関西屈指の人気バス釣りフィールド、高山ダム。そのポテンシャルの高さから、多くのバサーが足繁く通う魅力的なリザーバーです。しかし、高山ダムでバス釣りを楽しむためには、「遊漁券」の購入をはじめ、いくつかの重要なルールを理解しておく必要があります。遊漁券はどこで買えるのか、おかっぱりポイントはどう探せばいいのか、ボートの利用ルールはどうなっているのか…。この記事では、そんな疑問を一つひとつ解消していきます。便利なアプリでの購入方法や、人気のバックウォーターへの行き方、駐車場の場所やスロープの閉鎖情報、さらには遊漁券を買わないとどうなるのか、バス釣りができる時間はいつまでなのか、といった釣行前に必ず知っておきたい情報を網羅しました。万全の準備で、高山ダムのバス釣りを最高の一日にしましょう。
この記事で分かること
- 高山ダムの遊漁券の料金体系や多様な購入方法が具体的に分かる
- 陸っぱりやボートでの釣りにおける詳細なポイントと注意点が把握できる
- 駐車場の場所や釣りに関する時間制限などのローカルルールを理解できる
- 安全対策を含め、安心して高山ダムでのバス釣りを満喫できるようになる
失敗しない高山ダムバス釣り遊漁券の買い方
高山ダムでのバス釣りを楽しむための第一歩は、遊漁券を正しく購入することです。このセクションでは、遊漁券の必要性から、具体的な券種、料金、購入方法、そして釣り可能な時間帯まで、遊漁券にまつわる全てを詳しく解説します。事前にしっかりと確認し、スムーズな釣行計画を立てましょう。
- 遊漁券を買わないとどうなる?監視員の料金
- 必要な遊漁券の種類と料金について
- 遊漁券の購入場所一覧【現地販売店】
- スマホアプリ「フィッシュパス」での購入方法
- バス釣りができる時間は日の出から日没まで
遊漁券を買わないとどうなる?監視員の料金

まず最も重要な点として、高山ダムで遊漁券を持たずに釣りをするのは重大なルール違反です。これは漁業法にも関わる行為であり、一般的に「密漁」と見なされる可能性があります。絶対に軽い気持ちで無許可の釣りをしてはいけません。
なぜなら、高山ダムの豊かな釣り環境は、木津川漁業協同組合による日々の漁場管理や放流活動によって支えられているからです。私たちが支払う遊漁料は、これらの活動を維持し、将来にわたって誰もが釣りを楽しめる環境を守るための貴重な財源となっています。そのため、漁協は監視員による巡回を定期的に実施し、釣り人がルールを守って遊漁券を携帯しているかを確認しているのです。
もし、遊漁券を持たずに釣りをしているところを監視員に発見された場合、その場で通常料金よりも割高な「監視料金」を支払う必要があります。これは、ルール違反に対する追徴金(ペナルティ)を含む特別な料金設定です。
監視料金は通常の1.5倍!余計な出費を避けるために事前購入を
例えば「雑魚(ダム)の日券」の正規料金は900円ですが、監視員から現場で購入する場合は追徴金が加算され1,350円となります。これは正規料金の1.5倍に相当します。事前に購入しておけば、このような余計な出費をせずに済みますので、必ず釣りを開始する前に正規の販売所で遊漁券を購入してください。
「うっかり忘れていた」「知らなかった」という言い訳は通用しません。すべての釣り人がルールを正しく理解し、マナーを守ることで、素晴らしい釣り場環境は維持されます。気持ちよく一日を楽しむためにも、責任ある行動を心がけましょう。
必要な遊漁券の種類と料金について
高山ダムでバス釣りを楽しむために必要な遊漁券は、「雑魚の年券(乙)」または「雑魚(ダム)の日券ダム券」の2種類です。ご自身の釣行スタイルや頻度に合わせて、最適な券種を選びましょう。
年に何度も高山ダムやその周辺河川へ釣行する予定がある方には、購入日から1年間有効な「雑魚の年券(乙)」が圧倒的にお得です。この年券一枚で、高山ダムだけでなく、木津川漁業協同組合が管轄する木津川の本流や各支流でも釣りを楽しむことができます。行動範囲が広がり、様々なフィールドを攻めることができるため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
一方、特定の日に一度だけ楽しむ、あるいは試しに釣行してみたいという方には、「雑魚(ダム)の日券ダム券」が適しています。
あなたのスタイルに合った遊漁券は?
- 年間を通して楽しむヘビーユーザーなら:雑魚の年券(乙) 4,700円(木津川本支流もOK)
- 特定の日にスポットで楽しむなら:雑魚(ダム)の日券ダム券 900円
以下に、バス釣りに関連する主な遊漁券の料金をまとめました。料金や規則は改定される可能性もあるため、釣行前には木津川漁業協同組合の公式サイトで最新情報を確認することをお勧めします。
魚種 | 券種別 | 正規遊漁料金 | 監視料金(現場徴収) |
---|---|---|---|
雑魚(川・ダム共通) | 年券(乙) | 4,700円 | 5,640円 |
日券(乙) | 700円 | 1,050円 | |
雑魚(ダム) | 日券ダム券 | 900円 | 1,350円 |
子供や高齢者向けの割引制度も充実
未来の釣り人を育むため、小学生以下のお子様は遊漁料が免除されています。また、身体障害者の方や満75歳以上の方は、各種料金が半額になる優遇措置があります。ただし、これらの割引制度を利用する場合は、身体障害者手帳や年齢を証明できる公的書類を持参の上、木津川漁業協同組合の事務所で直接手続きを行う必要がありますのでご注意ください。
遊漁券の購入場所一覧【現地販売店】

遊漁券は、釣りを開始する前の事前購入が原則です。幸い、高山ダム周辺には木津川漁業協同組合の事務所をはじめ、釣具店や商店など、遊漁券を取り扱う販売店が複数点在しています。
特に遠方からアクセスする場合、京都市内や奈良市内など、道中の主要都市にある釣具店でも購入可能です。これにより、現地に到着してから販売店を探し回る手間を省けます。特に、日の出とともに釣りをスタートしたいと考えている方は、前日のうちに購入を済ませておくのが最も確実でスマートな方法です。
早朝や深夜は営業していないお店がほとんどです。自分の釣行スケジュールを考慮して、いつ、どこで購入するかをあらかじめ計画しておくと、当日の朝をスムーズに迎えられますよ!
以下に主要な販売店をリストアップしました。ただし、営業時間は店舗によって異なり、臨時休業の可能性もあります。訪問前には、電話で営業状況を確認することをおすすめします。
エリア | 販売店名 | 電話番号 | 備考 |
---|---|---|---|
木津・城陽 | 木津川漁業協同組合 事務所 | (0774)86-5403 | 組合事務所。確実な購入場所。 |
木津 | PS.kizu | (0774)73-0978 | 中古・新品釣具店。 |
和束 | キザキ食品 | (0774)78-2983 | 地域の商店。 |
笠置 | 与一 | (0743)25-1639 | 地域の商店。 |
南山城村 | 東山商店 | (0743)94-0006 | ダムに近い販売店。 |
南山商店 | (0743)94-0014 | 地域の商店。 | |
南山城村農林産物直売所 | (0743)93-1000 | 地元の特産品も購入可能。 | |
清風荘 | (0743)93-0511 | 宿泊施設でも取り扱い。 | |
奈良市 | 藤井釣具店 | (0742)33-2184 | 奈良市内からのアクセス時に便利。 |
京都市 | 百万遍PUBBAR 京都深夜釣具 | (075)741-6966 | 京都市内からのアクセス時に便利。 |
スマホアプリ「フィッシュパス」での購入方法

「早朝や深夜に到着するので、販売店が閉まっている」「もっと手軽に、スマートに遊漁券を購入したい」。そんな現代の釣り人のニーズに応えるのが、スマートフォンアプリ「フィッシュパス」の活用です。
この革新的なサービスを利用すれば、時間や場所を選ばず、24時間いつでもスマートフォン一つで遊漁券の購入が完了します。深夜に現地入りして車中泊する場合や、早朝のゴールデンタイムを逃したくない場合でも、販売店を探し回るストレスから解放され、貴重な時間を釣りに集中させることができます。
利用方法は非常にシンプル。App StoreやGoogle Playから「フィッシュパス」のアプリをダウンロードし、簡単なユーザー登録を済ませます。その後、釣りをする河川(木津川漁業協同組合)と希望の券種を選択し、クレジットカードなどでオンライン決済を行えば手続きは完了です。購入した遊漁券はデジタル証明書としてアプリ内に保存されるため、紙の券のように紛失したり、水に濡らして破損させたりする心配もありません。監視員による鑑札確認の際も、アプリの画面を提示するだけでOKです。
「フィッシュパス」が選ばれる4つの理由
- 時間と場所の制約なし:24時間365日、いつでもどこでも購入可能。
- 手間いらず:販売店を探す時間や移動の手間を完全にカット。
- 紛失リスクゼロ:スマホが遊漁券代わりになるため、紛失の心配がない。
- お得な特典も:アプリ利用者を対象とした協力店の割引サービスなども受けられる可能性がある。
さらに、木津川漁協では遊漁券のデザインをリニューアルし、協力店で特典を受けられるシステムを導入していますが、フィッシュパスの利用者も同様のサービスを受けられる場合があります。釣りをよりお得に楽しむためにも、ぜひこの便利なデジタル遊漁券システムを活用してみてはいかがでしょうか。

バス釣りができる時間は日の出から日没まで
高山ダムで釣りができる時間は、厳格に「日の出から日没まで」と定められています。これは、ダムを管理する水資源機構と地元の漁業協同組合が定めた「月ヶ瀬湖面利用規則」に基づく、すべての利用者が遵守すべき極めて重要なルールです。
この時間制限が設けられている最大の理由は、利用者の安全確保です。夜間は急な天候の変化に気づきにくく、視界不良によって足元の状況が確認できなくなるため、転倒や滑落、落水といった重大な事故につながる危険性が飛躍的に高まります。また、環境省の資料にもあるように、クマなどの夜行性の野生動物が活発に活動し始める時間帯でもあり、予期せぬ遭遇のリスクも増大します。
安全な釣り環境を維持するため、ボートの夜間航行や出航はもちろんのこと、陸っぱり(おかっぱり)を含めたいかなる形態の夜釣りも全面的に禁止されています。
夜釣りは危険行為であり、厳禁です
「少しだけなら大丈夫だろう」という安易な考えは絶対に持たないでください。暗闇での釣りは、ご自身の安全を深刻に脅かすだけでなく、万が一の事故の際には救助活動を困難にし、他の利用者や地域社会に多大な迷惑をかける可能性があります。必ずルールを守り、太陽が昇っている明るい時間帯に釣りを満喫してください。
日の出・日の入り時刻は季節によって毎日変動します。釣行を計画する際は、天気予報と併せて気象庁のウェブサイトなどで当日の時刻を確認し、特に帰着時間を考慮して、日没には片付けが完了しているよう余裕を持ったスケジュールを立てることが、賢明なアングラーの嗜みです。
高山ダムバス釣り遊漁券で楽しむポイントと注意点

遊漁券を手に入れたら、いよいよフィールドへ。このセクションでは、広大な高山ダムを攻略するための具体的なポイント情報や、ボート利用のルール、そして安全に関わる重要な注意点について詳しく解説します。しっかりと情報をインプットして、安全かつ快適な釣りを楽しんでください。
- おすすめのおかっぱりポイントと組合看板
- 人気のバックウォーターへの行き方と注意点
- 釣行に便利な駐車場とトイレの場所
- ボート用のスロープ閉鎖期間と工事情報
- クマ目撃情報とライフジャケットの着用
おすすめのおかっぱりポイントと組合看板
初めて訪れる広大なリザーバーで、どこを狙えば良いのか途方に暮れてしまうことは少なくありません。そんなアングラーのために、高山ダムでは非常に親切な目印が設置されています。それが、湖岸沿いの各所に立つ、木津川漁業協同組合の赤い看板です。
これらの看板にはそれぞれ番号が振られており、有望な釣りポイントを示しています。多くの場合、看板の近くには車が2~3台停められるスペースが確保されており、そこから湖岸へと続く踏み跡があるため、アプローチの起点として非常に分かりやすくなっています。初めて高山ダムを訪れる方は、まずナビや地図を頼りにこれらの看板を探してランガンしてみるのが、効率よくフィールドを把握する最善の方法と言えるでしょう。
ただし、各ポイントにはそれぞれ特徴と注意点があります。
各ポイントの特徴とアプローチの注意点
例えば、組合看板③の周辺は駐車スペースに大きな段差があり、車高の低い車は注意が必要です。また、組合看板⑮や⑯の周辺は湖岸までの法面(のりめん)が急斜面で、砂地が多くて滑りやすいため、下りる際は特に慎重さが求められます。安全な釣行のため、必ず滑りにくいアウトドアシューズなどを履き、足元を常に確認しながら行動してください。
さらに重要なのが、高山ダムの水位は季節や天候によって劇的に変動するという点です。独立行政法人水資源機構のリアルタイムダム情報によると、特に洪水期にあたる6月16日から10月15日にかけては、治水目的で水位が大幅に低下することがあります。夏場の減水時と冬場の満水時では、同じポイントでも地形が全く異なり、アプローチの難易度や狙い方が大きく変わることを常に念頭に置いておきましょう。
釣行前に組合のウェブサイトでポイントマップを確認!
木津川漁業協同組合のウェブサイトには、これらの組合看板の位置がプロットされた詳細なエリアマップが公開されています。釣行前にこのマップをスマートフォンに保存しておけば、現地で迷うことなく、効率的にポイントを回ることが可能になります。
人気のバックウォーターへの行き方と注意点
高山ダムにおいて、多くのビッグバスがキャッチされ、常にアングラーからの人気を集めるエキサイティングなエリアが、上流から川が流れ込むバックウォーターです。このエリアは、常に新鮮な水と酸素が供給され、上流から流されてくるベイトフィッシュが豊富なため、フィーディング(捕食)を意識した活性の高いバスが数多くストックされています。大型の実績も非常に高く、多くの釣り人が夢を求めてこのエリアを目指します。
しかし、この一級ポイントへアクセスするためには、それ相応の覚悟と準備が不可欠です。バックウォーターへ至る道のりは決して平坦ではなく、場所によっては道なき道を進み、急峻な崖を上り下りする必要があります。特に雨が降った後などは、地面がぬかるんで非常に滑りやすくなり、転倒や滑落の危険性が高まります。
バックウォーターへのチャレンジは安全装備が必須
このエリアに立ち入る際は、サンダルやスニーカーのような軽装は絶対に避けてください。安全を確保するため、グリップ力の高い長靴やトレッキングシューズの着用は必須です。また、両手が常に自由になるよう、荷物はロッド以外すべてバックパックに収納するのが基本スタイルです。夏場は熱中症対策の十分な飲料水、虫よけスプレー、冬場は防寒着など、季節に応じた装備を万全に整えてください。

また、その人気の高さゆえに、週末や祝日は多くの釣り人が訪れ、人的プレッシャーが極めて高いエリアでもあります。先行者がいる場合は挨拶を交わし、十分な距離を取るなど、お互いに気持ちよく釣りを楽しむための配慮を忘れないようにしましょう。素晴らしい自然環境と魚たちに敬意を払い、譲り合いの精神で楽しむことが大切です。
釣行に便利な駐車場とトイレの場所

特に長時間の滞在となる釣行において、事前に駐車場とトイレの場所を正確に把握しておくことは、快適に行動するための重要な要素です。高山ダムには、アングラーが公式に利用できる駐車場と清潔なトイレが整備された拠点が2箇所あります。
- 高山ダム湖公園駐車場
- 高山ダム見晴らしゾーン(組合看板⑨の北側)
これらの場所は、駐車可能な台数も多く、安心して車を停めることができます。特に、清潔に管理されたトイレが完備されている点は、女性や家族連れのアングラーにとっても非常に心強いポイントです。釣りの準備を整えるベースキャンプとして、あるいは長時間の釣りで疲れた際の休憩場所として、積極的に活用しましょう。ダム見晴らしゾーンは組合看板⑨のポイントからも近く、アクセスも良好です。
一日中釣りをするとなると、やっぱり綺麗なトイレがあるかないかは大問題ですよね。この2箇所を覚えておけば、安心して釣りに集中できます!
前述の通り、組合看板が設置された各おかっぱりポイントの周辺にも、数台が停められる程度の駐車スペースが点在しています。しかし、これらのスペースは限られており、週末やハイシーズンには早い時間帯に満車となってしまうことも少なくありません。満車の場合に、周辺道路への路上駐車や、私有地への無断駐車は絶対にしないでください。これは交通の妨げになるだけでなく、地元住民の方々との深刻なトラブルの原因となり、最悪の場合、釣り場自体が閉鎖される事態にもつながりかねません。
そして、釣り人として最も基本的なマナーである「ゴミの持ち帰り」を徹底しましょう。美しいフィールドを未来に残すため、自分が出したゴミは必ず持ち帰るようお願いします。
ボート用のスロープ閉鎖期間と工事情報

広大な高山ダムを効率的に攻略するために、マイボートを持ち込んでの釣りは非常に有効な手段です。ボートを利用する場合、その揚げ降ろしはダムサイト左岸に位置する「流木処理場進入路」のスロープから行うことになります。ただし、このスロープの利用にはいくつかの重要なルールと注意点が存在します。
スロープ利用の基本ルール:鍵の借用
まず、このスロープへと続くゲートは通常、施錠されています。利用するためには、釣行当日に高山ダム管理所を訪れ、所定の手続きを行ってゲートの鍵を借りる必要があります。鍵の貸し出し時間は原則として午前9時から午後4時までと定められています。ボートの揚げ降ろしが終わるたびにゲートを施錠し、最終的には必ず管理所に鍵を返却してください。ゴミの放置や鍵の未返却といったマナー違反が問題となるケースもあるため、ルールを厳守しましょう。
最重要:工事によるスロープ閉鎖期間を必ず確認!
スロープやそこへ至る進入路では、定期的に舗装工事やメンテナンス作業が行われます。工事期間中は、安全確保のためスロープが完全に利用禁止になったり、進入できる通路の幅が大幅に制限されたりすることがあります。過去には、工事の影響で通路幅が50cmに制限され、事実上ボートの搬入が不可能になった期間もありました。せっかく現地までボートを運んでも、利用できなければ意味がありません。釣行計画を立てる際は、必ず事前に独立行政法人水資源機構 高山ダム管理所のウェブサイトで、最新の工事情報やお知らせを確認する習慣をつけてください。
また、高山ダムのローカルルールとして、湖面での安全を確保するためエンジン付き船舶(ガソリン船外機など)の利用は禁止されています。利用が許可されているのは、エレキモーター(エレクトリックモーター)を動力とするボート、手漕ぎボート、カヌー、フローターなどに限定されます。このルールも必ず守り、安全で静かな湖面環境の維持にご協力ください。
クマ目撃情報とライフジャケットの着用

高山ダムでの釣りは、自然の奥深くで行うアクティビティです。素晴らしい体験ができる一方で、常に潜在的なリスクが存在することを忘れてはなりません。特に、近年重要性が増している「安全管理」について、ここでは2つの最重要事項を解説します。
ツキノワグマとの遭遇に備える
一つ目は、ツキノワグマの出没です。近年、高山ダムが位置する奈良県と京都府の山間部では、ツキノワグマの目撃情報が複数報告されています。特にダム周辺の「月ケ瀬月瀬」や「阪原町」といった地域名が具体的に挙げられており、決して他人事ではありません。山中では、釣り人がクマのテリトリーにお邪魔しているという意識を持つことが大切です。クマとの不意の遭遇を避けるため、単独での釣行はできるだけ避け、複数人で行動することを推奨します。また、音で人間の存在を知らせることが有効な対策となるため、熊鈴や携帯ラジオを常に携帯し、音を出しながら行動することを心がけてください。
ライフジャケットはアングラーの義務
二つ目は、ライフジャケットの着用です。これは高山ダムにおける、すべてのアングラーに課せられた義務とお考えください。事故防止の観点から、ボート釣りはもちろんのこと、陸っぱり(おかっぱり)であっても、釣りをする際は常にライフジャケットを着用することが強く推奨されています。
「おかっぱりだから大丈夫」は通用しない!自分の命を守る最後の砦
リザーバーの陸っぱりは、見た目以上に危険が潜んでいます。濡れた岩場や急な斜面でのスリップ、ぬかるみでの足滑りなど、いつ落水してもおかしくありません。特に高山ダムは岸からすぐに深くなっている場所も多く、万が一落水した場合、パニックに陥り冷静な対処は困難です。ライフジャケットは、そんな不測の事態に陥った際に、あなたの命を守る最後の砦となります。必ず着用し、安全を最優先して釣りを楽しみましょう。
素晴らしい自然の中で釣りをさせてもらえることに感謝し、自分の身は自分で守るという意識を持つことが、楽しい一日を無事に終えるための秘訣ですね!

高山ダムバス釣り遊漁券の重要ポイントまとめ
最後に、この記事で解説した高山ダムでのバス釣りに関する重要なポイントをリスト形式でまとめます。釣行前の最終チェックリストとしてご活用ください。
- 高山ダムでのバス釣りには木津川漁協発行の遊漁券が必須
- 必要な券種は「雑魚の年券」または「雑魚(ダム)の日券」
- 遊漁券を持たない無鑑札での釣りは割高な監視料金が課される
- 遊漁券は周辺の販売店や組合事務所で事前購入が可能
- 24時間購入できるスマホアプリ「フィッシュパス」も非常に便利
- 釣りが許可されているのは安全な「日の出から日没まで」の時間帯
- 危険防止のためいかなる形態の夜釣りも固く禁止されている
- おかっぱりポイントを探す際は漁協組合が設置した赤い看板が目印
- 人気ポイントのバックウォーターは足場が険しいため万全の装備が必要
- 公式な駐車場と清潔なトイレはダム湖公園と見晴らしゾーンにある
- ボートスロープは工事で閉鎖されることがあるため事前の情報確認が必須
- スロープゲートの鍵は高山ダム管理所で9時から16時の間に借りる
- 安全上の理由から高山ダムではエンジン付きボートの使用はできない
- 周辺エリアではツキノワグマの目撃情報があるため熊対策を怠らない
- ボート・陸っぱりを問わず安全のためライフジャケットは必ず着用する