「最近、琵琶湖のバス釣りは釣れないって本当?」そんな疑問を抱えていませんか。かつてはバス釣りの聖地と呼ばれ、誰もが夢のビッグバスを追い求めた琵琶湖ですが、その現状はここ10年ほどで大きく変化しています。厳しい釣果の話を耳にする機会が増える一方で、SNSでは60cmを超えるような見事なバスの釣果報告も後を絶ちません。実際のところ、おかっぱりで狙えるポイントはあるのか、南湖と北湖ではどう違うのか、バス以外に何が釣れるのか、そして全国的にも知られるリリース禁止といったルールはどうなっているのか。また、全くの初心者や子供でも手ぶらで楽しむことは可能なのか、釣ったバスを食べるという選択肢はあるのかなど、知りたい情報は山積みでしょう。この記事では、現在の琵琶湖におけるバス釣りのリアルな情報を、あらゆる角度から深く掘り下げてお届けします。
この記事で分かること
- 近年の琵琶湖におけるバス釣りのリアルな釣果
- 南湖・北湖のエリア別特徴とポイントの傾向
- 初心者や陸っぱりで楽しむための具体的な方法
- 釣り禁止エリアや知っておくべきルールとマナー
厳しい?琵琶湖バス釣りの現状を解説
- 実際のバス釣果とアングラーの声
- 南湖と北湖で異なるフィールド状況
- 難易度が上がるおかっぱりでの釣り
- 近年の釣れるポイントの傾向とは?
- ブラックバス以外に何が釣れる?
実際のバス釣果とアングラーの声

結論から言うと、現在の琵琶湖でのバス釣りは、かつてに比べて格段に難易度が上がっていると言えます。もちろん、全く釣れないわけではありませんが、「行けば誰でも簡単に釣れる」という甘いフィールドではなくなったのが実情です。週末に琵琶湖へ足を運んでも、バスの顔を見ることなく帰路につくアングラーは決して少なくありません。
その理由は複雑に絡み合っていますが、主な要因として以下の3点が挙げられます。
- ベイトフィッシュ(餌となる魚)の変化
以前の琵琶湖、特に南湖ではブルーギルがバスの主なベイトでした。しかし、滋賀県水産試験場の調査でも示されている通り、近年はそのブルーギルの個体数が著しく減少しています。それに代わり、ワカサギやハス、コアユなどを捕食するバスが増え、バスの行動パターンや好むルアーが大きく変化しました。これにより、これまでのセオリーだったギルを模したルアーやアプローチが通用しにくくなっているのです。 - ウィード(水草)の激減
かつての琵琶湖は「ウィードのジャングル」と称されるほど水草が繁茂していました。ウィードはバスにとって絶好の隠れ家であり、産卵場所、そして狩り場でもありました。しかし、近年の原因不明のウィード激減は、バスの付き場を根本から変えてしまいました。広大なウィードエリアを流すのではなく、湖底に残されたわずかなウィードや、浚渫跡などの地形変化をピンポイントで狙う、より繊細で情報に基づいた釣りが必要不可欠となっています。 - テクノロジーの進化とプレッシャーの増大
Garmin社のライブスコープに代表される、リアルタイムで水中の様子を映し出す「ライブソナー」の登場は、バス釣りを一変させました。これにより、バスの居場所を正確に特定できるようになった一方で、バスが受けるプレッシャーは飛躍的に増大しました。特にボートアングラーの間では、ライブソナーの有無が釣果を大きく左右する要因となっており、「釣れる人と釣れない人の二極化」が顕著になっています。
実際にSNSや釣果サイトを見ても、「10年前とは全く別の湖」「1日粘ってノーフィッシュも当たり前」といった声が多く見られます。厳しい状況ではありますが、だからこそ自らの経験と知識を総動員して手にした一匹の価値は計り知れず、多くの釣り人を魅了し続けているのです。
南湖と北湖で異なるフィールド状況

広大な琵琶湖は、その中央に架かる琵琶湖大橋を境に大きく「南湖(なんこ)」と「北湖(ほっこ)」に分けられ、それぞれが全く異なる湖と言えるほど特徴が異なります。どちらのエリアを選ぶかによって、タックルから戦略、そして出会えるバスのタイプまで大きく変わってきます。
アクセスしやすく多様な南湖
南湖は水深が比較的浅く(平均約4m)、湖底はなだらかな地形が広がっています。かつては湖の大部分がウィードで覆われていましたが、前述の通り近年はウィードが減少し、浚渫(しゅんせつ)跡のブレイク(水中のガケ)や、橋脚、水門といったマンメイドストラクチャー(人工物)が主なポイントになっています。京阪神からのアクセスが良く、おかっぱりできる場所も多いため、常に多くの釣り人で賑わい、プレッシャーが高いのが特徴です。
雄大で夢のある北湖
一方、北湖は水深が深く(最大水深100m以上)、高い透明度を誇るクリアウォーターが特徴です。急深な岩盤エリアや壮大な岬、水中島など、ダイナミックな地形が広がっています。厳しい自然環境で育った回遊性の高いバスが多く、「北湖バス」と呼ばれる体高のある美しい魚体は多くのアングラーの憧れの的です。広大で変化に乏しい地形のため、基本的には魚探を駆使したボートでの釣りがメインとなり、おかっぱりで狙えるポイントは限られます。
項目 | 南湖エリア | 北湖エリア |
---|---|---|
水深 | 浅い(平均4m程度) | 深い(最大104m) |
水質 | やや濁り気味(ステインウォーター) | 透明度が高い(クリアウォーター) |
主な地形 | 遠浅、浚渫跡、人工構造物、残存ウィード | 急深なドロップオフ、岩盤、岬、水中島 |
主なベイト | ワカサギ、コアユ、テナガエビ、ブルーギル | ワカサギ、ハス、アユ、ビワマス |
釣りのスタイル | おかっぱり・ボート共に非常に盛ん | ボートフィッシングが中心 |
バスの特徴 | 個体数が多く、数釣りの可能性も | コンディションが良く、大型が狙える |
推奨スキル | 初心者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
どちらのエリアにも魅力がありますが、初心者の方やおかっぱりで手軽に楽しみたい場合は、まずはポイントが多く情報も豊富な南湖から始めるのが良いでしょう。ボートを所有している、またはレンタルボートを利用して夢のビッグバスを狙いたい上級者の方は、壮大な自然が魅力の北湖に挑戦するのがおすすめです。
難易度が上がるおかっぱりでの釣り

琵琶湖の現状として、ボートでの釣りに比べておかっぱり(陸からの釣り)の難易度は非常に高くなっています。これは精神論ではなく、物理的な制約が大きな理由です。
バスは季節や天候、水温といった様々な要因によって、常に自身にとって最も居心地の良い場所へ移動します。特に近年の琵琶湖では、ウィードの減少や人的プレッシャーの影響で、バスが岸から離れた沖のストラクチャー(水中にある変化)に付く傾向が顕著です。おかっぱりでは、そうした沖のポイントにルアーを届かせることが物理的に不可能なケースがほとんどなのです。
さらに、駐車場から近くアクセスしやすい有名ポイントは、平日・休日を問わず常に多くの釣り人が訪れるため、人的プレッシャーが極めて高い状態にあります。バスは非常に学習能力が高く、人の気配や物音、同じ場所に何度もルアーが通されることですぐに警戒心を強め、全く口を使わなくなってしまいます。
しかし、おかっぱりで釣ることが不可能というわけではありません。釣果を上げているアングラーに共通するのは、徹底した情報収集と地形把握です。目に見える護岸や水門だけでなく、その先の水中がどうなっているかを意識することが何よりも重要になります。例えば、国土地理院のウェブサイトで公開されている湖沼図で水深を調べたり、Googleマップの航空写真でウィードが残りやすいエリアや地形変化を予測したりすることで、他のアングラーが見過ごしているようなポイントを見つけ出すことができます。こうした地道な努力が、厳しいおかっぱりでの釣果に繋がるのです。
近年の釣れるポイントの傾向とは?
ウィードという広大な「面」での釣りが難しくなった現在の琵琶湖では、バスが身を寄せる「点」となる変化、すなわち「バスが付きやすいストラクチャー」を見つけ出すことが、釣果を上げるための最大の鍵となります。これはボート、おかっぱり双方に共通する考え方です。
ボートの場合:テクノロジーを駆使したピンポイント攻略
ボート釣りでは、前述のライブソナーをはじめとする高性能な魚探を駆使し、広大なエリアから有望なピンスポットを探し出すのが主流です。特に浚渫跡のブレイク(水中のガケ)や、湖底に点在するウィードパッチ(ウィードの小さな塊)、漁礁などは、バスが回遊してきたり、ベイトを待ち伏せしたりする一級のポイントになります。また、河口周辺のインレット(流れ込み)も、酸素量が多くベイトフィッシュが集まりやすいため、バスの活性が高い有望なエリアです。
おかっぱりの場合:足で探す身近な変化
おかっぱりでは、限られた範囲の中でいかに多くの変化を見つけられるかが勝負です。以下のような場所は、バスが立ち寄る可能性が高い狙い目となります。
- 漁港・マリーナ周辺:船やそれを係留する杭、コンクリートの壁、ミオ筋(船の通り道)など、変化の要素が凝縮されています。ただし、関係者以外立入禁止の場所や釣り禁止の看板も多いため、ルールは必ず守りましょう。
- 河川の流れ込み:新鮮な水と豊富なベイトを求めてバスが集まりやすい定番ポイントです。特に雨後で濁りが入ったタイミングなどはチャンスが大きくなります。
- 石積みやゴロタ石エリア:石の隙間はテナガエビやゴリ(ハゼ類の総称)といったバスの餌となる生物の隠れ家となり、それを捕食するためにバスが回遊してきます。
- 橋脚:シェード(日陰)を作り出し、流れの変化も生まれるため、バスが付きやすい代表的なストラクチャーです。
注意点として、以前は「一級ポイント」とされていた場所が、環境の変化で全く釣れなくなっているケースも少なくありません。「昔はここで釣れた」という過去の情報や固定観念に頼るのではなく、その日の風向きや水のコンディション、ベイトの有無などを観察し、状況に合わせてポイントを見極める柔軟な思考が何よりも求められます。
ブラックバス以外に何が釣れる?

琵琶湖はブラックバスだけでなく、滋賀県の公式発表によると60種類以上の魚類が生息する、非常に豊かな生態系を誇る湖です。そのため、バス釣りのタックルで狙える魚もたくさんいます。いわゆる「外道」として扱われがちな魚たちですが、それぞれに独特の引き味や魅力があり、タフな状況下でバスが釣れない時の心を癒やしてくれる貴重な存在です。
バス釣りのワームや小型ルアーでよく釣れる代表的な魚としては、以下のような種類が挙げられます。
バス釣りのタックルで出会える魚たち
- ブルーギル:バスと同じく北米原産の外来魚。アタリが明確で引きも強く、子供でも比較的簡単に釣れるため、ファミリーフィッシングの好ターゲットです。数は減ったと言われますが、漁港やワンドの奥など、流れの緩やかな場所にはまだまだたくさん生息しています。
- ニゴイ:コイ科の魚で、ルアーへの反応が非常に良いことで知られています。時に60cmを超える大型もヒットし、そのトルクフルな引きはバスとはまた違った面白さがあります。
- ハス:「ケタバス」とも呼ばれる琵琶湖の在来魚で、オイカワの仲間です。魚食性が強く、そのシャープな顔つきの通り、小型のミノーやスピナーベイトに猛然とアタックしてきます。
- ナマズ:夜行性のイメージが強いですが、日中でもストラクチャー周りなどで釣れます。ルアーを丸呑みにする豪快なバイトと、独特の風貌、そしてパワフルなファイトが魅力的な魚です。
他にも、場所によってはコイやフナ、ウグイなどが釣れることもあります。本命のバスだけに固執せず、様々な魚との出会いを楽しむ五目釣りのような気持ちで臨むことで、琵琶湖の釣りがより一層豊かで思い出深いものになるでしょう。
変わる琵琶湖バス釣りの現状と楽しみ方
- 釣り禁止エリアとローカルルール
- 初心者や子供が楽しむための準備
- 手ぶらOK?レンタルサービスの活用
- 釣ったバスを食べる文化はあるのか
釣り禁止エリアとローカルルール
琵琶湖で釣りを楽しむ上で、ルールとマナーの遵守は未来の釣り場を守るための絶対条件です。特に、全国的にも有名な「リリース禁止条例」については、その背景と共に正確に理解しておく必要があります。
滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例
この条例は、2003年に施行されたもので、通称「リリース禁止条例」と呼ばれています。その主な内容は以下の通りです。(出典:滋賀県「琵琶湖レジャー対策」)
- 琵琶湖(および接続する河川、内湖など)で釣ったブラックバスやブルーギルなどの指定外来魚を再放流(リリース)してはならない。
- 釣った指定外来魚は、生きたまま持ち帰ることなく、その場で速やかに締め、陸上に持ち帰り、自宅で処分する必要がある。
- 違反者には指導・勧告・命令が行われ、命令に従わない場合は罰則(氏名公表や過料)が科される可能性があります。
条例の重要ポイントと注意点
この条例は滋賀県が定めたものであり、県民・観光客を問わず、琵琶湖で釣りをする全ての人が対象です。キャッチ&リリースが基本のバスフィッシング文化とは相容れないルールですが、琵琶湖においては釣った外来魚のリリースは条例で禁止されているという事実を必ず覚えておきましょう。そのため、釣れた魚を持ち帰るためのクーラーボックスや厚手のビニール袋、魚を締めるためのハサミやナイフなどを事前に準備しておく必要があります。また、湖岸に設置されている外来魚回収ボックスを利用することもできます。


その他の禁止事項・マナー
条例以外にも、釣り人として守るべきルールやマナーが数多く存在します。これらは法律で定められていなくとも、釣り場を失わないために極めて重要です。
- 立入禁止場所の厳守:漁港の一部やマリーナ、キャンプ場、公園、そして個人の私有地など、釣り人の立ち入りが禁止されている場所には絶対に入らないでください。「立入禁止」「釣り禁止」の看板は必ず守りましょう。
- 駐車問題:農道や私道への迷惑駐車は、地元住民との最も大きなトラブルの原因です。必ず指定の駐車場やコインパーキングを利用してください。
- ゴミ問題:ラインの切れ端やルアーのパッケージ、飲食物のゴミなどを釣り場に残すことは言語道断です。ゴミは必ず全て持ち帰ってください。
- 騒音問題:特に早朝や夜間は、大声での会話や車のドアの開閉音、音楽などが近隣住民の迷惑になります。常に周囲への配慮を忘れず、静かに行動しましょう。
これらのルールやマナーを守ることが、琵琶湖という素晴らしいフィールドを未来の世代へと引き継いでいくための第一歩となります。
初心者や子供が楽しむための準備

「難しくなった」と聞くと尻込みしてしまうかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば、琵琶湖は初心者や子供でも十分に楽しめる素晴らしいフィールドです。ただし、広大な自然が相手だからこそ、安全に楽しむための準備は決して怠ってはいけません。
安全対策を最優先に
何よりも大切なのが安全の確保です。特に子供と一緒の場合は、以下の点を大人が責任を持って徹底してください。
安全のための必須事項
- ライフジャケットの常時着用:足場の良い護岸でも、何が起こるかわかりません。万が一の落水に備え、体にフィットするサイズのライフジャケットを必ず着用しましょう。子供用はもちろん、大人用も自動膨張式など様々なタイプがあります。
- 足場の良い場所の選定:水際まで草木が生い茂っている場所や、足場が不安定なテトラポッドなどは避け、公園として整備されている湖岸緑地や、手すりのある広い護岸など、安全な場所を選びましょう。
- 天候の事前確認:琵琶湖は「比良おろし」に代表されるように、天候が急変しやすいことで知られています。釣行前には必ず天気予報を確認し、少しでも危険を感じたら無理せず中止・撤退する勇気を持ちましょう。


釣り具と服装の準備
初心者の場合、いきなり高価なプロ仕様の道具を揃える必要は全くありません。釣具店で3,000円~10,000円程度で販売されているバス釣り入門用のスピニングタックルセットで十分に楽しめます。ルアーは、根掛かりしにくく、ただ巻くだけでも魚を誘えるシャッドテールワームのノーシンカーリグや、底を取りやすいダウンショットリグから始めるのがおすすめです。
服装は、動きやすく、体温調節がしやすいものを基本とします。特に夏場は日差しを遮るものが何もない場所での釣りになることが多いため、熱中症対策として帽子、偏光サングラス、ネックゲイター、そして十分な水分が必須です。また、蚊やブヨなども多いため、虫除けスプレーや長袖・長ズボンを着用すると快適に釣りができます。
最初から50cmを超えるような大きなバスにこだわらず、まずはブルーギルを狙ってみるのも非常に良い方法です。ブルーギルはアタリが多く、釣りの基本的な動作(投げる、アタリを取る、合わせる、巻く)を覚えるのに最適です。まずは「魚を釣る」という成功体験を積むことが、釣りを長く楽しむための何よりの秘訣ですよ。


手ぶらOK?レンタルサービスの活用
「釣りをしてみたいけど、道具を買い揃えるのはハードルが高い…」と感じる方や、「旅行のついでに少しだけ琵琶湖で釣りをしてみたい」という方には、レンタルサービスの活用が非常におすすめです。琵琶湖周辺には、初心者から上級者まで満足できる、様々なレンタルサービスが充実しています。
手軽に始められるタックルレンタル
琵琶湖周辺の多くの釣具店では、竿とリール、時には簡単なルアーまでがセットになった「レンタルタックル」を用意しています。料金は店舗によりますが、1日あたり2,000円~3,000円程度が相場です。これを利用すれば、高価な道具を買い揃える初期投資なしで、気軽にバス釣りに挑戦することができます。どのタックルを選べば良いか分からない場合も、店員さんに相談すれば、その時期におすすめのものを教えてくれるでしょう。
究極の体験を提供するガイドサービス
もう一歩踏み込んだ選択肢が、バスフィッシングガイドの利用です。これは、バス釣りのプロフェッショナルが所有するバスボートに同船し、その日の状況に合わせて最も釣れる可能性の高いポイントへ案内してくれるサービスです。タックルやルアーは全てレンタル可能な場合がほとんどなので、まさに手ぶらで本格的なボートフィッシングを最高の環境で体験できます。
料金は安くはありませんが(1日あたり1人30,000円~50,000円程度が相場)、プロのガイドから直接的なアドバイスをもらえるため、釣果に繋がる確率が格段に上がるだけでなく、自身のスキルアップにも繋がります。何より、広大な琵琶湖を最新鋭のバスボートで疾走する爽快感は、他では味わえない特別な体験です。誕生日や記念日、友人との特別な思い出作りとして利用してみるのも素晴らしい選択肢です。
いきなり一人で始めるのに不安がある方は、こうしたサービスをうまく活用することで、琵琶湖での釣りの第一歩を安全かつスムーズに踏み出すことができます。まずはレンタルで試してみて、本当に面白いと感じたら自分の道具を少しずつ揃えていくのが賢い方法かもしれませんね。
釣ったバスを食べる文化はあるのか

「釣ったブラックバスは食べられるのか?」という疑問は、特に釣りをしたことがない方からよく聞かれます。結論から言うと、ブラックバスは問題なく食べることができます。魚類学的にはスズキの仲間に近く、クセのない上品な白身魚で、適切に調理すればフライやムニエル、天ぷらなどで非常に美味しくいただけます。
しかし、日本ではバスを食べる文化は一般的ではありません。その理由としては、主に以下の3つの点が挙げられます。
ブラックバスが食用として普及しない理由
- 特有の臭みへの先入観
生息環境によっては、皮や身に泥臭さや藻のような臭みを持つ個体がいるのは事実です。特に夏場の富栄養化したエリアのバスは臭みが強い傾向があります。この臭いは、調理前に皮をしっかりと引く、塩水や牛乳に漬け込むといった丁寧な下処理を行うことで大幅に軽減できますが、その手間が敬遠される一因となっています。 - 寄生虫のリスク
これはブラックバスに限りませんが、淡水魚には顎口虫(がっこうちゅう)などの寄生虫がいる可能性があります。そのため、生食は絶対にできません。必ず中心部まで火が通るように、揚げる、焼く、煮るなどの加熱調理が必要です。 - ゲームフィッシングという文化的背景
日本のバスフィッシングは、食べることを目的とする「漁」ではなく、魚との駆け引きやプロセスを楽しむ「ゲームフィッシング」として発展してきました。そのため、釣った魚にダメージを与えないように優しく扱い、その場で再放流する「キャッチ&リリース」が長らく基本精神とされてきました。
前述の通り、現在の琵琶湖では条例により釣ったバスのリリースが禁止されています。そのため、釣ったバスを持ち帰って食べるという選択は、条例を遵守し、命を無駄にしない上での一つの有効な方法と言えます。もし食べることに挑戦する場合は、下処理を丁寧に行い、必ず十分に加熱調理することを心がけてください。適切に調理されたバス料理は、きっとその美味しさに驚くはずです。
変化する琵琶湖バス釣りの現状まとめ
- 琵琶湖のバス釣りは昔に比べ難易度が上がっている
- 釣果はアングラーの技術や情報、装備に大きく左右される
- ウィードの減少がバスの付き場に大きな変化をもたらした
- メインベイトはブルーギルからワカサギ等へ移行傾向にある
- 釣れる人と釣れない人の二極化が進んでいるのが現状
- 南湖はアクセスしやすくおかっぱり向きだがプレッシャーが高い
- 北湖は水質がクリアで大型が狙えるがボートが中心
- おかっぱりは行動範囲が狭く沖のポイントを狙えないため不利
- ポイントはウィード、ブレイク、流れ込みなど地形変化が鍵
- バス以外にブルーギルやニゴイ、ハスなども釣れる
- 滋賀県の条例により釣った外来魚のリリースは禁止されている
- 漁港や私有地など立入禁止場所のルールは厳守する
- 初心者や子供は安全対策を最優先し足場の良い場所を選ぶ
- レンタルタックルやガイドサービスを利用すれば手ぶらでも楽しめる
- 釣ったバスは食べられるが適切な下処理と加熱が必須