布目ダムバス釣り完全ガイド!おかっぱりポイントやルールを解説

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奈良県で人気のフィールド、布目ダムでのバス釣りに挑戦してみたいと考えていませんか。ただ、実際に計画を立てるとなると、1番釣れる時期はいつ?、効果的なルアーや具体的なおかっぱりのポイントはどこなのか、といった疑問が浮かびますよね。また、釣りに必要な遊漁券の入手方法、レンタルボートの有無、そして布目ダムで夜釣りはできる?といったルール面や、禁止エリアの確認も欠かせません。中にはスモールマウスバスが釣れるのか気になっている方もいるかもしれません。この記事では、布目ダムのバス釣りに関するあらゆる疑問を解消するため、必要な情報を網羅的に解説します。

この記事で分かること

  • 布目ダムでバスが釣れる時期やおすすめのポイント
  • 釣りに必要な遊漁券の料金と詳しい購入方法
  • おかっぱりやボート釣りの具体的な攻略法
  • 夜釣りや禁止事項など必ず守るべきルール
目次

布目ダムバス釣りの基本情報を解説

  • バス釣りの1番釣れる時期はいつ?
  • 遊漁券の料金と購入できる場所
  • おかっぱりで楽しめる人気エリア5選
  • 初心者におすすめのバス釣りポイント
  • 釣果実績の高いおすすめルアーとは?

バス釣りの1番釣れる時期はいつ?

布目ダムのバス釣りで最も釣果が期待できるのは、春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。この2つの季節はバスの活性が非常に高くなり、初心者からベテランまで楽しむことができます。

春は、水温の上昇とともにバスが長い冬の眠りから覚め、産卵(スポーニング)のために浅いエリア(シャロー)へと移動してくる季節です。特にメスのバスは産卵を控えて体力をつけるために積極的にエサを捕食するため、大型のバスを狙う絶好のチャンスとなります。ただし、産卵床(ネスト)を守っているオスバスを狙うことは、未来のバス資源に影響を与える可能性があるため、アングラーの間でも意見が分かれる点です。必要以上にプレッシャーを与えない配慮が求められます。

一方、秋はバスが冬に備えて体力を蓄えるため、食欲が旺盛になる「荒食い」のシーズンとして知られています。夏の高水温期を過ごしたバスが、適水温になったことで広範囲に散らばり、ベイトフィッシュを活発に追い回します。そのため、スピナーベイトやクランクベイトといった巻き物ルアーへの反応が良くなり、テンポの速い釣りで数・サイズともに狙えるのがこの季節の魅力です。

もちろん、夏や冬が全く釣れないわけではありません。夏は、日中の水温が上がりすぎるとバスは涼しい場所を求め、水深のあるディープエリアや、流れ込み、シェード(日陰)などに移動します。水温の安定する水温躍層(サーモクライン)の下を狙ったり、朝夕の涼しい時間帯(まずめ)にトップウォータープラグで水面を攻めたりと、戦略的な釣りが求められます。

冬は水温の低下でバスの動きが極端に鈍くなり、深場の水温が安定したエリアでじっとしていることが多くなります。この時期は、メタルバイブレーションのリフト&フォールや、シャッドプラグの低速リトリーブなどで、バスの目の前でルアーをちらつかせ、リアクションバイトを誘う繊細なアプローチが有効です。一日を通してアタリが一度あるかないかという厳しい状況も多いですが、その一匹は非常に価値のあるものになるでしょう。

季節ごとの攻略ポイント

季節 特徴と狙い方 キーポイント
産卵でバスが浅場に移動。大型を狙う絶好機。シャローエリアを丁寧に探るのがおすすめ。 スポーニング、ネスト、シャロー
高水温でバスは深場や日陰に移動。朝夕まずめやディープエリアが狙い目。トップウォーターも面白い。 シェード、ディープ、朝夕まずめ
越冬準備で荒食いのシーズン。広範囲に散らばるバスを巻き物ルアーで効率良く探るのが効果的。 ターンオーバー、ベイトフィッシュ、巻き物
低水温で活性が下がる。メタルバイブやシャッドのリアクションバイト狙いが有効。一日一匹の価値が高い。 リアクションバイト、ディープ、越冬エリア

遊漁券の料金と購入できる場所

布目ダムで釣りをするには、必ず遊漁券が必要です。これは「内水面漁業の振興に関する法律」などに基づき、布目川漁業協同組合がダムの環境や魚の資源を管理するために定めているルールです。遊漁券による収益は、ヘラブナの放流活動や釣り場の環境整備などに充てられており、釣り人が末永く釣りを楽しめる環境を守るために役立っています。

遊漁券は、事前に購入する場合と、現地で監視員から購入する場合で料金が500円異なります。巡回している監視員に見つかってから購入すると割高になるため、釣りを始める前に必ず準備しておきましょう。

遊漁券の料金

  • 日券:1,000円
  • 年券:5,000円
  • 現場売り:1,500円(監視員から購入する場合)

なお、この遊漁料は小学生以下の子供は無料です。また、心身障害者の方は身体障害者手帳などの提示により半額となります。

年券の有効期間に注意!

布目ダムの年券は、購入日から1年間有効なのではなく、毎年11月1日から翌年の10月31日までという年度区切りになっています。例えば、シーズン終盤の10月に年券を購入しても、有効期限はその月の31日までとなり、わずか1ヶ月も利用できないケースがあります。年に5回以上釣行する予定がある方は年券がお得ですが、購入するタイミングには十分注意してください。

遊漁券の購入場所

遊漁券は、主に2つの方法で購入できます。

一つは、ダム周辺に点在する現地の遊漁券販売所で購入する方法です。名阪国道の針ICや山添ICからダムへ向かう途中、東山郵便局周辺に個人商店や民家を兼ねた販売所がいくつかあります。お店の前に「遊漁券販売所」という看板やのぼりが出ているのが目印です。ただし、早朝はまだ営業していない場合が多いので、朝早くから釣りを始めたい方は注意が必要です。

もう一つが、近年利用者が増えているスマートフォンアプリ「フィッシュパスを利用する方法です。このアプリをダウンロードし、会員登録を済ませておけば、現地に向かう車内や釣り場に到着してからでも、クレジットカード決済で簡単に遊漁券を購入できます。わざわざ販売店を探す手間と時間が省けるため、初めて訪れる方や時間を有効に使いたい方には、こちらの方法が断然おすすめです。

フィッシュパスは本当に便利ですよ。アプリを開いて「奈良県」→「布目川漁業協同組合」と進むだけで、日券も年券もすぐに購入できます。購入した遊漁券(デジタル証明)は、監視員の方に見せられるようにしておきましょう。もちろん、購入した遊漁券は帽子やベストなど、外から見える場所にしっかりと掲示するのを忘れずに!

おかっぱりで楽しめる人気エリア5選

布目ダムは、岸から手軽に釣りを楽しめる「おかっぱり」のポイントが非常に充実しているのが最大の魅力です。駐車場やトイレが整備されている場所も多く、一日かけて様々なポイントを巡る「ランガン」にも最適です。ここでは、特に人気と実績の高い5つのエリアを詳しく紹介します。

1. 牛ヶ峰コスモス公園

駐車場とトイレが完備され、足場も比較的良いため、初心者や家族連れに最もおすすめできる一級ポイントです。公園とダムの間には安全柵も設けられており、小さなお子様連れでも安心して楽しめます。春には産卵場所となる広大なシャローエリアが広がり、秋にはバスの活性が上がって数釣りが楽しめます。過去にはおかっぱりから44cmの良型バスが釣り上げられた実績もあり、ポテンシャルは非常に高いです。シャローエリアは根掛かりも多いため、ルアーや仕掛けは十分に準備していきましょう。

2. ふれあい広場

ワンドの奥まった場所にある入り江状のポイントです。風によって木の枝やゴミなどが溜まりやすいですが、そうしたカバー(障害物)はバスにとって絶好の隠れ家となります。また、プランクトンが溜まりやすく、それを目当てにベイトフィッシュ(小魚)が集まるため、バスにとっても格好の餌場となります。他のポイントに比べて釣り人が少ない傾向にあるため、プレッシャーの低いバスを静かに狙いたい方に向いています。ただし、トイレはないので事前の準備が必要です。

3. さざなみ広場

かつてはヘラブナ釣りのための釣り桟橋がありましたが、現在は老朽化のため撤去されています。遠浅の砂地が広がるポイントで、春から秋にかけて数釣りが期待できるエリアです。この場所は現在もヘラブナ釣りの人気ポイントであり、多くのヘラ師が竿を出しています。ヘラブナ釣りは、同じポイントにエサを打ち続けて魚を「寄せて」釣るスタイルです。そのため、すぐ隣でバス釣りのルアーを頻繁に投げ込むと、その着水音で寄ってきたヘラブナが散ってしまい、迷惑をかけてしまうことがあります。互いに気持ちよく釣りをするためにも、十分な距離を取るなどの配慮を忘れないようにしましょう。

4. 釜淵橋

橋の周辺は、足元から一気に深くなるドン深の岩盤・ロックエリアです。このような地形変化は、季節を問わずバスが付きやすい一級ポイント。特に、体力のある大型のバスが餌を求めて回遊してくるルートにもなっているため、ランカーサイズの実績が高い場所として知られています。岩の隙間を狙うテキサスリグやラバージグでの釣りが効果的ですが、根掛かりが非常に多い場所でもあるので、仕掛けは多めに準備していくことを強くおすすめします。

5. 焼却場跡地

約30台駐車可能な広大な駐車場があり、足場の良い場所が多い人気のポイントです。ここの魅力は、西側のなだらかな砂地のワンドと、東側の切り立った岩壁という、性質の異なる2つの地形を1箇所で楽しめる点です。状況に応じて、ワンドをクランクベイトなどの巻き物で広く探ったり、岩壁をワームで縦にじっくり探ったりと、多彩な攻め方ができます。ただし、足場が良いとはいえ、すぐ下が深くなっている場所も多いため、国土交通省も着用を呼びかけている通り、ライフジャケットは必ず着用し、安全管理を徹底してください。

初心者におすすめのバス釣りポイント

数ある布目ダムのポイントの中で、もし初めてバス釣りに挑戦するという方にどこか1ヶ所だけおすすめするならば、迷わず「牛ヶ峰コスモス公園」を挙げます。

その理由は、「安全性」「快適性」「釣りのしやすさ」という3つの要素が非常に高いレベルで満たされているからです。

第一に安全性です。広々とした駐車場から釣り場までが近く、釣り場と広場との間には安全柵が設けられています。万が一、お子様が走り回ってもすぐに水際に到達する危険が少なく、家族で訪れる際の安心感が他のポイントとは格段に違います。

第二に快適性。清潔に管理されたトイレが完備されている点は、特に女性や子供連れには重要なポイントです。また、広大な芝生の広場があるため、釣りの合間に休憩したり、お弁当を広げたりすることもできます(※キャンプやバーベキューは禁止されています)。

そして最も重要なのが釣りのしやすさです。公園北側には遠浅のシャローエリアが広がっており、水が澄んでいる日にはバスの姿を目で確認しながら釣る「サイトフィッシング」が楽しめます。バスがどんな場所にいて、どんなルアーに興味を示すのかを直接観察できるため、バス釣りの面白さを体感し、基本を学ぶには最高の環境と言えるでしょう。実際に釣りをしていると、足元を悠々と泳いでいくバスの姿に興奮すること間違いなしです。

サイトフィッシングのコツ

見えているバスは警戒心が非常に高いため、釣るのが難しいとされています。コツは、バスから自分の姿が見えないように物陰に隠れたり、太陽を背にしてキャストしたりすること。そして、バスの進行方向の少し先にルアーを静かに着水させ、バスが気づいて近づいてくるのを待つのがセオリーです。

このように、釣りの楽しさを存分に味わいながら、安全かつ快適に過ごせる牛ヶ峰コスモス公園は、まさに初心者のための理想的なフィールドなのです。

釣果実績の高いおすすめルアーとは?

布目ダムのバスが主に捕食しているのはワカサギなどの小魚です。そのため、ルアーを選ぶ際の基本戦略は、いかにこれらのベイトフィッシュに似せるか(マッチ・ザ・ベイト)という点に尽きます。シルエットやカラー、動きをベイトに合わせることが、釣果への一番の近道です。

ここでは、布目ダムで特に実績の高いルアーをタイプ別に詳しく紹介します。

ワーム(ソフトルアー)

タフな状況でもバスに口を使わせることができる、最も信頼性の高いルアーです。特に以下のリグ(仕掛け)は布目ダムの定番となっています。

  • ホバーストローリング(ホバスト): ワカサギそっくりのワーム(例:エバーグリーン社のラストエースFなど)に専用のジグヘッドを装着し、水面直下をフワフワと漂わせるテクニック。セレクティブなバスに非常に効果的です。
  • ネコリグ: ミミズのようなストレートワームの先端にネイルシンカー(釘状のオモリ)を埋め込み、ワッキー掛け(胴掛け)にするリグ。ボトム(底)をチョンチョンと動かすことで、バスの食欲を刺激します。
  • ダウンショットリグ: オモリが仕掛けの一番下に来て、その少し上にフックとワームをセットするリグ。常にワームをボトムから少し浮かせた状態にできるため、根掛かりを回避しやすく、一点で誘い続けることができます。

巻き物(ハードルアー)

広いエリアを効率よく探りたい時や、高活性なバスを見つけ出したい時に有効です。投げて巻くだけで釣れる手軽さも魅力です。

  • スピナーベイト: ブレードが回転して光と波動で強烈にアピールするルアー。特にエバーグリーンの「Dゾーン」は名作として知られ、障害物回避能力も高いため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
  • ディープクランク: 深場を攻略するためのルアー。長いリップ(潜行板)が付いており、リールを巻くだけで設定された水深まで潜っていきます。釜淵橋などのディープエリアで有効です。
  • ラバージグ(フットボール): 岩場などのディープエリアを攻略する際の定番。ボトムまで沈めて、竿先で持ち上げては落とす「リフト&フォール」で、岩の隙間に隠れているバスをリアクションで誘います。

どのルアーを使えば良いか迷ったら、まずはワカサギカラーの小さなワームを使ったダウンショットリグから始めてみてください。それで反応がなければ、スピナーベイトで広範囲を探ってみる、という流れがおすすめです。その日のバスの気分や状況に合わせてルアーを使い分けていくのが、釣果アップの鍵ですよ!

カラー選択については、水の透明度が高い時はナチュラルな色(ワカサギ、アユなど)、濁っている時はアピールの強い色(チャートリュース、ピンクなど)が基本です。また、深い場所を攻める際は、シルエットがはっきりと出るブルー系やブラック系が効果を発揮することがあります。これは、水中で最も減衰しにくい(深くまで届きやすい)光の色が青であるため、バスが認識しやすいからだと言われています。

布目ダムバス釣りのルールと攻略のコツ

  • レンタルボートは利用できるのか?
  • 布目ダムで夜釣りはできる?
  • 必ず守るべき禁止エリアと航行ルール
  • 布目ダムでスモールマウスバスは釣れる?
  • ルールを守って布目ダムバス釣りを楽しもう

レンタルボートは利用できるのか?

結論から言うと、布目ダムにはレンタルボートのサービスはありません。そのため、ボートで釣りをする場合は、必ず自分でボートを持ち込む必要があります。

ただし、持ち込めるボートには制限があります。布目ダムは奈良市の重要な水源であり、水質を保全するため、ガソリンやオイルを水中に排出する可能性のあるエンジン付きボートの使用は固く禁止されています。使用が許可されているのは、バッテリーを動力源とする電動モーター(エレクトリックモーター、通称エレキ)を搭載したボート、もしくはオールで漕ぐ手漕ぎボートのみです。

ボートを湖面に降ろすためのスロープは「ふれあい広場」や「釜淵橋」など数カ所に設置されていますが、ここで布目ダム特有の、そして非常に重要な注意点があります。

ボートの準備と片付けは想像を絶する過酷さ!

布目ダムの各スロープは、一般車両の進入を防ぐために入口に車止めゲートが設置されています。これにより、車を水際まで乗り入れることが一切できません。したがって、駐車場から水際までの数百メートルにも及ぶ長い坂道を、ボート本体、エレキ、バッテリー、タックルボックスなど、数十キロにもなる全ての荷物を手で運ぶ必要があります。

経験者によれば、この作業は「夏の高山ダムの準備の3倍はしんどい」と言われるほどで、準備だけで約45分、特に疲労困憊の釣り終わりに行う上り坂での片付けには1時間以上かかることも珍しくありません。ボート釣りを計画する際は、この過酷な肉体労働を乗り越える相応の覚悟と体力、そしてできれば一緒に荷物を運んでくれる仲間が必要になることを、必ず念頭に置いておいてください。

このように、布目ダムでのボート釣りは手軽さとは無縁ですが、その困難を乗り越えた者だけが、おかっぱりでは決して届かない沖のブレイクや水中島といったパラダイスに到達できます。挑戦する際は、折りたたみ式のカートを用意するなど、荷物運びの負担を少しでも軽減する工夫をすることをおすすめします。

布目ダムで夜釣りはできる?

布目ダムの利用ルールにより、夜間の釣りは固く禁止されています。

布目川漁業協同組合が定める遊漁規則において、遊漁が認められている時間は「日の出から日没まで」と明確に定められています。これは主に2つの重要な理由に基づいています。

第一の理由は、利用者の安全確保です。夜間のダム湖畔は照明が一切なく、真っ暗闇に包まれます。そのような状況では足場の確認が極めて困難になり、転倒や滑落、最悪の場合は落水といった重大な事故につながる危険性が格段に高まります。特に布目ダムは足元から急に深くなっている場所も多いため、夜間の行動は非常に危険です。

第二の理由は、水源地としての環境保全です。布目ダムは奈良市民の生活を支える重要な水源です。夜間は監視の目が届きにくくなるため、不法投棄や密漁、水質を悪化させる行為などを防ぐ目的で、日没後の立ち入りが制限されています。

「日の出から日没まで」という時間は、季節によって大きく変動します。夏は長く、冬は短くなります。釣行を計画する際は、事前に天気予報サイトなどで当日の日の出・日の入り時刻を正確に調べておき、日没後には速やかに片付けを終えて撤収できるように、時間を逆算して行動することが大切です。ルール違反は、釣り場全体の評判を落とし、将来的な規制強化につながる可能性もあります。全ての釣り人がフィールドを守る意識を持つことが重要です。

必ず守るべき禁止エリアと航行ルール

布目ダムで安全に、そして他の利用者とトラブルなく釣りを楽しむためには、定められたルールを全員が守ることが絶対条件です。特に、命に関わる禁止エリアや、船舶の安全航行に関するルールは、釣行前に必ず確認し、頭に入れておきましょう。

遊漁・航行禁止区域

まず、ダム本体や取水設備の安全管理上、以下のエリアは立ち入りおよび釣りが全面的に禁止されています。ブイや網(網場)で物理的に区切られていますが、興味本位で近づくことは絶対にやめてください。

  • ダム堰堤(えんてい)より上流の網場(あば)が設置されている区間
  • 副ダム上流の網場設置区間から副ダム下流80mまでの区間

ボート利用時の主なルール

前述の通り、ボートを持ち込む際はエンジン付き船舶の使用が禁止されているほか、以下のルールを遵守する必要があります。

  • 航行時間は日の出から日没まで
  • 乗船者は全員ライフジャケットを着用する義務がある(法律で定められています)
  • ダム湖内に設置されている水質保全設備(水中から気泡が発生している付近)には近づかない
  • 他のボートや岸釣りの人の迷惑にならないよう、引き波を立てない速度で航行する
  • ダムの施設や構造物への係留(ボートを繋ぎ止めること)は禁止

釣り人としての基本マナーと法律

上記の公式ルール以外にも、釣り人として守るべき基本的なマナーがあります。これらは、時として法律にも関わる重要な事項です。

ゴミの持ち帰り: これはマナー以前の常識です。釣り糸やルアーのパッケージなどを放置すると、自然環境を汚染するだけでなく、野生動物に深刻な被害を与えることがあります。

外来生物のリリース: 釣ったブラックバスやブルーギルを、その場で放す(キャッチ&リリース)ことは問題ありませんが、生きたまま他の河川や池に運んで放流することは「外来生物法」により固く禁じられています。違反した場合は重い罰則が科せられます。

火気の使用禁止: ダム湖周辺では、指定された場所以外でのバーベキューやたき火など、火気の使用は一切禁止です。

美しい釣り場を未来の世代に残すため、一人ひとりが環境保全への高い意識を持つことが強く求められています。

布目ダムでスモールマウスバスは釣れる?

結論として、2025年現在、布目ダムでスモールマウスバスが釣れるという公式な情報や、信頼できる釣果報告は一切ありません。布目ダムでバス釣りと言う場合、その対象魚はほぼ100%ラージマウスバスと考えて間違いありません。

インターネット上の釣果情報サイトや個人のブログ、各種釣りメディアを調査しても、布目ダムでスモールマウスバスが釣れたという記録は見当たらず、漁業協同組合による放流実績もありません。

スモールマウスバスとラージマウスバスは、同じブラックバスの仲間でありながら、好む生息環境が異なります。一般的に、スモールマウスバスはラージマウスバスに比べて、より水温が低く、流れがあり、水が澄んでいて、底質が砂礫や岩盤である環境を好むとされています。布目ダムの環境は、止水的で栄養が豊富なため、ラージマウスバスの生息には非常に適していますが、スモールマウスバスが繁殖・定着するには最適な条件ではないのかもしれません。

ラージマウスとスモールの見分け方

項目 ラージマウスバス スモールマウスバス
口の大きさ 口を閉じた状態で、上顎の後端が眼の後ろまで達する 口を閉じた状態で、上顎の後端が眼の中央あたりまでしか達しない
体色・模様 緑がかった体色に、体側に黒い一本の線状模様が入る 茶色みがかった体色に、虎のような黒い縦縞模様(バーティカルバンド)が入る
背びれ 第一背びれと第二背びれの間に深い切れ込みがある 第一背びれと第二背びれが繋がっているように見える
引きの強さ 重量感のある引きが特徴 スピードとスタミナがあり、同サイズならラージより強く引くと言われる

もしスモールマウスバスを釣ってみたいという場合は、近畿地方では他の河川やリザーバーなど、スモールマウスバスの生息が公式に確認されているフィールドへ釣行を計画することをおすすめします。布目ダムでは、50cmを超えるサイズも狙えるパワフルなラージマウスバスとのファイトを存分に楽しみましょう。

ルールを守って布目ダムバス釣りを楽しもう

この記事では、布目ダムのバス釣りに関する情報を、釣れる時期からポイント、必要な準備、そして守るべきルールまで網羅的に解説してきました。布目ダムは、初心者からベテランまで、それぞれのレベルに応じて楽しむことができる素晴らしいフィールドです。しかし、その環境は漁業協同組合や多くの人々の努力によって守られています。訪れる全ての人がルールとマナーを遵守してこそ、この貴重な釣り場を未来へと引き継いでいくことができます。最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 布目ダムは奈良県にある人気のバス釣りフィールド
  • 釣りのベストシーズンは春と秋
  • 釣りには日券または年券の遊漁券が必須
  • 遊漁券は現地の販売店かアプリで購入できる
  • おかっぱりポイントが豊富で駐車場やトイレも整備
  • 初心者には牛ヶ峰コスモス公園が特におすすめ
  • メインベイトはワカサギでルアー選択の鍵
  • ワームやスピナーベイトに実績が高い
  • レンタルボートはなくマイボートの持ち込みのみ
  • エンジン付きボートは使用禁止
  • ボートの準備と片付けはスロープからの手運びで大変
  • 夜釣りはルールで固く禁止されている
  • ダム堰堤付近など一部に釣り禁止エリアがある
  • ゴミは必ず持ち帰り環境保全に協力する
  • スモールマウスバスの確かな釣果情報はない
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