釣りにおいて「雨」は非常に大きな影響を及ぼす要素です。タコは塩分濃度の急激な低下に弱い性質を持っており、大雨で河川から大量の淡水が流れ込む「水潮」の状態になると、活性を著しく落として岩の奥底に引きこもってしまいます。このような状況では、堤防からのタコ釣りは非常に厳しくなります。
しかし一方で、適度な小雨や、雨上がりのささやかな濁りは、有力な爆釣のサインになることも多いんです。雨で海面が波立つことで光の透過が抑えられ、日中であってもマズメ時のようなローライトな状況が作り出されます。また、適度な濁りはタコの視覚的な警戒心を和らげ、普段は慎重な個体が大胆にエギを追うようになります。ただし、茶色く濁った激しい泥濁りは避けるのが賢明。海の色が落ち着き始め、少し白っぽく濁ったタイミングこそが狙い目です。雨天時は足場が滑りやすくなるため、安全装備を整え、無理のない範囲で挑戦しましょう。雨の日の釣行については、雨の日の釣り攻略ガイドも併せてご覧ください。
2026年施行の明石エリアにおける最新規制と時間制限
タコ釣りの聖地と言われる兵庫県明石市周辺では、資源保護のために非常に厳格なルールが設定されています。2026年(令和8年)現在の最新ルールでは、船舶を利用したマダコの採捕時間が制限されている海域があります。具体的には、午前5時から正午までに制限されているエリアもあり、午後の釣りや夜の船釣りができない海域もあるため、釣行前には必ず確認が必要です。
また、漁期や禁漁期間についても、資源の状況に合わせて毎年変更される可能性があります。これらのルールを無視して採捕を行うと、漁業法違反となり、重い罰則が科される可能性があります。明石エリアでタコ釣りを楽しむ際は、自分がルールに適合しているかを常に把握しておく義務があります。最新の正確な情報は、(出典:兵庫県立農林水産技術センター 水産技術センター『明石市沿岸で釣りを楽しむルール』)などの公式サイトを必ずご確認ください。地域ごとに異なる使用できる針の形状や仕掛け数などの制限も、釣り場を守るための大切な約束事です。
注意:明石周辺のルールは非常に細かく、毎年のように更新されます。「去年は大丈夫だったから」と思わず、必ず釣行当日の最新ルールをチェックしてください。ルール遵守はアングラーとしての基本マナーです。
釣れる時間帯や光量に合わせたエギのカラー選択術

タコはコントラストや光の変化に敏感なため、時間帯の光量に合わせてエギのカラーを使い分けることが釣果への近道です。朝夕のマズメ時や夜間、あるいは雨天時のローライトな条件下では、視認性の高いピンク、オレンジ、蓄光して自ら光るグローカラーが定番です。タコが遠くからでもエギの存在を認識しやすくするための戦略ですね。
対照的に、日中の強い光がある状況や潮が澄んでいる時は、派手すぎるカラーはタコに警戒心を与えてしまうことがあります。この場合は、光を反射するシルバーやゴールド、あるいは周囲の環境に馴染むホワイトやブラウンといったナチュラル系カラーが効果を発揮します。カラーローテーションの極意は、タコにエギを「見つけてもらうこと」と「警戒させないこと」を状況に合わせて切り替えることです。アタリが止まった時に色をガラリと変えると、突然抱いてくることも多いので、数色のバリエーションを常に準備しておきましょう。夜釣りのカラー選びについては、夜釣りのルアー色選びの解説も役立ちますよ。
| 時間帯・状況 | カラー戦略 | ポイント |
|---|---|---|
| 早朝・夕方 | オレンジ・ピンク系 | 光の変化に合わせて目立つ色を選択 |
| 日中・快晴 | ホワイト・シルバー系 | ナチュラルな誘いとフラッシングを意識 |
| 夜間・濁り | グロー(夜光)系 | シルエットをはっきりさせてアピール |
100g以下の小ダコをリリースする資源保護の重要性
タコ釣りを楽しむ私たちが一番大切にしなければならないのが、資源を守ることです。特に夏のシーズンは新子がたくさん釣れますが、あまりに小さい個体まで持ち帰ってしまうと、将来的にその釣り場からタコがいなくなってしまうリスクがあります。明石エリアでは、100g以下の個体のリリースが推奨・義務化されている海域もあり、これは全国的な釣り人のマナーとしても定着しつつあります。
100gの目安は、頭部(内臓が入っている部分)が鶏卵よりも小さいくらいのサイズです。このサイズのタコはまだ成長段階にあり、あと数ヶ月海にいれば立派なサイズに成長してくれます。リリースする際は、乾いた手で触れず、優しくエギから外して速やかに水中に戻してあげましょう。タコは比較的回復力が高いとされているので、針穴程度であればすぐに回復してまた元気に育ってくれます。未来の豊かな海を守るために、私たちアングラー一人ひとりが高い意識を持って活動していきたいですね。小さなタコを逃がすことが、来シーズンの「1kg超え」に繋がるのだと信じています。
状況に合わせたタコ釣りの時間帯選びで釣果を最大化

さて、ここまで詳しく解説してきた通り、タコ釣りの成果はタコの生態的な活性と私たちのアプローチをいかに一致させるかで決まります。有力なタイミングを一言で表すなら、「新子が成長した7〜8月の夏場、小潮周りの朝マズメ、かつ潮が動き出す瞬間」は、非常に再現性が高い傾向にあります。しかし、現実の釣行では全ての条件が揃うことは稀です。
大事なのは、その時の条件下でベストな選択をすることです。時間がなければ朝マズメに賭ける、昼間ならストラクチャーを徹底的に狙い打つ、夜間なら足元のキワを静かに探る。そして、2026年現在の地域ごとのルールを遵守し、マナーを守って楽しむこと。これが、結果的にボウズを卒業し、安定してタコを釣り上げるための再現性が高い道筋となります。もし今日、どの時間帯に釣りに行くか迷っているのであれば、まずは迷わず「夜明け前」を狙ってみてください。静かな海で、ズシッとした重みが竿に乗るあの瞬間は、何度経験しても興奮しますよ。皆さんのタコ釣りが、最高に楽しいものになることを心から応援しています!

