雨の日エギングで爆釣は可能!釣果を上げる秘訣とカラー選びを解説

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「雨の日は釣れない」という先入観から、楽しみにしていたエギング釣行を諦めていませんか。実は、その考えは大きなチャンスを逃しているかもしれません。雨の日こそ、ライバルがいないフィールドでエギングの真髄を味わい、爆釣を狙える絶好の機会となり得るのです。雨によるプレッシャーの低下、そして天候の変化がもたらすイカの活性上昇など、知る人ぞ知る好条件が揃うことがあります。この記事では、雨の日や雨の次の日のエギングで圧倒的な釣果を上げるための、科学的根拠に基づいた秘訣を徹底的に解説します。主役のアオリイカはもちろん、思わぬゲストであるコウイカやヤリイカまで、ターゲットに合わせた緻密な攻略法を紹介。刻一刻と変わる状況下でのナイトゲームやシャローエリアの攻め方、釣果を大きく左右するエギのカラー理論、さらには「イカに見えない色は何色?」といったアングラーの探求心を満たす深い疑問まで、あなたのエギングを次のレベルへと引き上げるための情報が満載です。

この記事でわかること

  • 雨の日にエギングが有利になる科学的な理由
  • 天候や濁りに完全対応する最適なエギカラーとアクション
  • アオリイカだけじゃない!雨の日に狙える他魚種のコツ
  • 失敗しないための雨天時のポイント選び完全ガイド
目次

雨の日エギングで爆釣するための基本戦略

  • 雨でもアオリイカの活性が上がる理由
  • 釣果を左右する最適なエギのカラー
  • 意外な盲点?イカに見えない色は何色?
  • 雨天時のシャローエリア攻略のコツ
  • 濁りに有効なアクションと誘い方
  • 雨天のナイトゲームで気をつけること

雨でもアオリイカの活性が上がる理由

雨天の日はエギングに不向きだと敬遠されがちですが、実はアオリイカの捕食スイッチが入り、爆釣に繋がる複数の好条件が揃うことが少なくありません。そのメカニズムを理解することで、雨の日の釣りがより戦略的で楽しいものに変わります。

第一に、最大のメリットは釣り場のプレッシャーが劇的に低下する点です。雨が降ると多くの釣り人が釣行を控えるため、普段は攻められないような一級ポイントや、スレ切っていない素直なイカと出会える確率が格段に上がります。自分だけの貸し切り状態で釣りができる優越感は、雨の日ならではの特権と言えるでしょう。

第二に、生物学的な観点から見ても有利な条件が生まれます。雨粒が水面を叩くことで、水中に多くの酸素が溶け込みます。この溶存酸素量の上昇は、イワシなどのベイトフィッシュの活性を促し、プランクトンの動きも活発にします。食物連鎖の底辺が活気づくことで、それを捕食するアオリイカも当然、活性が上がり、積極的にエギを追うようになるのです。

さらに、雨による光量の低下(ローライトコンディション)や水面の波紋は、釣り人にとって強力な味方となります。これらが天然のカモフラージュとなり、水面に映る人影やPEラインの存在感を希薄にしてくれるのです。これにより、特に警戒心の強い大型のアオリイカでさえ油断しやすくなり、大胆にエギへアタックしてくる可能性が高まります。

注意点:大雨や長雨がもたらすマイナス要因

ただし、全ての雨が好条件をもたらすわけではありません。ゲリラ豪雨のような極端な大雨や、何日も続く長雨は状況を悪化させます。河川から大量の真水が海へ流れ込むと、沿岸部の塩分濃度が急激に低下します。イカは体内の塩分濃度を調整する機能(浸透圧調整能力)が弱いため、極端な低塩分環境を嫌い、より塩分濃度が安定している沖合の深場へ移動してしまいます。釣行前には雨量や継続時間を確認し、フィールドの状況を見極めることが重要です。

釣果を左右する最適なエギのカラー

雨の日のエギングにおいて、釣果を大きく左右する最も重要な要素の一つがエギのカラー選択です。天候によって水中での光量や光の波長、水の透明度が刻一刻と変化するため、その状況に最適化したカラーを的確にローテーションさせることが、爆釣への絶対的な鍵となります。

まず大原則として、雨の日は光量が少なく、しばしば濁りも発生するため、イカにエギの存在を強く認識させるアピール力の高いカラーが基本戦略となります。具体的には、ピンクやオレンジといった、いわゆる「膨張色」に分類される派手な上布カラーが非常に効果的です。これらの色は、薄暗い水中でもエギのシルエットをぼやけさせず、はっきりとイカの視覚に訴えかけることができます。

そして、上布カラーと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが下地テープの選択です。エギの印象を決定づける下地は、状況に応じて使い分ける必要があります。

下地テープの役割と使い分け

  • 赤テープ: 濁りが強い状況やマズメ時、ナイトゲームで最も実績が高いカラー。水中では黒いシルエットとして認識され、イカに最も強く存在をアピールします。
  • 夜光(グロー): 自ら光を蓄えて発光するため、光が全く届かない深場や、濁りがきつい状況、夜間で絶大な効果を発揮します。
  • 金テープ: 光を乱反射させてアピールする万能カラー。曇天や笹濁りなど、わずかな光でも効率的に反射し、イカにアピールできます。
  • ケイムラ(紫外線発光): 人間の目には見えない紫外線を吸収して青白く発光します。曇りや雨の日でも紫外線は水中深くまで届くため、ローライトコンディションで特に有効です。

ワンポイントアドバイス
雨の日の第一投は、状況が読めないうちは「ピンク/赤テープ」や「オレンジ/夜光」といったアピール力最強の組み合わせから始めるのがセオリーです。これで反応がなければ、少しアピールを抑えた「オレンジ/金テープ」や「パープル/ケイムラ」などにローテーションしてみましょう。この基本パターンを軸に、その日のヒットカラーを探し出すゲーム性が、エギングの面白さでもあります。

状況別おすすめカラー詳細早見表

状況 上布カラーのおすすめ 下地テープのおすすめ 選定理由・ワンポイント
小雨・曇天 ピンク, オレンジ, パープル ケイムラ, ゴールド, 虹 光量は少ないものの紫外線は豊富なため、ケイムラの発光が効果的。ゴールドの乱反射も有効。
本降り・濁り オレンジ, ピンク (特に派手な色調) 赤テープ, 夜光 (グロー) 視界が悪い中で最もシルエットがはっきりする組み合わせ。まずイカに見つけてもらうことが最優先。
雨上がり (水がクリア) ブルー, グリーン, アジ (ナチュラル系) シルバー, ケイムラ 水質が回復しイカの警戒心が高まるため、ベイトフィッシュに近い自然なカラーで違和感なく誘う。
雨上がり (濁り残り) オレンジ, ピンク, ゴールド ゴールド, 赤テープ 濁りの中でアピールしつつ、増えた光量を活かせるゴールドが効果的。赤テープも依然として強い。
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意外な盲点?イカに見えない色は何色?

エギのカラー選びを突き詰めていくと、誰もが一度は「イカには世界がどう見えているのか?」「イカに見えない色や、逆によく見える色は何色だろう?」という根源的な疑問に突き当たります。この問いに答えるためには、イカの驚くべき視覚能力について深く理解する必要があります。

実は、大手釣り具メーカーYAMASHITAの研究開発ブログなどでも解説されている通り、近年の科学的研究では「イカは色を識別する能力を持たない」という説が極めて有力です。彼らの網膜には、人間のように色彩を感知するための錐体細胞が1種類しかなく、その世界は本質的にモノクローム(白黒)であると考えられています。つまり、彼らは色の違いではなく、光の明暗(コントラスト)と物体のシルエット、そして偏光を見分ける能力を駆使して、獲物や障害物を正確に認識しているのです。

このため、「イカに見えない色」というのは厳密には存在しません。しかし、「イカにとって認識しにくい(背景に溶け込んでしまう)色」は確かに存在します。それは、周囲の背景色と明るさのコントラストが少ないカラーです。例えば、澄み切った日中の青い海の中ではブルー系のエギ、海藻が鬱蒼と茂る岩礁帯ではグリーンやブラウン系のエギは、保護色のように背景と同化し、イカにとってその輪郭を捉えにくくなります。

ナチュラルカラーが最強になるとき

では、認識されにくいナチュラルカラーは不利なのでしょうか。答えは「いいえ」です。むしろ、特定の状況下では最強の武器となり得ます。晴天時の澄み潮や、釣り人が多くプレッシャーが極限まで高まった状況では、イカは派手なアピールカラーを「不自然な存在」として完全に見切ってしまいます。そのような場面でこそ、あえて背景に溶け込むナチュラルカラーを投入するのです。これにより、イカに一切の違和感や警戒心を与えることなく、ごく自然にエギをベイトフィッシュだと思い込ませ、最後の最後で口を使わせるという、高度なテクニックが可能になります。

雨の日はアピール系カラーが基本セオリーですが、攻め続けて反応が途絶えた時や、一級ポイントでスレ切った大型イカを狙う際には、この「背景との同化」という視点を取り入れたカラー選択が、突破口を開く鍵となるでしょう。

雨天時のシャローエリア攻略のコツ

水深の浅いシャローエリアは、アオリイカがベイトを追い込んで捕食するステージであり、エキサイティングなサイトフィッシングも楽しめる一級ポイントです。しかし、雨天時の攻略には、その特性を理解した上で、いくつかの重要なコツを押さえる必要があります。

最大の注意点は、繰り返しになりますが雨による塩分濃度の低下です。真水は海水よりも比重が軽いため、雨が降るとまず表層に塩分濃度の低い水の層が形成されます。水深のないシャローエリアでは、この影響が海底付近にまで及ぶことが多く、塩分濃度の変化に敏感なイカは、より安定した環境を求めて深場へと移動してしまうのです。

この問題を克服するため、雨の日にシャローを攻めるのであれば、常に新しい海水が循環する「潮通しの良い場所」を選ぶことが絶対条件となります。具体的には、岬の先端部、外洋に面した水道、あるいは大きなワンドの出入り口付近などが狙い目です。これらのエリアは潮流が速く、雨による表層の低塩分水が滞留しにくいため、高活性なイカがフィーディングのために回遊してくる可能性が十分にあります。

スローフォールで見せて食わせる

雨の日のシャロー攻略では、エギの沈下速度をいかにコントロールするかが釣果を分けると言っても過言ではありません。活性の高いイカは中層まで浮いていることが多い一方、濁りやプレッシャーで底付近に定位している個体もいます。そこで絶対的なアドバンテージを持つのが「シャロータイプ」(S)や「スーパーシャロータイプ」(SS)と表記される、通常のエギよりもゆっくりと沈むように設計されたモデルです。

これらのスローフォールモデルを使うことで、限られた水深の中でもイカにエギをじっくりと見せる時間を確保できます。雨による濁りで視界が悪い状況においても、この長いフォール時間は、イカがエギを発見し、追跡し、そして最終的に抱きつくための完璧な「間」を演出してくれるのです。焦らず、エギの性能を信じてじっくり見せることが、シャロー攻略の鍵となります。

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濁りに有効なアクションと誘い方

雨がもたらす副産物の一つに、川からの土砂の流入や、風波による海底の巻き上げによって発生する「濁り」があります。イカは動物界でもトップクラスの優れた視力を持つハンターですが、物理的に視界が遮られる濁りがきつい状況では、その能力を十分に発揮できず、エギの発見が困難になります。

このような状況を打破するためには、視覚だけに頼らない、イカの他の感覚に強く訴えかけるアプローチが不可欠です。具体的には、イカが持つ優れた感知能力、すなわち「波動」と「音」を最大限に利用したアクションが極めて効果的です。

濁りの中では、普段よりもメリハリの効いた、キレのある大きなシャクリ(バーティカルジャーク)を意識的に多用しましょう。ロッドを大きく縦方向に振り上げ、エギを高く跳ねさせることで、周囲の水を大きく動かし、「強い波動」を生み出します。イカは体の側面にある「側線」という感覚器官で、水中のかすかな水圧の変化を敏感に感じ取ることができます。この波動こそが、視界の効かない濁りの中でエギの存在を知らせる最初のシグナルとなるのです。

最終兵器「ラトル入りエギ」の戦略的活用

そして、波動アピールをさらに増強させる最終兵器が「音」によるアピールです。近年では、エギのボディ内部に複数の小さなラトル(おもり)が内蔵され、シャクるたびに「カシャカシャ」「コトコト」といったサウンドを発生させる「ラトル入りエギ」が各メーカーからリリースされています。

ラトルエギが爆発する瞬間
視界が悪い状況において、このラトルサウンドはイカの索敵範囲を飛躍的に広げる効果を持ちます。遠くにいるイカや、岩陰、海藻の中に潜んでいるイカに対しても、音でその存在を知らせ、好奇心を刺激して巣穴から引きずり出す力があるのです。特に、イカの縄張り意識が強いとされる春の大型シーズンや、好奇心旺盛な秋イカシーズンにおいて、広範囲から効率よくイカを寄せるためのパイロットルアーとして絶大な信頼を誇ります。

濁りが確認されたら、まずはアピールカラーのラトル入りエギで広範囲にサーチをかけ、イカの反応を探ります。もしチェイスはあっても抱ききらない場合は、同じカラーのノンラトル(サイレント)モデルにチェンジして、プレッシャーを下げて食わせに持ち込む、といった戦略的な使い分けが釣果を大きく伸ばすでしょう。

雨天のナイトゲームで気をつけること

夜間にアオリイカの活性が上がるナイトゲームは、日中のプレッシャーから解放され、大型が狙えるエギングの醍醐味の一つです。しかし、これに「雨」という悪天候要素が加わると、安全管理の重要性が最優先事項となります。釣果を期待する前に、まず自らの安全を確保するための知識と準備が不可欠です。

最も警戒すべきは、言うまでもなく「雷」です。カーボン素材で作られている現代の釣り竿は非常に電気を通しやすく、雷鳴が聞こえるような状況で竿を立てている行為は、自ら避雷針を掲げているのと同じで極めて危険です。気象庁も注意喚起している通り、遠くで空が光ったり、ゴロゴロという音が聞こえたりした場合は、絶対に無理をせず、即座に釣りを中断し、ロッドを地面に置いて車内や頑丈な建物の中など、安全な場所に避難してください。

また、雨で濡れた堤防、テトラポッド、磯場は日中以上に滑りやすく、転倒や落水の危険性が飛躍的に高まります。グリップ力の高いスパイクシューズやフェルトスパイクブーツの着用は必須です。さらに、夜間の雨は視界を著しく悪化させるため、高光量で防水性能の高いヘッドライトは命綱となります。予備のライトと電池も必ず携行し、万が一の故障や電池切れに備えましょう。

安全対策は義務と心得る

雨のナイトゲームは大きな釣果が期待できる反面、常に危険と隣り合わせです。落水時の生存率を格段に上げるライフジャケットの着用は、もはやマナーではなく海上保安庁が定める着用義務の対象となる場合もあります。安全対策を「万全」にして初めて、釣りを楽しむ資格が得られると心得ましょう。

釣り方としては、光にベイトが集まりやすい常夜灯のある漁港や港湾部が最も安全かつ効率的なポイントとなります。エギは、夜光(グロー)やケイムラといった、暗闇で自ら存在を主張する発光系カラーが鉄板です。光量が絶望的に少ない雨の夜でも、これらのカラーが妖しく光り、イカに対して強烈にアピールしてくれます。

雨の日エギングで爆釣を狙う応用テクニック

  • 雨の次の日に狙うべきポイントと潮
  • アオリイカ以外のコウイカの狙い方
  • 回遊してくるヤリイカを狙う方法
  • 爆釣に繋がるポイント選びのコツ
  • まとめ:雨の日エギングで爆釣を掴もう

雨の次の日に狙うべきポイントと潮

雨が降っている最中だけでなく、天候が回復に向かう「雨の次の日」も、エギングにとっては非常に重要かつ爆釣の可能性を秘めたタイミングです。ただし、この日は雨の影響がプラスに転ぶか、あるいは最悪の状況に陥っているかを見極める「判断力」が釣果を大きく左右します。

釣行前にまずチェックすべきは、海の「濁り」の質と「水温」の変化です。適度な雨による「笹濁り」程度であれば、イカの警戒心が薄れ、ベイトの活性も維持されているため絶好のコンディションと言えます。このような場合は、前述の通りアピール系のカラーを軸に、状況に応じてナチュラルカラーも織り交ぜながら積極的に攻めていくのが良いでしょう。

しかし、数日続いた大雨や、上流でまとまった降水があった後の河川に近いポイントでは状況が一変します。山から冷たい雪解け水や大量の泥水が流れ込むと、沿岸部は「急激な低水温」と「カフェオレのような強烈な濁り」に見舞われます。こうなるとイカの活性は著しく低下し、エギを見つけることすら困難な、非常に厳しい状況となります。

状況打開の鍵は「潮の力」

雨後の厳しい状況を打開する最大の鍵は「潮汐」、すなわち潮の力です。特に大潮や中潮など、干満差が大きく潮流が速くなるタイミングを狙いましょう。潮通しの良いポイントでは、沖から塩分濃度が高く水温も安定したフレッシュな海水が、沿岸の悪条件の水を押し流し、コンディションが嘘のように回復することがあります。潮が最も動く満潮・干潮の前後2時間ほどが、イカの活性が上がる最大のチャンスタイムです。

あるいは、最初から雨の影響を受けにくい場所へ足を運ぶのも賢明な判断です。具体的には、大きな河川の影響を受けない外洋に面した地磯や岬、そして水深があり潮が常に流れている沖堤防などが挙げられます。これらの場所は水質の変化が少なく、雨による悪影響を避けたイカの「避難場所」となっている可能性も高く、安定した釣果が期待できます。

アオリイカ以外のコウイカの狙い方

雨の日は、エギングの主役であるアオリイカだけでなく、ユニークな見た目と食味で人気のコウイカ(スミイカ)が釣れるチャンスも格段に増えます。アオリイカとは異なる生態を理解し、狙い方を少し変えるだけで、思わぬお土産を手にすることができます。

コウイカを専門に狙う場合の最大のポイントは、「徹底したボトム(海底)攻略」に尽きます。アオリイカが中層まで浮いて活発にエギを追いかけるのに対し、コウイカは基本的に海底の砂泥地に身を潜め、近くを通りかかるエビやカニ、小魚を捕食しています。

そのため、釣り方もコウイカに特化したアプローチが求められます。エギをキャストしたら、まずはラインのテンションに注意しながら確実に底まで沈めます。着底を確認したら、大きくシャクるのではなく、竿先を小さくチョンチョンと2〜3回動かしてエギを数10cmだけ跳ね上げ、再び底まで沈める「ボトムパンピング」が最も有効です。また、ズルズルと海底を引きずりながら砂煙を上げてアピールする「ズル引き」も、時に絶大な効果を発揮します。

独特のアタリとアワセのコツ

コウイカのアタリは、アオリイカのように「グンッ!」と竿先を持っていくような明確なものではほとんどありません。多くは、「ヌゥ〜」っと竿先が重くなるような、まるで海藻が引っかかったかのような違和感として現れます。「あれ?重くなったかな?」と感じたら、それがアタリです。根掛かりと勘違いせずに、迷わず大きく、力強くフッキングを入れましょう。この独特のアタリを捉えられるようになると、コウイカ釣りの面白さにハマるはずです。

エギのカラーは、アオリイカ同様、濁りがあればオレンジやピンクなどの派手な色が有効です。アオリイカからの反応が得られない時間帯に、気分転換を兼ねてボトムを丁寧に探ってみると、嬉しいゲストが顔を見せてくれるかもしれません。

回遊してくるヤリイカを狙う方法

冬から春にかけての風物詩とも言えるヤリイカも、エギングで狙うことができる非常に魅力的なターゲットです。アオリイカやコウイカのように一定の場所に留まる「居着き」ではなく、常にベイトを求めて群れで沖合を回遊する性質を持っています。

ヤリイカを狙う上で最も重要なのは、実績のあるポイントと時間帯の選択です。彼らは基本的に沖合の深場を好み、ベイトの接岸に伴って沿岸に回遊してきます。そのため、狙うべきポイントは外洋に面した潮通しの良い大規模な堤防や、水深が10m以上あるような漁港の先端部に絞られます。回遊のピークは、夕マズメから深夜にかけての時間帯が中心となります。

雨の日は、日中でも光量が少なくなるため、普段より早い時間帯からヤリイカの群れが接岸してくる可能性があります。特に、小雨が降り続き、ベイトフィッシュの活性が上がっているようなタイミングは、思わぬデイゲーム成立のチャンスと言えるでしょう。

ヤリイカに効くアクションとエギの選び方

ヤリイカはアオリイカほど激しいアクションを好みません。基本的なアクションは、竿先を軽く、フワッフワッと上下させてエギを中層で漂わせるようなソフトなリフト&フォールが主体となります。群れに当たれば連続ヒットも珍しくないため、効率よく手返しを重視した釣りが釣果を伸ばす鍵です。

使用するエギは、アオリイカ用のもので流用可能ですが、ヤリイカは比較的小型のベイトを好むため、2.5号や3.0号といった、やや小さめのサイズに実績が集中します。カラーは、定番のピンクやオレンジに加え、ブルー系やケイムラカラーも非常に有効です。

豆知識:繊細なアタリと取り込み
ヤリイカの触腕はアオリイカに比べて細く、身切れしやすいため、アワセはビシッと強く入れるのではなく、竿を立てるようにスイープに行うのがコツです。また、ヒット後のやり取りも、一定のテンションを保ちながら慎重に行うことがキャッチ率を上げる秘訣です。

爆釣に繋がるポイント選びのコツ

これまで解説してきた全ての戦略とテクニックを最大限に活かすためには、最終的に状況に応じた的確なポイント選びが何よりも重要になります。闇雲に竿を出すのではなく、雨が海に与えるプラスとマイナスの影響を冷静に分析し、最も可能性の高い場所を選択することが、雨の日エギングにおける爆釣への最短ルートです。

最後に、雨の日に選ぶべきポイントと、絶対に避けるべきポイントの条件を改めて整理します。

【結論】雨の日に狙うべきポイントの条件

  • 潮通しの良い場所 (最重要):岬の先端、外洋に面した堤防、水道など。常に新鮮な海水が流れ込むため、雨による水質悪化(塩分濃度低下や濁り)の影響を最も受けにくいです。悪条件を嫌ったイカの「一級避難場所」になっている可能性も秘めています。
  • 水深のある場所:大規模な漁港の船道や、水深のある沖堤防など。真水は表層に溜まる性質があるため、中層から海底にかけては影響が少ない安定した環境が保たれています。ボトムを中心に丁寧に探ることで、高確率でイカに出会えます。

【鉄則】雨の日に避けるべきポイントの条件

  • 河口付近 (絶対NG):河川から大量の真水と泥が直接流れ込むため、塩分濃度が極端に低下し、イカにとっては棲めない環境になります。特に大雨の後は危険度も増すため、絶対に近づかないようにしましょう。
  • 潮が動かない奥まった湾内:潮の循環が悪い場所は、一度入ってしまった真水や濁りが抜けにくく、コンディションの回復に時間がかかります。一見、波風がなくて釣りがしやすそうに見えても、イカのストック量は期待できません。

これらの基本を押さえた上で、当日の風向きを考慮して、できるだけ風を背にして快適にキャストできるポイントを探すのが理想的です。事前の天気予報チェックで風向きを把握し、地図アプリなどで候補地をいくつかリストアップしておくと、当日の釣りがスムーズに進みます。

まとめ:雨の日エギングで爆釣を掴もう

この記事では、敬遠されがちな雨の日のエギングで、逆に釣果を伸ばすための戦略と具体的なテクニックを多角的に解説しました。最後に、あなたがフィールドで爆釣を掴むための重要なポイントをリスト形式で振り返ります。

  • 雨の日は釣り人が少なくプレッシャーが低い絶好の機会
  • 雨による酸素濃度の上昇はベイトとイカの活性を高める
  • 雨音や波紋は釣り人の気配を消す天然のカモフラージュ
  • 大雨による急激な塩分濃度低下には最大限の注意を払う
  • 基本のエギカラーは視認性の高いピンクやオレンジ
  • 濁りが強い状況ではシルエットを強調する赤テープや夜光が最強
  • 曇天や小雨では紫外線で光るケイムラカラーが効果を発揮する
  • イカは色ではなく明暗のコントラストでエギを認識している
  • 濁りの中では波動の強い大きなアクションで存在を知らせる
  • 音で広範囲にアピールするラトル入りエギも非常に有効な武器
  • 安全第一を徹底し特に雨天のナイトゲームでは雷に最大限警戒する
  • 雨の次の日は潮の動きを読んで水質が回復するタイミングを狙う
  • 絶対に避けるべきは河口付近、狙うべきは潮通しの良い深場
  • 海底を丁寧に探ればアオリイカだけでなくコウイカも釣れる
  • 冬から春は小型エギで回遊してくるヤリイカもターゲットになる
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