こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。明石新波止の釣果に関する最新情報や釣り禁止の噂について気になっている方も多いのではないでしょうか。特に駐車場や地図に加え、トイレやコンビニの場所といったアクセス情報、そして青物狙いのポイントなど、現地に行く前に知っておきたいことは山ほどありますよね。
明石海峡の激流が育む魚たちは、引きの強さも食味も別格です。しかし、そのポテンシャルが高い反面、アクセスやルールに関しては年々厳しくなっているのが現状です。「せっかく行ったのに車が停められなかった」「知らずに禁止エリアに入って怒られた」なんてことにならないよう、事前の情報収集が何より大切です。
【この記事で分かること】
- 2025年の最新データに基づいたブリやタチウオなどのリアルな釣果傾向
- 釣り場閉鎖のリスクを避けるための正しい駐車場情報とアクセス方法
- 激流として知られる明石海峡を攻略するための具体的なタックル選定
- アオリイカや根魚など季節ごとのターゲットと狙い目のポイント
2025年最新の明石新波止の釣果速報
ここでは、直近のデータに基づいた明石新波止の具体的な釣果状況を深掘りしていきます。「今、何が釣れているのか」を知ることで、準備すべきルアーや戦略が見えてくるはずです。特に大型青物の動向は見逃せません。
80cm級ブリなど大型青物の回遊情報

2025年のシーズン、明石新波止ではショアジギングファンを熱狂させるような釣果が出ていますね。特に印象的だったのは、6月4日の午後に報告された80cmクラスのブリの捕獲情報です。私自身も経験がありますが、このサイズがショア(岸)から狙えるというのは明石ならではの魅力だと感じます。堤防からこのクラスを掛けると、ロッドが根元から曲がり、ドラグが鳴り止まないあの興奮は、一度味わうとやめられません。
この時の状況を詳しく分析してみると、潮が動き出した「上げ潮」のタイミングでヒットしています。明石では朝マズメ(日の出前後)が鉄板と言われますが、実はそれ以上に重要なのがこの「潮の動き出し」なんです。潮が動くことで海底の栄養分が舞い上がり、それを食べる小魚(ベイト)が活性化し、さらにそれを追う大型青物のスイッチが入る…という連鎖が起きます。今回のケースでも、まさにそのセオリー通りの展開だったと言えるでしょう。
使用ルアーは85gの撃投ジグ(ピンクグロー)でした。ここで注目したいのは「85g」という重さと「ピンクグロー」というカラーです。明石の激流の中では、軽いジグだと底を取る前に流されてしまい、魚のいるレンジ(水深)に届きません。しっかりと底を取り、中層まで巻き上げてからのフォール、そして再着底後のワンピッチジャークで「ガツン」と食わせる。この一連の動作を成立させるための85gなんですね。
また、ランディング(取り込み)についても触れておきたいポイントがあります。報告によると、手前の沈みテトラが露出する厳しい状況下で、隣接する釣り人のギャフによるサポートで捕獲に成功したそうです。80cmクラスのブリを一人でタモ入れするのは至難の業。周りのアングラーと声を掛け合い、助け合う姿勢が、この一本に繋がったのだと思います。
アオリイカやコウイカのエギング好機

秋になると、青物狙いのジグを投げている横で、エギンガー(イカ釣り師)の姿も多く見られるようになります。データを見ると、特に11月に入ってから「アオリイカの型が良い」という報告が目立っていますね。9月頃の新子(子供のイカ)シーズンから成長し、晩秋にはキロアップと呼ばれる1kg超えの個体も期待できるようになります。明石の潮流に揉まれたアオリイカは身が締まっていて、味も絶品なんですよ。
狙い目の時間帯
日中よりも、警戒心が薄れる「夜間」の実績が高いようです。常夜灯周りや潮のヨレを重点的に攻めてみてください。
具体的な攻略法としては、やはり潮の流れを計算に入れることが重要です。明石新波止は流れが速いので、普通のエギだとあっという間に流されてしまいます。そのため、シンカー(オモリ)を追加したり、ディープタイプのエギを使ったりして、しっかりとエギを沈める工夫が必要です。潮のヨレ(流れが変化して緩んでいる場所)や、テトラの切れ目などはイカが身を潜めている一級ポイントなので、そこをピンポイントで通すイメージですね。
また、コウイカもコンスタントに釣れています。アオリイカが中層から底付近を意識するのに対し、コウイカは完全に「底生性」が強いターゲットです。狙い方としては、エギをボトム(海底)まで沈め、ズルズルと引きずる「ズル引き」や、エギの下にオモリをつけた「ダウンショットリグ」で、底をネチネチと探る戦術が有効です。根掛かりのリスクはありますが、砂地と障害物の境目あたりには高確率でコウイカが潜んでいます。私もコウイカ狙いの時は、エギのロストを覚悟して、あえて攻めの釣りを展開するようにしています。

タチウオやサワラも混じる秋の釣り物
9月から11月にかけての秋シーズンは、まさに「何が釣れるかわからない」お祭り状態になることがあります。特にタチウオは大阪湾や播磨灘の秋の風物詩ですよね。夕方になり日が落ちてくると、海面がきらりと光り、タチウオの回遊が始まります。夕マズメ以降、電気ウキでまったり狙うのも風情がありますし、ワインド釣法でアクティブに攻めるのも楽しいです。
明石でのタチウオ攻略のキモは、やはり「潮」です。潮止まりの前後や、流れが緩むタイミングで食いが立つことが多いです。激流の中で釣れるタチウオは、他のエリアよりも引きが強く、「ドラゴン級」と呼ばれる指5本幅サイズが混じることも珍しくありません。外向きだけでなく、潮通しの良い港内側(立ち入り禁止エリアを除く)でもチャンスがあるので、広い範囲を探ってみると良いでしょう。
さらに注意したいのがサワラやサゴシの回遊です。これらは「サワラカッター」と呼ばれる鋭い歯を持っており、普通のリーダーだとスパッと切られてしまうことが多々あります。ジグをシャクっていて「フッ」と軽くなり、回収したらリーダーが切れていた…という経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。あれは十中八九、サワラかサゴシの仕業です。
対策としては、リーダーの先に太いフロロカーボン(10号以上)や、ワイヤーリーダーを10〜20cmほど接続するのが有効です。ただし、ワイヤーを入れると青物の食いが悪くなることもあるので、状況に応じた使い分けが必要です。また、サワラは表層の早巻き(リトリーブ)に反応が良いので、ナブラ(小魚が追われて水面がざわつく現象)が見えたら、すぐに表層を通して誘ってみるのも一手です。
外向きテトラなど有力ポイントの解説

明石新波止で大型の青物を本気で狙うなら、やはり外向きのテトラ帯がメインステージになります。ここは明石海峡の激流が直接当たるため、潮通しは抜群です。ブリやメジロ、サワラなどの回遊魚は、この速い潮流に乗ってベイトを追い込んでくるので、テトラからのフルキャストが魚への一番の近道となります。
特に「潮目」ができている場所や、潮がテトラに当たって複雑に変化している場所は、プランクトンや小魚が集まりやすく、それを狙う捕食者にとっての絶好のレストランになっています。ただし、このエリアは足場がテトラポッドであり、平らな堤防とは違って常にバランスを取りながらの釣りになります。慣れていないとキャストするだけでも一苦労ですが、その分、攻略できた時の喜びはひとしおです。
安全対策は万全に!
テトラ帯は足場が悪く、海苔や波飛沫で滑りやすい箇所も多いです。スパイクシューズ(ピンが付いた靴)とライフジャケットの着用は絶対に忘れないでください。もしもの時のために、単独釣行はできるだけ避け、複数人で行動することを強くおすすめします。
一方、港内側は比較的潮が緩やかで、アジやイワシなどの小型回遊魚が溜まりやすい傾向があります。ファミリーフィッシング向けと思われがちですが、侮ってはいけません。ベイトフィッシュを追ってシーバス(スズキ)やハマチクラスが港内に入ってくることも頻繁にあります。特に強風で外向きが荒れて釣りにならない時などは、港内側が逃げ場となり、思わぬ好釣果に恵まれることもあります。ただし、後述するように立ち入り禁止エリアや漁船の係留場所には十分注意し、漁師さんの邪魔にならないよう配慮が必要です。
ヒラメやアコウなど根魚の捕獲実績
ショアジギングで青物を狙ってジグで底を叩いていると、思わぬ高級魚に出会えるのもこの釣り場の魅力です。特にアコウ(キジハタ)やヒラメの釣果が報告されています。これらは潮が緩んだタイミングや、青物の回遊が落ち着いた時間帯にヒットすることが多いですね。
アコウは「夏のフグ」とも称される超高級魚ですが、明石のテトラ帯にはこのアコウが居着いています。専門に狙うなら、テキサスリグに甲殻類系(カニやエビ)を模したワームをセットして、テトラの穴や基礎石の隙間を丁寧に探っていく「穴釣り」や「ボトムバンピング」がおすすめです。強烈に根に潜ろうとする引きを見せるので、掛かったら一気に巻き上げるパワー勝負になります。
ヒラメに関しては、砂地とテトラの境目や、潮のヨレに潜んで上を通るベイトを狙っています。ジグで底を取った直後の巻き上げや、スピンテールジグなどの波動が強いルアーに反応が良いです。私も青物の反応がないお昼時などは、タックルを持ち替えて根魚狙いに切り替えることが多いですが、美味しいお土産が確保できるので、これまたやめられません。

明石新波止の釣果を支えるアクセス情報
素晴らしい釣果が期待できる明石新波止ですが、実は今、アクセス環境が大きく変わっています。「釣り禁止」という言葉が検索される背景には、切実な事情がありました。ここでは、釣り場を存続させるために私たちが知っておくべき駐車場やルールの情報を詳しく解説します。
釣り禁止を招く違法駐車の深刻な問題
まず最初にお伝えしなければならないのは、「漁港内への駐車は厳禁」ということです。かつては駐車できていたスペースや更地も、現在は県や加古川土木事務所によって使用禁止措置が取られ、フェンスなどで封鎖されている場所もあります。この背景には、残念ながら一部の釣り人によるゴミのポイ捨て問題や、漁業関係者の作業を妨害するような迷惑駐車がありました。
近隣の東二見人工島でも、同様の理由で車両進入が禁止され、単車・自転車のみ可となってしまった経緯があります。このように、ルールを守らない行為は釣り場そのものの閉鎖に直結してしまいます。「ちょっとくらいなら…」「みんな停めているから…」という軽い気持ちが、結果として自分たちの遊び場を首を絞めることになるのです。
現在は、関係者以外立ち入り禁止区域への無断駐車は警察への通報対象にもなるほど厳格化されています。実際にパトカーが巡回しているのを見かけることもあります。せっかくの休日に警察沙汰になっては、釣りどころではありませんよね。私たちアングラー一人ひとりが「釣り場を守る」という意識を持つことが、今まさに求められています。
閉鎖された駐車場と正規パーキング地図

「じゃあ、どこに車を停めればいいの?」という疑問が湧くと思います。安心して釣りを楽しむためには、近隣の有料コインパーキングを利用するのが唯一の正解です。釣り場までは少し歩くことになりますが、これも釣行の一部と割り切って準備しましょう。
| 駐車場名 | 特徴・料金目安 | 釣り場までの距離 |
|---|---|---|
| 三井のリパーク 明石日富美町第2 | 釣り場に最も近いですが、収容台数が13台と少なめです。アクセスの良さから人気が高く、特に週末の早朝はすぐに満車になる可能性が高いです。 | 徒歩約10~15分 |
| システムパーク日富美町 | ここが個人的なおすすめです。夜間(20:00~8:00)は60分100円、最大料金200円(※2023年データ参考)と非常にリーズナブル。夜通し釣りをする際や、朝マズメ狙いで前夜から入る場合に最適です。 | 徒歩約10~15分 |
上記の通り、どちらの駐車場を利用しても釣り場までは徒歩で10分〜15分程度かかります。クーラーボックスやタックルを持って歩くのは正直しんどい距離ですので、折りたたみ式のキャリーカートを用意しておくことを強くおすすめします。これがあるだけで移動の疲労度が全く違いますし、帰りに大物が釣れて重くなっても安心ですよ。
また、これらの駐車場も満車の場合は、少し離れますが「タイムズ明石大観町」なども候補に入れておくと良いでしょう。現地に行って「停める場所がない!」と焦らないよう、Googleマップなどで事前に位置関係を把握しておくことが大切です。
トイレやコンビニの場所と事前準備
長時間釣りをする上で避けて通れないのがトイレと食料事情ですが、残念ながら明石新波止の釣り場近く(徒歩圏内)には公衆トイレやコンビニはありません。これがこの釣り場の最大の難点かもしれません。波止の先端まで行って釣りを開始してから「トイレに行きたい!」となっても、駐車場まで戻ってさらに車で移動…となると、往復で30分〜1時間はロスしてしまいますし、何より精神的に追い詰められます。
ですので、釣り場に到着する前に、国道2号線や県道718号線(旧浜国道)沿いのコンビニで、トイレを済ませておくことは必須ミッションです。同時に、食料や飲み物も多めに買い込んでおきましょう。夏場は特に熱中症対策として、水分は余るくらい持って行くのが正解です。
私はかなりの心配性なので、長時間の釣行になりそうな時は、アウトドア用の簡易トイレを持参することもあります。車の中や、人の目の届かない場所で使用するためのポンチョなどもセットになっています。「使わないかもしれないけれど、あるだけで安心」というお守りみたいなものですね。特に女性やお子様連れの場合は、こういった準備があるのとないのとでは安心感が段違いだと思います。
激流攻略に必須のタックルとルアー

明石の海は「川のように流れる」と表現されるほど潮流が速いです。これは決して大袈裟ではなく、大潮の時期などは本当に激流になります。この環境下で釣りをするためには、一般的な堤防釣りの装備では太刀打ちできません。専用のタックルセッティングが必要です。
- ロッド:10フィート(約3m)前後のH(ヘビー)クラス推奨。激流の中で80g以上のジグをシャクり続けるパワーと、テトラ帯で魚に主導権を渡さず強引に寄せるバットパワーが必要です。
- リール:シマノならSW6000〜8000番、ダイワならSW4000〜6000番クラスの大型番手が安心です。太いラインを十分に巻けるキャパシティと、高負荷に耐える剛性が求められます。
- ルアー重量:80g〜100gが標準。60g以下では、潮が速い時間帯には底を取ることが困難です。「底が取れない=釣れない」のがショアジギングですので、重めのジグは必須です。
明石海峡は、その地形的要因から非常に強い潮流が発生し、最大で7ノット(時速約13km)を超えることもあります(出典:海上保安庁『明石海峡潮流情報』)。この速さの中でルアーを操作するには、やはり80g以上のウエイトがないと話にならないのです。
ルアーのカラーに関しては、明石特有の少し白濁した水質や、水深のあるエリアでの視認性を考慮して、「ピンクグロー」や「ゼブラグロー」などの蓄光系(グロー系)が圧倒的に強い傾向にあります。朝夕の薄暗い時間帯はもちろん、日中でも深場を探る際にはグローの発光が魚への強烈なアピールになります。私のタックルボックスも、気づけばグロー系のジグばかり増えてしまっていますが、それだけ実績がある証拠ですね。
マナーを守り明石新波止の釣果を維持する
最後に、この記事を読んでくださった熱心なアングラーの皆さんにお願いがあります。明石新波止は、関西圏においてショアからブリクラスの大型青物を狙える、本当に稀有で貴重なフィールドです。その価値は2025年の釣果データを見ても明らかです。しかし、その利用環境は「駐車場の消失」という形で年々厳しさを増しており、いつ「完全釣り禁止」になってもおかしくない崖っぷちの状況にあります。
「明石新波止の釣果」というワクワクする情報を今後も共有し続けるためには、私たち釣り人の行動が変わらなければなりません。自分の出したゴミ(ラインの切れ端、弁当容器、空き缶など)は必ず持ち帰る。これは最低限のルールです。さらに、「来た時よりも美しく」を合言葉に、周囲のゴミも拾うくらいの余裕を持ちたいものです。
また、漁港はあくまで漁業関係者の方々の仕事場であり、私たちはそこにお邪魔させてもらっている立場です。漁船の往来を妨げない、係留ロープにルアーを引っかけない、挨拶をする。こういった当たり前の配慮とマナーが、釣り場の未来を繋ぎます。ルールを守って釣った渾身の1匹は、誰にも後ろめたいことのない、最高のトロフィーになるはずです。みんなでこの素晴らしい釣り場を守っていきましょう。

