こんにちは。釣りスタイル、運営者の「アツシ」です。
夏の土用の丑の日になると無性に食べたくなるうなぎですが、実は身近な川で自分でも狙えるターゲットなんですよね。天然のうなぎを釣ることに興味はあるけれど、実際にどの時期に行けばいいのか、あるいはどんな場所を狙えばいいのかわからず、最初の一歩が踏み出せないという方も多いかなと思います。特に初心者の方にとっては、仕掛けの作り方や効果的な餌の種類、さらには夜釣りのマナーなど、事前に知っておきたいポイントがたくさんありますよね。コツを掴めば意外とシンプルに楽しめるのがこの釣りの魅力です。
この記事では、私が体験して感じたことや、うなぎがいる川の見分け方、さらには絶滅危惧種を守るためのルールまで、幅広くお話ししていきます。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも近くの川へ足を運びたくなるはずですよ。
この記事で分かること
- うなぎの生態や釣りに関するルールが分かる
- 釣果を上げるための最適な時期と場所が分かる
- 初心者でも釣れる具体的な仕掛けと餌が分かる
- 釣りの一連の流れと攻略のコツが分かる
天然うなぎを釣る前に知るべき基礎知識
うなぎ釣りは他の魚種とは少し違ったルールや生態があります。まずは、狙う相手がどのような生き物なのか、そして私たちが守るべき最低限のルールについて整理していきましょう。うなぎは非常にデリケートな資源でもありますから、正しい知識を持つことが「良い釣り人」への第一歩ですね。
知っておきたいウナギの生態と特徴

日本で一般的に馴染みのあるニホンウナギは、非常に神秘的な生態を持っています。一番の驚きは、産卵場所が日本から数千キロも離れたマリアナ諸島沖という深海であることです。ここで生まれた稚魚(レプトケファルス)が、海流に乗って数ヶ月かけて日本の沿岸にたどり着き、シラスウナギとなって川へ遡上してきます。このように海で生まれて川で育ち、また産卵のために海へ戻るサイクルを「降河回遊」と呼びます。この壮大な旅を知ると、目の前の川にいるうなぎ一匹一匹が愛おしく感じられますよね。
驚異的な嗅覚と皮膚呼吸
うなぎの能力で特筆すべきは、その「嗅覚」です。一説には犬の嗅覚にも匹敵すると言われており、水中のわずかなアミノ酸の匂いを感じ取って餌を探し当てます。ですから、うなぎ釣りでは餌の「鮮度」や「匂いの強さ」が非常に重要になります。また、皮膚からも酸素を取り込む補助的な皮膚呼吸能力を持っているのも特徴です。体表がヌルヌルしているのは乾燥を防ぐためでもあり、雨の日などは濡れた地面を這って別の水場へ移動することさえあります。この生命力の強さが、過酷な環境の川でも生き抜ける理由なんですね。
成長段階で変わる呼び名
川で生活している期間のうなぎは、お腹が黄色みを帯びていることから「黄うなぎ」と呼ばれます。これが数年から十数年かけて成熟すると、産卵のために海へ下る準備を始め、体色が銀色に輝く「銀うなぎ」へと変化します。この変化を「銀化(ぎんけ)」と呼び、この状態の個体は「落ちうなぎ」として秋の釣りの主役になります。私たちが普段狙うのは主にこの黄うなぎから銀化が始まった個体です。
うなぎの体表のヌルヌルは、病原菌から身を守ったり、陸上での移動を助けたりする大切な役割があります。素手で触ると滑って掴みにくいですが、これは彼らにとってのバリアなんですね。釣り上げた際はメゴチバサミや軍手を使うと扱いやすいですよ。
天然うなぎの漁獲量と希少価値

残念なことに、現在ニホンウナギは絶滅危惧種(EN)に指定されています。かつてはどこの川にも当たり前のようにいたうなぎですが、河川のコンクリート護岸化による隠れ家の消失、ダムや堰による遡上の阻害、さらには海洋環境の変化など、多くの要因が重なってその数は激減してしまいました。私が子供の頃に比べて、明らかに「簡単に釣れる魚」ではなくなっているのが現実です。
資源保護と「釣り」の共存
市場に出回るうなぎのほとんどは養殖ですが、実はその養殖も天然のシラスウナギを採捕して育てている「完全養殖ではない」形態が主流です。つまり、天然の親うなぎを減らさないことは、将来のうなぎ文化を守ることに直結します。趣味としてうなぎを釣る私たちは、商業的な漁師さん以上に「資源を守る」という意識を高く持つ必要があります。例えば、食べきれない分はキープしない、針を飲んでしまった小型個体以外はリリースする、といった配慮が求められます。
公的機関の情報に耳を傾ける
水産庁などの公的機関では、うなぎの資源管理について非常に厳しい方針を打ち出しています。これらは決して釣りを禁止するためのものではなく、私たちがこれからもこの素晴らしい趣味を続けていくための「持続可能なルール」です。私自身、釣果に恵まれた日は嬉しいですが、同時に「この環境を次世代に残さなければ」という責任も感じます。
(出典:水産庁『ウナギに関する情報』)
このように、天然うなぎは非常に希少な存在です。釣れた時の喜びを噛み締めつつ、未来の釣り場を守る意識を持ってフィールドに向かいましょう。
川うなぎと海うなぎの違いとは?
うなぎは淡水にも海水にも適応できる「広塩性」の魚です。釣れる場所によって「川うなぎ」や「海うなぎ(河口うなぎ)」と呼ばれますが、種類としては同じニホンウナギです。しかし、育つ環境によって驚くほど見た目や味が変わります。これはうなぎ釣りの非常に興味深いポイントの一つです。
環境が育む味の個性
上流域や中流域の清流で育つ「川うなぎ」は、主にミミズや川の小魚、水生昆虫を食べています。そのため、身が引き締まっていて、川魚特有の爽やかな風味が特徴です。一方で、潮の満ち引きがある河口域や汽水域で過ごす「海うなぎ」は、カニやエビ、シャコといった栄養価の高い甲殻類を飽食しています。これにより、驚くほどの脂が乗り、口の中でとろけるような濃厚な味わいになります。どちらが美味しいかは好みが分かれるところですが、私は「川うなぎの香り」と「海うなぎの甘み」を場所ごとに使い分けるのが楽しみになっています。
見た目の違いを比較する
見た目にも顕著な差が出ます。川うなぎは全体的に黄色っぽく、腹側が鮮やかな黄金色に見えるものもいます。対して海うなぎは、背中側が青みがかった黒色になり、非常に強い金属光沢を放ちます。これを釣り人の間では「青うなぎ」と呼び、最高級品として珍重することもあります。
| 比較項目 | 川うなぎ(淡水域) | 海うなぎ(汽水・海水域) |
|---|---|---|
| 主な体色 | 背:緑褐色 / 腹:黄色 | 背:青黒色 / 腹:白〜銀色 |
| 肉質・脂 | 筋肉質で弾力があり、香りが良い | 脂の層が厚く、非常に柔らかい |
| おすすめの調理 | 白焼き、せいろ蒸し | 蒲焼き、うな重 |
このように、釣れるエリアによって全く異なる個性を持つうなぎ。自分の好みの「味」を求めてポイントを開拓するのも、この釣りの奥深さですね。
うなぎがいる川いない川の見分け方

うなぎ釣りにおいて、最も重要なのは「場所選び(ポイント選定)」です。どれだけ良い仕掛けや餌を使っても、うなぎがいない場所では絶対に釣れません。うなぎが好む川には、必ずと言っていいほど共通の条件があります。それは「隠れ家」と「餌の豊富さ」です。
隠れ家となるストラクチャーを見極める
うなぎは臆病で夜行性の魚なので、明るい時間帯は外敵から身を守るために物陰に隠れています。具体的には、テトラポッドの隙間、ゴロタ石の間、崩れた護岸のエグレ、沈んだ倒木などが大好きです。昼間に川を観察して、こういった「隙間」が多いエリアを見つけておくことが、夜の釣果に直結します。特に、古い護岸で石積みになっている場所は、うなぎにとってのマンションのような一級ポイントであることが多いです。
水の動きと底質
水が完全に止まっている場所よりも、適度な流れがある場所を好みます。特に流れの「ヨレ」ができる場所や、本流と支流の合流点は、上流から餌が流れてきやすいため、うなぎの回遊ルートになります。また、底質は泥混じりの砂地が理想的です。泥の中に潜ることもあるため、カチカチのコンクリート底よりも、少し堆積物があるような場所の方が生息数は多い傾向にあります。都会のど真ん中を流れる「ドブ川」に見える場所でも、底に泥があり、隠れる石があれば、驚くほど太いうなぎが潜んでいることも珍しくありません。
- テトラポッドやゴロタ石があるか:日中の隠れ家として必須です。
- 泥底や砂底が混じっているか:うなぎは泥の中に潜ることもあります。
- 堰(せき)や段差がある:移動を遮る場所には、上ろうとする個体が一時的に溜まります。
- テナガエビやカニがいるか:これらが豊富なら、うなぎの餌場として機能しています。
一見きれいな川でも、全体がコンクリートで固められ、隠れ家が一切ない川にはうなぎはいません。逆に、少し汚れて見えても「生命感(小魚やエビ)」と「隠れ家」がセットになっている川は、非常に有望なフィールドと言えますよ。
守るべきルールと禁止事項

天然うなぎを釣る上で、ルールを守ることは絶対条件です。うなぎは法律や各都道府県の規則によって厳重に管理されている魚種であることを忘れてはいけません。「楽しいレジャー」として成立させるためには、私たち釣り人が模範となる行動をとる必要があります。
遊漁券(入漁券)のシステムを理解する
内水面(河川や湖)での釣りには、多くの場合「漁業権」が設定されています。漁協が稚魚の放流や環境整備を行っているため、その河川で釣りをする人は「遊漁料」を支払う義務があります。これはうなぎも例外ではありません。地域によっては「うなぎ専用」の券がある場合もあれば、雑魚(ざこ)券で釣れる場合もあります。現場で監視員さんに声をかけられてから支払うことも可能ですが、事前に釣具店やコンビニ、またはスマホアプリ等で購入しておくのがスマートです。これが無いと「密漁」と見なされる恐れがあります。
都道府県別の「漁業調整規則」に注意
これが非常に厄介で、かつ重要なポイントです。うなぎの保護ルールは全国一律ではなく、都道府県ごとに驚くほど違います。
- 禁漁期間:例えば、産卵回遊を助けるために「10月から翌年3月頃まで採捕禁止」と定めている県もあります(岡山県・徳島県など ※年度・水域により異なります)。
- 体長制限:「全長30cm以下は逃がすこと」といったルール。中には35cmや25cmなどバラツキがあります。
- 道具の制限:「竿は一人2本まで」といった制限がある地域もあります。
釣行前には必ず「〇〇県 うなぎ 釣り ルール」で検索し、最新の公的な情報を確認してください。
無許可での採捕(密漁)やルール違反は、法律によって重い罰金(数十万円〜100万円規模になる例もあります)や懲役が科される場合があります。また、夜釣りでの騒音やゴミの放置も、将来的な釣り禁止区域の拡大を招きます。「知らなかった」では済まされない厳しい世界ですので、事前の情報収集とマナーの徹底をお願いしますね。
実践!うなぎを釣るための攻略ポイント
ここからは、いよいよ具体的な実践編です。うなぎを確実に仕留めるために、私が普段意識している「時期・時間・場所・仕掛け」の四原則について詳しく解説していきます。うなぎ釣りは待つ時間が長い釣りですが、その準備をどれだけ丁寧に行うかで、鈴が鳴る回数が変わってきますよ。
ウナギ釣りに最適な時期はいつ?

うなぎ釣りのシーズンは、水温が上昇し始める4月下旬から、秋深まる10月頃までです。うなぎは変温動物ですので、水温が10度を下回るような冬場は活動を停止し、泥の中で冬眠してしまいます。そのため、釣果が期待できるのは暖かい時期に限られます。
梅雨から初夏が第一のピーク
私の中で最も期待値が高いのは梅雨(6月〜7月)です。雨が降って川に適度な濁り(笹濁り)が入ると、警戒心の強いうなぎが日中でも動き始めることがあります。また、雨によって土の中からミミズが川へ流れ落ちるため、うなぎの食欲が最高潮に達します。この時期は「増水したタイミング」が最大のチャンスです。ただし、危険を伴うような激流の時は絶対に避けましょう。水が引き始めた「増水後の落ち着き」が狙い目です。
夏の夜釣りと秋の落ちうなぎ
真夏の8月は、日中の暑さを避けた夜釣りが快適です。水温が高いため、うなぎの代謝も良く、餌を積極的に追います。そして、シーズン最終盤の9月〜10月は「落ちうなぎ」の季節。産卵を控えた大型の個体が海へ下るために動き出します。この時期のうなぎは栄養を蓄えて丸々と太っており、一年で最も価値の高い一匹に出会える可能性が高まります。ただ、この時期は地域によって禁漁期間に入ることもあるので、ルール確認をより入念に行いましょう。
水温計を活用してみる
もし余裕があれば、水温計を持参するのも手です。うなぎが活発に摂餌するとされる水温は、おおむね20度前後と言われています。春先などは、日中の日差しで少しでも水温が上がった日の夜がチャンスになります。逆に真夏に水温が上がりすぎた場合は、少しでも酸素が豊富な流れ込みや水深のある場所を選ぶといった、戦略的なポイント選びが可能になりますよ。
釣果を伸ばすゴールデンタイムの時間帯

うなぎは極めて規則正しい夜行性です。そのため、時間帯を間違えると全く反応がありません。私が経験上、最も重要視しているのは「夕マヅメ(日没前後)」のタイミングです。
日没から2時間が勝負の分かれ目
うなぎの活動が最も活発になるのは、太陽が沈んで完全に暗くなるまでの「薄明」から、その後の数時間です。具体的には、19時から21時頃までが最大のゴールデンタイムになります。日中、物陰に隠れていたうなぎが、お腹を空かせて一斉に這い出し、餌を探して回遊を始める時間だからです。私の釣果の8割以上はこの時間帯に集中しています。ですので、明るいうちに釣り場に入り、仕掛けの準備を全て終え、日没と同時に餌を投入しておくのが理想的な展開です。
潮の満ち引きとの関係
河口域や汽水域で釣る場合は、太陽の時間だけでなく「潮汐」も無視できません。一般的には、潮が動いている時間帯、特に「上げ三分から七分」や「下げ三分から七分」が良いとされています。潮が動くことで水中の酸素が入れ替わり、餌となるエビやハゼが動き出し、それを追ってうなぎも活性化するからです。もし、日没のタイミングと潮の動き出しが重なれば、それはもう「爆釣の予感」しかありません!
深夜や朝方の状況
21時を過ぎると、一度食いが止まることが多いです。うなぎもお腹がいっぱいになるのでしょうか。しかし、深夜1時や2時といった深夜帯に再び回遊が始まることもあります。また、夜明け前の「朝マヅメ」にラストチャンスが訪れることも。もし長時間粘るなら、夕方のチャンスを逃したとしても諦めずに待つ価値はあります。ただし、暗い場所での長時間の滞在は危険も伴いますので、強力なヘッドライトを準備し、足元には十分注意して楽しみましょう。
川でうなぎが釣れる場所の探し方
川のどこに仕掛けを投げるか。うなぎは広い川をあちこち泳ぎ回っているわけではなく、決まった「ルート」を回遊しています。そのルートを見つけることが、連発への近道です。ポイントは「隠れ家のすぐそば」と「変化のある場所」に集約されます。
岸際のストラクチャーを攻める
初心者の頃は「遠くに投げた方が釣れる」と思いがちですが、うなぎに関しては逆です。むしろ足元の護岸の下や、数メートル先のテトラの際、突き出た木の根の周りなどが超一級ポイントになります。うなぎはストラクチャーに体を擦り付けるようにして泳ぐ習性があるため、岸際が最大の狙い目なのです。私はいつも、竿を数本出し、一本は遠投、残りは足元の「えぐれ」や「石の隙間」を狙うようにしています。結果的に足元で釣れることが非常に多いですよ。
流れの「変化」を探す
うなぎも楽をして餌を食べたいと考えています。そのため、上流から餌が流れてきて勝手に溜まるような場所を好みます。
- 流れのヨレ:流木や岩に当たって流れが渦巻いている場所。
- 合流点:本流と小さな支流が混ざり、濁りや酸素量が変化する場所。
- 水門付近:定期的に水が入れ替わり、小魚が集まりやすい場所。
これらの場所は、うなぎにとっての「レストラン」のようなものです。特に水門が開いた後のタイミングなどは、周辺のうなぎが集結することもあります。
足場の確認と下見の大切さ
夜釣りになるため、足場が悪い場所は絶対に避けましょう。明るいうちに下見に行き、「どこに根掛かりの原因があるか」「取り込みの時に安全に水辺まで降りられるか」を確認しておく必要があります。うなぎは掛かると猛烈に暴れ、近くの石の隙間に逃げ込もうとします。強引に引き剥がす必要があるため、障害物が多すぎても釣りになりません。適度な隠れ家がありつつ、取り込みのスペースが確保できる場所。これが私が考える「理想のポイント」です。
初心者も安心の最強仕掛けを紹介

うなぎ釣りに高度なテクニックは不要です。一番のおすすめは、重りを投げて底でじっと待つ「ぶっこみ釣り」です。シンプルだからこそ、仕掛けの強度やバランスが重要になってきます。ここでは、私が信頼している「これを選べば間違いない」というスペックをご紹介します。
竿とリールのバランス
高級なタックルは必要ありません。
- 竿:2.1m〜3m程度の投げ竿や万能ルアーロッド(シーバスロッドなど)。重要なのは、うなぎのアタリを弾かない「穂先の柔らかさ」と、掛かった後の「胴の強さ」です。20号程度のオモリが投げられるものを選んでください。
- リール:3000番〜4000番のスピニングリール。砂が噛むこともあるので、ガシガシ使えるエントリーモデルで十分です。
- ライン:ナイロン4号〜5号を100m程度。PEラインは感度が良いですが、根ズレ(石に擦れること)に極端に弱いため、うなぎ釣りにはナイロンが最適です。
ぶっこみ仕掛けの核心
基本構造は、「中通しオモリ」+「ヨリモドシ」+「ハリス・針」という順序です。
- オモリ:亀甲オモリや中通し重りの15号〜25号。流れが速い場所では、転がりにくい形状のものを選びます。
- ハリス:フロロカーボンやナイロンの4号〜5号。長さは30cm〜50cm程度が扱いやすいです。うなぎは掛かると自分の体に糸を巻き付けてくるので、ハリスは消耗品と割り切って、頻繁に交換しましょう。
- 針:「うなぎ針」の11号〜13号。独特の細長い形状は、うなぎの口に入りやすく、かつ吐き出されにくい設計になっています。
| パーツ | 推奨スペック | 理由・備考 |
|---|---|---|
| 道糸 | ナイロン5号 | 岩場での擦れに強く、伸びがあってバレにくい |
| オモリ | 中通しオモリ15号 | 魚が引いた時に違和感を与えにくい |
| 針 | うなぎ針12号 | うなぎの小さい口に吸い込まれやすい |
市販の完成仕掛けセットは、予備も含めて多めに持っておきましょう。根掛かりを恐れてポイントを外すと釣果が落ちますから、「仕掛けは使い捨て」くらいの気持ちで攻めるのがコツです。また、仕掛けの作り方全般について興味がある方は、こちらの記事も参考になりますよ。
釣果が変わるウナギ釣りの餌選び

餌選びは、うなぎ釣りにおいて最も頭を悩ませ、かつ最高に楽しい要素です。うなぎの驚異的な嗅覚を刺激するために、何を使うべきか。結論から言うと、「ドバミミズ」が最強の万能餌です。しかし、状況によっては他の餌が特効薬になることもあります。
ドバミミズ(最強の特効薬)
畑や公園の落ち葉の下などにいる、マッチ棒より太い大きなミミズを「ドバミミズ」と呼びます。釣具店で売っているミミズ(熊太郎など)よりも匂いが強く、水中で激しく動くため、うなぎへのアピール力が段違いです。もし自分で採取できるなら、これが一番の近道です。針への付け方は、一匹をチョン掛けにするのではなく、2〜3匹を豪華に「房掛け」にしてください。針先を隠す必要はありませんが、ミミズが千切れない程度にしっかり刺すのがコツです。あの「匂い」が広範囲からうなぎを呼び寄せます。
テナガエビとカニ(海うなぎ・大型狙い)
汽水域や下流域では、テナガエビを餌にすると大型が釣れる確率が上がります。テナガエビはうなぎの大好物で、現地で調達できるため鮮度も抜群です。生きたまま針に刺して泳がせることで、うなぎの捕食スイッチを入れます。また、小さなカニも有効です。これらは、外道(ターゲット以外の魚)である外来種のギギやカメなどの攻撃をかわしやすいというメリットもあります。ミミズだとすぐに外道に食べられてしまうような場所では、エビやカニに切り替えてみてください。
小魚の切り身(匂いの拡散)
アユ、ハゼ、サバ、サンマなどの切り身も有効です。特に脂の乗った青魚の切り身は、水中で強い匂いの油を放ちます。これを「寄せ餌」的な役割として、一本の竿に付けておくと面白いですよ。ただし、切り身はカニやカメの餌食になりやすいので、こまめなチェックが必要になります。
- ドバミミズ:迷ったらこれ。質・量ともに最強の餌です。
- テナガエビ:大型を狙いたい時や、ミミズで反応がない時の切り札。
- アオイソメ:汽水域でハゼなどの外道も多いが、うなぎも大好きです。
- 鶏のレバー:意外かもしれませんが、血の匂いがうなぎを猛烈に誘います。
私はいつも、メインの「ドバミミズ」に加え、サブで「テナガエビ」を準備します。竿ごとに餌を変えてみて、その日の「当たり餌」を見つけ出すのが、うなぎ釣り攻略の醍醐味ですね。
ルールを守ってうなぎを釣る楽しみ

この記事では、天然うなぎを釣るための知識と具体的な方法を徹底的に解説してきました。うなぎ釣りは、派手なアクションがある釣りではありませんが、夜の静寂の中で、竿先の鈴が「チリンッ…」と鳴り、その後に竿が激しくおじぎをするあの瞬間。あのドキドキ感は、一度味わうと病みつきになります。最後に、楽しい釣りを続けるための心得をまとめます。
- 資源の保護:食べきれない分は持ち帰らない。小型(30cm以下目安)は優しくリリースする。
- 法律・ルールの遵守:漁業権、遊漁券、禁漁期間、体長制限を必ず確認する。
- 場所選び:日中に下見をして、テトラや石積み、流れのヨレなどの変化を見つけておく。
- 時期と時間:梅雨から秋、そして日没後の2時間を逃さない。
- 安全第一:夜釣りは危険です。ライフジャケットの着用、ライトの予備、足場の確保を忘れずに。
天然うなぎは、今や非常に貴重な存在です。しかし、私たちがマナーを守り、川の環境を大切にすれば、これからもこの素晴らしい釣りを楽しみ続けることができます。自分で苦労して釣り上げ、丁寧に泥抜きをしたうなぎを、炭火でじっくり焼いて食べる味は、お店では決して味わえない格別なものです。この記事が、あなたの「天然うなぎデビュー」を支える最高のアドバイスになれば嬉しいです。さあ、今度の週末は道具を揃えて、近くの川を覗きに行ってみませんか?
※最新の漁業規則や入漁券の情報は、必ず各河川を管轄する漁業協同組合や自治体の公式サイトで最新の情報をご確認ください。ルールを守って、楽しい釣りライフを!


