こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
ブラックバスを釣ったあと、皆さんはその魚をどう処理していますか。「キャッチ&リリースが基本の釣りだから、釣ったらすぐ水に返せばいい」と思われがちですが、実は地域によっては再放流そのものが条例で禁止されていたり、国の法律である「外来生物法」によって取り扱いが厳しく規制されていたりと、意外と知らないルールが多いものです。知らずに法律違反をしてしまい、警察の厄介になる…なんてことは絶対に避けたいですよね。
また一方で、「せっかく釣った魚だから持ち帰って食べてみたい」「記念に魚拓を残したいけれど、墨を塗るのは魚が可哀想」と考える方も増えているように感じます。実は私も以前、リリース禁止のフィールドで良型のバスが釣れた際、「これをどうするのが正解なんだろう?」と悩み、結局回収ボックスに入れたものの、「食べられたんじゃないか?」と少し心残りを感じた経験があります。
この記事では、私たちアングラーが必ず知っておくべき法律の知識から、実際に持ち帰って美味しく食べるためのプロ並みの締め方やレシピ、さらにはスマートフォンを使った最新のデジタル魚拓の活用法までを、私の経験を交えて徹底的に解説します。
【この記事でわかること】
- 外来生物法に基づく運搬や飼育に関する禁止事項と罰則の詳細
- リリース禁止エリアでの正しい対処方法とアングラーのマナー
- ブラックバスを安全かつ美味しく食べるための現場での下処理手順
- 釣果をデジタル魚拓アプリでスマートに記録として残す方法
ブラックバスを釣ったあとの法的ルール
ブラックバス(オオクチバス)は、環境省によって「特定外来生物」に指定されており、釣ったあとの行動には法律で定められた非常に厳しいルールが存在します。これは単なるマナーやモラルの話ではなく、違反すれば刑事罰の対象となる法律の問題です。「知らなかった」では済まされない重要なポイントですので、まずはここをしっかり押さえておきましょう。
リリース禁止エリアでの正しい対処法
まず最初に確認しなければならないのが、皆さんが釣りをしているその場所が「リリース(再放流)禁止」のエリアなのかどうかという点です。日本では、在来種の保護や漁業被害の防止を目的として、各都道府県の内水面漁場管理委員会の指示により、ブラックバスのリリースを禁止している水域が多く存在します。
このルールは全国一律ではありません。例えば、琵琶湖を擁する滋賀県や、埼玉県などのように県全域の公共用水面でリリースが禁止されている自治体もあれば、神奈川県の芦ノ湖や山梨県の河口湖・山中湖のように、観光資源としてバスフィッシングが認められ、リリースが可能(あるいは推奨)されている場所もあります。自分が竿を出しているフィールドがどの管轄にあり、どのようなルールが敷かれているのかを把握することは、キャストする前の最低限の義務だと言えるでしょう。
リリース禁止エリアでの選択肢
もし、リリースが禁止されている場所でブラックバスを釣った場合、アングラーが取るべき行動は法的に以下の2つに絞られます。
- その場で締めて(殺処分して)持ち帰る:食用として持ち帰る、あるいは剥製にするなどの目的で、その場で生命活動を停止させて持ち帰る方法です。
- 設置されている「外来魚回収ボックス」へ入れる:琵琶湖などの主要なフィールドには、専用の回収ボックスやいけすが設置されています。ここへ投入することで、肥料などへの再利用が行われます。
この場合、「小さかったから」「可哀想だから」といって生きたまま水に戻す行為は、委員会指示違反(条例違反)となります。また、回収ボックスがない場所で釣れた場合、どう処理すべきか悩むところですが、基本的には「持ち帰って処分する」か、その場のルール(例えば、陸上に埋めることが許可されているかなど)に従う必要があります。決して、その辺の草むらにポイ捨てすることのないよう、アングラーとしての品格を保った行動を心がけてください。釣行前には必ず、そのフィールドの管轄漁協や自治体のホームページで最新のルールを確認するようにしてくださいね。
生きたままの運搬は法律で禁止

これはバスアングラーが最も注意しなければならない、いわば「レッドカード」に直結するポイントです。2005年に施行された外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の第4条では、特定外来生物を生きたまま運搬することが原則として禁止されています。
この「運搬」の定義は非常に厳格です。「家で食べるために持ち帰るつもりだった」という目的があっても、生きた状態でクーラーボックスやバケツに入れ、車に積んで移動を開始した時点で、警察の検問に遭えば現行犯逮捕される可能性があります。たとえ車を使わず徒歩であっても、別の池へ移動するために生きたバスを持って歩く行為も運搬とみなされます。
環境省の資料によれば、この規制の目的は「生きた個体が他の水域へ人為的に拡散されることを物理的に阻止すること」にあります。したがって、持ち帰る意志がある場合は、必ず「釣り場(水辺)」にいる間に魚を締め、確実に絶命させなければなりません。
| 対象 | 罰則内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 個人 | 3年以下の懲役または300万円以下の罰金 | 個人の釣り人にも適用されます |
| 法人 | 1億円以下の罰金 | 組織的な密放流などを防ぐため |
(出典:環境省『日本の外来種対策 外来生物法』)
泥抜きのための持ち出しもNG
よくある勘違いとして、「泥臭さを抜くために、生きたまま家の水槽やバケツで数日飼ってから締めよう」と考える方がいますが、これも完全にアウトです。自宅までの移動が「運搬」にあたり、自宅での一時保管が「飼育」にあたるため、二重の違反となります。持ち帰る場合は、必ず釣り場の水辺で確実に締めて、絶命させてから移動する必要があります。エラが動いていないか、完全に動かなくなったかをしっかり確認しましょう。
自宅での飼育や譲渡も違法になる
釣ったブラックバスが非常に美しい魚体だったり、愛着が湧いてしまったりして、「自宅の水槽で飼ってみたい」と思うことがあるかもしれません。しかし、特定外来生物の飼育は、法第5条によって厳しく禁止されています。
飼育が許可されるのは、学術研究や博物館での展示、あるいは教育目的など、公益性があり、かつ脱走防止措置が講じられた施設を持つ特定の機関に限られます。個人の趣味や愛玩目的(ペットとして飼うこと)で許可が下りることは、事実上あり得ません。「誰にも見せなければバレないだろう」と隠れて飼育していても、SNSへの投稿や近隣からの通報で発覚し、書類送検された事例も過去に存在します。
また、生きたまま友人に譲ったり、売買したりすることも同様に違法です。「自分では飼えないけれど、殺すのは忍びないから、近所の別の池に逃がしてあげよう」という、一見優しさのように思える行動も、法第9条の「放出等の禁止」に違反する重大な犯罪行為です。これが原因でブラックバスの生息域が拡大してきた歴史があるため、別の水域への放流(密放流)は絶対に行ってはいけません。釣った場所に戻す(キャッチ&リリース)ことと、別の場所へ移すことは、法的にも生態学的にも全く意味が異なる行為なのです。
ダメージを減らすリリース時の写真撮影

芦ノ湖や河口湖など、リリースが公認されているエリアで釣りをする場合、私たちは「魚を釣らせてもらった」という感謝を込めて、可能な限り魚へのダメージを減らしてリリースする必要があります。特に注意したいのが、SNS映えを狙った「釣ったあと」の写真撮影です。魚にとって、水から出されることは呼吸ができなくなることであり、陸上に上げられることは重力による内臓への負担や、体表の粘膜剥離のリスクを負うことを意味します。
魚の体表は「粘液(ヌルヌル)」で覆われており、これが細菌や寄生虫の感染を防ぐバリアの役割を果たしています。乾いた人間の手で触ったり、熱い地面に置いたりすると、この粘膜が剥がれ落ちてしまいます。リリース直後は元気に泳いでいったように見えても、数日後に感染症(ミズカビ病など)にかかって死んでしまうケースが少なくありません。
魚に優しい写真撮影のコツ
- 地面に直接置かない:夏場のアスファルトやコンクリートは50℃以上になることもあり、魚にとっては鉄板焼きのプレートと同じです。乾いた土も粘膜を奪います。必ず水で濡らしたメジャーシートや、湿った草の上で撮影しましょう。
- 手を冷やす:人間の体温(約36℃)は変温動物である魚にとって火傷レベルの熱さです。魚体に触れる前には、必ず手を水に浸して十分に冷やしてから触る癖をつけましょう。
- 空中露出を短く:エラ呼吸ができない時間は、魚にとって窒息状態です。構図を決めてから魚を持ち上げ、数秒~数十秒以内に撮影を終えて、素早く水に戻してあげることが生存率アップにつながります。バス持ちをする際も、顎に過度な負荷をかけないよう、体を支えてあげると良いでしょう。
デジタル魚拓アプリで記録を残す方法
「釣った魚の記録は残したいけれど、剥製にするのは高価だし、魚拓を取るために墨を塗るのは魚が死んでしまうから嫌だ」。そんなアングラーの悩みを解決するツールとして、近年急速に普及しているのが「デジタル魚拓」です。
これは、スマートフォンで撮影した釣果写真を元に、プロのデザイナーやAI技術を使って、まるで本物の魚拓のようなアートワークを作成してくれるサービスです。「Re:Fish(リフィッシュ)」や「デジタク」といったアプリやウェブサービスが有名で、私も実際に利用したことがあります。手順は非常にシンプルで、釣ったその場で(あるいは帰宅してから)、魚の全体が写った写真をアップロードするだけ。アプリ上で魚のサイズや釣った日時、場所、使用したルアーなどの情報を入力すれば、世界に一つだけのデジタル魚拓が完成します。
この技術の最大のメリットは、リリース前提の釣りでも魚へのダメージを最小限に抑えられる点です。墨を塗る必要もなければ、長時間陸上に留め置く必要もありません。手早く写真を撮ってリリースすれば、魚は元気に水へ帰っていけます。また、作成した画像はSNSでのシェアに最適なほか、ポスターやパネルとして印刷して部屋に飾ることも可能です。
ただし、SNSにアップする際は一点だけ注意が必要です。背景に特徴的な建物や看板が写り込んでいると、撮影場所が特定され(場所バレ)、そのフィールドに人が殺到してしまうことがあります。近隣住民とのトラブルや駐車問題に発展し、最悪の場合は「釣り禁止」になってしまうことも…。また、リリース禁止エリアでリリースしている動画や、生きたまま運搬していると誤解されるような構図の写真は、炎上の原因にもなります。デジタルの記録を楽しむ際も、リアルなフィールドへの配慮を忘れないようにしたいですね。
ブラックバスを釣ったあと美味しく食べる
リリース禁止エリアなどで、ルールを守るために持ち帰ることを決めた場合、次に気になるのは「ブラックバスって本当に食べられるの?」「泥臭くて美味しくないんじゃない?」という点ではないでしょうか。日本では「特定外来生物=悪者」というイメージが強く、食材としての認識は薄いですが、原産国の北米では「バス(Bass)」は非常にポピュラーな食用魚です。スズキ目サンフィッシュ科に属するブラックバスは、適切な処理さえ施せば、スズキやタイにも引けを取らない、上質な白身魚としてのポテンシャルを秘めています。
ただし、美味しく食べるためには、スーパーで売っている魚とは異なり、アングラー自身の手による「現場での適切な処理」が不可欠です。ここでは、私が実際に試行錯誤して辿り着いた、臭みを消し旨味を引き出すための処理方法をご紹介します。
鮮度を保つための現場での締め方

魚を美味しく食べるための戦いは、釣り上げた直後から始まっています。最も重要なのは、魚にストレスを与えず、死後硬直を遅らせることです。魚が暴れて暴れまわると、旨味の元となるエネルギー物質(ATP)が急激に消費され、身の中に乳酸が溜まって酸性化し、味が落ちてしまいます。また、暴れることで毛細血管が切れ、身に血が回って生臭さの原因にもなります。
そこで行うべきなのが「脳締め」です。以下の手順で行います。
- 魚をしっかり押さえ、目の少し後ろ、側線の上あたりにある脳の位置を確認します。
- 鋭利なフィッシングナイフや締め具(スパイク)を使い、脳を一突きして破壊します。または、エラ蓋の隙間からナイフを入れ、背骨と頭の付け根にある延髄を切断する方法も確実です。
- 成功すると、魚はビクッと大きく痙攣し、その後すぐに動かなくなります。口が開き、ヒレが立つこともあります。
この「即殺」を行うことで、魚のエネルギー消費を止め、鮮度を保つことができます。同時に、これが法律上の「生命活動の停止」を確定させる行為にもなるため、持ち帰る際の法的リスクも完全に排除できます。
泥臭さを消す血抜きと下処理のコツ
淡水魚であるブラックバスを食べる際、最大の敵となるのが「血液」です。淡水魚の血液は海水魚に比べて腐敗が早く、また泥臭さの原因物質を含んでいることが多いため、徹底的な血抜きが味の決め手となります。
効果的な血抜きの手順
- 脳締めをした直後、心臓がまだ動いているうちに、左右のエラ膜(エラの下の薄い膜)をナイフで切断します。
- 尾びれの付け根にある背骨の下にも血管が通っているので、ここにも切り込みを入れます。
- 魚を水(バケツの水や、釣り場の水)につけ、尾を持って体を曲げ伸ばししたり、水中で振ったりします。こうすることで、心臓のポンプ作用と浸透圧の差を利用して、体内の血液を外へ排出させます。水が赤く染まらなくなるまで行いましょう。
さらに、可能であれば現場で「内臓(ワタ)」と「エラ」を取り除いておくことを強くおすすめします。ブラックバスは肉食魚なので、消化管の中には消化途中の小魚やザリガニが入っていることが多く、これらは死後すぐに腐敗して強烈な悪臭を放ちます。また、エラは雑菌の温床です。
腹を割いて内臓とエラを完全に取り除き、背骨の下にある血合い(腎臓)も歯ブラシなどでこすり落としておけば、帰宅後の処理が格段に楽になり、キッチンが臭くなることも防げます。ただし、取り出した内臓を釣り場に捨てて帰るのは不法投棄です。必ずビニール袋に入れて持ち帰るか、釣り場に設置された専用の魚処理場を利用してください。持ち帰る際は、魚体をビニール袋に入れ、氷水(氷と水を混ぜたもの)に漬け込んで、魚の芯まで5℃以下に冷やすことが、細菌の繁殖を抑える鉄則です。
寄生虫の危険性と加熱調理の重要性
ブラックバスを食べる上で、絶対に避けて通れないのが「寄生虫」の問題です。海のアジやサバにいるアニサキスは有名ですが、淡水魚にはそれ以上に恐ろしい寄生虫が存在する可能性があります。
特に注意が必要なのが「顎口虫(がっこうちゅう)」です。この寄生虫の幼虫を人間が生きたまま摂取すると、体内を移動して皮膚にミミズ腫れのような爬行疹(はこうしん)を作ったり、最悪の場合は脳や眼球に侵入して、失明や脳障害などの重篤な後遺症を残したりする危険性があります。また、肝臓に寄生する「肝吸虫(かんきゅうちゅう)」や、筋肉に寄生する種も存在します。
生食は絶対NG!必ず加熱してください
一部の釣り人の間では「冷凍すれば刺身で食べられる」という噂がありますが、これは非常に危険です。一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍室は-18℃程度ですが、淡水魚の寄生虫の中には低温に強いものもおり、完全に死滅させるには業務用冷凍庫での超低温処理(-20℃以下で長時間、あるいは-30℃以下)が必要とされています。
安全のため、刺身や洗い(冷水で締めた刺身)で食べることは避け、必ず中心部までしっかりと火を通す加熱調理を行ってください。具体的には、中心温度が60℃で1分以上、より安全を期すなら75℃以上で数分間加熱することで、寄生虫は死滅します。
※この記事で紹介している情報は一般的なリスク管理に基づくものです。健康上のリスクに関しては、最終的な判断はご自身の責任で行い、不安な場合は食品安全委員会などの専門機関の情報を参照してください。
皮引きで特有の臭いを完全除去する

ブラックバスを食べたときに感じる「泥臭い」「カビ臭い」といった独特の臭い。この正体は、水中のプランクトンや放線菌が作り出す「ジェオスミン」や「2-MIB」という揮発性有機化合物です。これらの成分は脂溶性(油に溶けやすい)という性質を持っており、魚の身そのものよりも、皮と身の間にある皮下脂肪や、血合いの部分に高濃度で蓄積されています。
つまり、調理の段階で皮を残したままにすると、加熱した際に皮下脂肪から臭い成分が溶け出し、料理全体を台無しにしてしまうのです。これを防ぐための最強の手段が「スキンレス(皮なし)加工」です。
三枚におろした後、柳刃包丁などを使って皮を引き、皮下脂肪の層ごと完全に取り除きます。銀色の膜も残さないくらい厚めに引いてしまって構いません。こうして純粋な白身だけの状態にすれば、臭みの大部分はカットできます。さらに念を入れるなら、切り身を牛乳に30分~1時間ほど漬け込むのが効果的です。牛乳に含まれるカゼインなどのタンパク質が臭い成分を吸着してくれるため、水洗いして水気を拭き取れば、驚くほどクリアな味わいになります。塩を振ってしばらく置き、出てきた水分(臭みの元)を拭き取る「塩もみ」も有効ですよ。

フライやムニエルなどの人気レシピ

しっかりとした下処理と皮引きを行ったブラックバスの身は、臭みがなく、繊維がしっかりしていて加熱しても崩れにくい、非常に扱いやすい食材です。淡白な味わいなので、油やスパイスを使った料理との相性が抜群です。
おすすめのブラックバス料理
- フィッシュ&チップス(フライ):最もおすすめの調理法です。180℃前後の高温の油で揚げることで、寄生虫のリスクを完全に排除できるだけでなく、衣の香ばしさがわずかに残るクセを消してくれます。外はサクサク、中はふわふわの食感は、タラやスズキのフライに勝るとも劣りません。タルタルソースをたっぷりつけてどうぞ。
- 香草焼き・ムニエル:小麦粉をはたいてバターで焼くムニエルも絶品です。バターのコクが淡白な身を補い、リッチな味わいになります。カレー粉、ガーリックパウダー、タイムやローズマリーなどのハーブを効かせることで、食欲をそそる香りがプラスされ、より食べやすくなります。
- 中華風甘酢あんかけ:一口大に切って唐揚げにしたバスに、野菜たっぷりの甘酢あんをかけます。濃い目の味付けととろみが絡んで、泥臭さを一切感じさせない、ご飯が進むおかずになります。皮を引くのを失敗して少し臭いが心配な場合でも、この調理法なら美味しくカバーできます。
ブラックバスを釣ったあとのマナーと責任
ブラックバス釣りは、強烈な引きとゲーム性の高さで多くの人を魅了する素晴らしい趣味です。しかし、その対象魚が特定外来生物である以上、私たちアングラーには「釣ったあと」の行動に重い責任が伴います。
法律を守ることは当然の義務ですが、それだけではありません。リリースが認められている場所なら、魚をリスペクトして元気に帰れるように扱うこと。リリースが禁止されている場所なら、ただ殺して捨てるのではなく、命をいただく感謝を持って美味しく食べること、あるいはルールの範囲内で適切に処分すること。そうした一つひとつの誠実な行動が、釣り場の環境を守り、地域社会との摩擦を減らし、結果としてこの「バスフィッシング」という遊びを未来へ繋ぐ唯一の道なのだと私は思います。
ぜひ皆さんも、フィールドごとのルールとマナーをしっかりと確認し、安全で楽しい、そして責任あるバスフィッシングライフを送ってくださいね。

