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マゴチの釣り方完全ガイド!初心者でも釣果を上げるコツを解説

夏のサーフや身近な堤防から手軽に狙えるターゲットとして人気急上昇中のマゴチ。その独特な特徴から、釣りの難易度はどれくらいなのか、どんな仕掛けが良いのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、マゴチが釣れる時期やゴールデンタイムとなる時間帯はもちろん、定番のルアーやワームを使った釣り方から、船での本格的な泳がせ釣り、さらには効果的な餌についても、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

  • マゴチの生態や釣れるシーズンがわかる
  • サーフや堤防など場所別の釣り方のコツを習得できる
  • ルアーや餌など状況に合わせた仕掛け選びがわかる
  • 初心者でも釣果を上げるための具体的なアクションを学べる
目次

釣る前に知る!基本的なまごちの釣り方

  • まずは知っておきたいマゴチの特徴
  • 初心者向けマゴチ釣りの難易度
  • マゴチが最も釣れやすい時期は夏
  • 朝夕まずめが狙い目の時間帯
  • 人気のサーフでの釣り方とコツ

まずは知っておきたいマゴチの特徴

マゴチは、スズキ目カサゴ亜目コチ科に分類される魚で、ヒラメと並んでフラットフィッシュとして知られています。名前の「マ」は「真」を意味し、メゴチなど他のコチ科の魚に対して「本物のコチ」であることを示していると言われます。体は上から押しつぶされたような平たい形をしており、大きな口が特徴的です。

成魚は50cmから70cmほどにまで成長し、非常に力強い引きで釣り人を楽しませてくれます。主な生息地は水深30mより浅い砂泥底で、体に砂を被って海底に擬態し、獲物を待ち伏せする習性があります。小魚やエビ・カニなどの甲殻類を捕食する獰猛なフィッシュイーターです。

補足:ヒラメとの違い

マゴチとヒラメは同じフラットフィッシュですが、大きな違いは獲物の追い方にあります。ヒラメが中層まで浮き上がって積極的にベイトを追うのに対し、マゴチは基本的に海底からあまり離れません。そのため、マゴチを狙う際は徹底して「底(ボトム)」を意識することが釣果への近道となります。

初心者向けマゴチ釣りの難易度

マゴチ釣りの難易度は、同じフラットフィッシュのヒラメと比較すると、一般的にやさしいとされています。その理由は、ヒラメよりも生息範囲が岸に近く、絶対数も多い傾向にあるため、遭遇率が高いからです。また、高水温にも強く、夏場のデイゲームで気軽に狙える点も初心者に人気の理由でしょう。

ただし、アタリがあってからフッキングさせるまでには少しコツが必要です。マゴチは獲物に食いついてから、反転して巣穴に戻ろうとする習性があります。このため、最初のアタリで慌てて合わせると、すっぽ抜けてしまうことが多いのです。

フッキングのコツは、最初の「コンコン」という小さなアタリでは合わせず、竿先が「グーッ」と大きく引き込まれる本アタリを待つことです。この駆け引きがマゴチ釣りの醍醐味の一つと言えます。

ヒラメ狙いで釣りをしていたら、先にマゴチが釣れた!という経験がある方も多いかもしれませんね。それくらい、身近なターゲットなんですよ。

マゴチが最も釣れやすい時期は夏

マゴチ釣りのベストシーズンは、6月から10月頃です。特に、水温が上昇する初夏から夏にかけては、産卵のために深場から浅場へ接岸してきます。この時期は、岸からでも十分射程圏内に入ってくるため、最も釣りやすいシーズンとなります。

旬の夏に釣れるマゴチは「照りゴチ」とも呼ばれ、脂が乗って非常に美味しいことでも知られています。まさに「釣って楽しい、食べて美味しい」夏の釣りの代表格です。近年は温暖化の影響もあり、関東以南では冬でも釣れることがありますが、やはり狙いやすいのは夏から秋にかけてでしょう。

注意点:夏場の釣り

マゴチのベストシーズンである夏は、釣り人にとっても過酷な季節です。日中は気温が非常に高くなるため、熱中症対策は万全に行いましょう。こまめな水分補給はもちろん、帽子やUVカットウェアの着用を心がけてください。

朝夕まずめが狙い目の時間帯

マゴチを釣る上で最も期待できる時間帯は、朝まずめと夕まずめです。これは、多くの魚の捕食活動が活発になる時間帯であり、マゴチも例外ではありません。太陽が昇る直前や、沈む直前の薄暗い時間帯は、マゴチが積極的にベイトを追い始めるため、絶好のチャンスタイムとなります。

また、ヒラメよりも夜行性が強い傾向があるため、常夜灯のある漁港などでは夜釣りで釣果が上がることもあります。日中の場合は、潮の動きが釣果を大きく左右します。一般的に、潮が動いている時間帯、特に潮止まりの直前や動き始めは、ベイトの動きが活発になり、マゴチの捕食スイッチも入りやすくなるので狙い目です。

人気のサーフでの釣り方とコツ

広大な砂浜であるサーフは、マゴチ釣りの一級ポイントです。タックルは、遠投性能に優れた10ft(約3m)前後のサーフ用ロッドに、4000番クラスのスピニングリールを合わせるのが標準的です。ラインはPEラインの1号前後を使用します。

ただ、やみくもにキャストしても釣果には繋がりません。サーフでは、海底の地形変化を見つけることが重要です。具体的には、沖へ向かう強い流れである「離岸流」や、波打ち際がえぐれて深くなっている「ブレイクライン」などが狙い目となります。これらの場所にはベイトフィッシュが集まりやすく、マゴチもそれを狙って潜んでいる可能性が高いのです。

サーフでの基本アクション

ルアーをキャストしたら、まずはしっかりと底を取ります。その後は、ルアーが底から50cm以上離れないように意識しながら、ゆっくりと巻いてくるのが基本です。時折、リトリーブを止めてルアーを再び着底させる「ストップ&ゴー」や、竿先を軽くあおってルアーを跳ねさせる「リフト&フォール」も非常に効果的です。


場所と仕掛けで変わるまごちの釣り方

  • 堤防から手軽に狙うマゴチ釣り
  • 船から大物を狙う時のポイント
  • ワームなどのおすすめルアーを紹介
  • 投げ釣りで使う塩イワシという餌
  • 活き餌を使った泳がせ釣りの仕掛け
  • 基本を押さえるまごちの釣り方まとめ

堤防から手軽に狙うマゴチ釣り

足場が良く、安全に釣りを楽しめる堤防や漁港もマゴチの優良ポイントです。サーフに比べて遠投は必要ない場面が多いため、シーバスタックルやエギングタックルを流用することも可能です。ロッドは8.6ft~10ft前後が扱いやすいでしょう。

堤防での狙い目は、船の通り道として掘られている「船道(ミオ筋)」や、潮の流れがぶつかってヨレができる「潮目」です。一見すると変化に乏しいように見えても、海底にはカケアガリなどの変化があることが多く、そうした場所にマゴチは潜んでいます。

堤防でおすすめのリグ

堤防では、ジグヘッドにワームをセットしたジグヘッドリグが基本となります。また、オモリとワームが別になったダウンショットリグキャロライナリグも有効です。これらのリグは、投げてゆっくり巻くだけで底付近をキープしやすく、初心者の方でも扱いやすいのがメリットです。

船から大物を狙う時のポイント

岸からでは届かないポイントを狙え、大型に出会える確率が高いのが船釣りです。タックルは、ライトゲーム用の船竿に小型の両軸リールを組み合わせるのが一般的。水深に合わせて10号から30号程度のオモリを使用します。

船釣りの最大の魅力は、生き餌を使った釣りができることです。マゴチは動くものに強く反応するため、生きたサイマキ(小型のクルマエビ)やハゼ、キスなどを餌にすると、その効果は絶大です。船長の指示するタナ(水深)に合わせて仕掛けを下ろし、こまめに底を取り直しながらアタリを待ちます。

前述の通り、マゴチのアタリは独特です。船竿の穂先に出る小さな前アタリを見逃さず、じっくりと食い込ませてから力強く合わせるのが釣果を伸ばす秘訣となります。

ワームなどのおすすめルアーを紹介

マゴチのルアーフィッシングでは、状況に応じて様々なルアーを使い分けることが重要です。ここでは、実績の高い代表的なルアーを紹介します。

ジグヘッド+ワーム

最も基本的で、どんな状況でも活躍するのがジグヘッドとワームの組み合わせです。ジグヘッドの重さを変えることで、浅場から深場まで対応できます。ワームは、水の抵抗を受けて尾がブルブルと動くシャッドテール系が定番。サイズは4インチ前後がおすすめです。

メタルジグ

飛距離が圧倒的なため、広範囲を探りたい時や、沖のポイントを狙う際に有効です。使い方は、着底後に竿をしゃくり上げてルアーを跳ねさせ、再び沈めるリフト&フォールが基本。着底が分かりやすく、初心者でもルアーの操作をイメージしやすいでしょう。

バイブレーション

強い波動とフラッシングで、活性の高いマゴチに強くアピールします。投げて巻くだけで一定の層を引いてくることができるため、手返し良く広範囲を探る釣りに向いています。底を擦らないように、少し早めのリトリーブで使うのがコツです。

ルアーカラーに迷ったら、まずはイワシやキスに近いナチュラル系と、アピールの強いゴールドやピンク系を揃えておくと、様々な状況に対応できますよ。

ルアーの種類 特徴 得意な状況
ジグヘッド+ワーム 汎用性が高く、食わせ能力が高い。ナチュラルな動きで誘える。 ポイントをじっくり探りたい時、食いが渋い時。
メタルジグ 圧倒的な飛距離。沈下速度が速く、深場も探りやすい。 遠投が必要なサーフ、強風時、深場狙い。
バイブレーション 強い波動でアピール力抜群。手返しが良い。 広範囲を素早く探りたい時、魚の活性が高い時。
ミノー 小魚そっくりの見た目と動き。一定のレンジをキープしやすい。 遠浅のサーフ、ベイトが小魚の時。

投げ釣りで使う塩イワシという餌

ルアーだけでなく、投げ釣りでマゴチを専門に狙うスタイルも存在します。その際に特エサとして絶大な効果を発揮するのが「塩イワシ」です。これは、生のイワシを塩で締めて水分を抜き、身を硬くしたもので、餌持ちが良く、遠投しても身崩れしにくいというメリットがあります。

塩で締めることにより、イワシの旨味成分が凝縮され、その匂いがマゴチを強く引き寄せます。市販されていないため自作する必要がありますが、作り方は比較的簡単です。

塩イワシの簡単な作り方

  1. スーパーなどで生のカタクチイワシ(12~13cm程度)を購入します。
  2. タッパーに塩を敷き、イワシを並べて、上からさらに大量の塩を振りかけます。
  3. 冷蔵庫で1~2日ほど寝かせ、水分を抜きます。
  4. 水分が出たら一度取り出し、ペーパータオルで拭き取ってから冷凍保存します。

指でつまんで少しへこむくらいの、一夜干しより少し硬めが理想的な状態です。

仕掛けは、遊動式の天秤にハリス8号程度を結び、2本針の仕掛けに塩イワシを縫い刺しにして使用します。シロギスが釣れるような砂浜で、仕掛けを投入した後は、時々竿をあおって誘いをかけるのが釣果アップのコツです。

活き餌を使った泳がせ釣りの仕掛け

マゴチの獰猛な捕食本能を最も刺激するのが、活きた小魚を餌にする泳がせ釣りです。餌には、釣り場で釣れたピンギス(小型のキス)や小アジ、ハゼなどを使います。荷物は増えますが、生かしバケツを用意して餌を元気な状態に保つことが重要です。

岸からの泳がせ釣りでは、「エレベーター仕掛け」が有名です。これは、まずオモリだけをポイントに投げ込み、道糸にスナップ付きのハリスを通して、餌の小魚をポイントまで送り届ける仕掛けです。餌が自由に泳ぎ回るため、弱りにくく、マゴチに効果的にアピールできます。

アタリは竿先に集中し、明確に出ることが多いです。ここでも早合わせは禁物。竿先が大きく引き込まれるのを待って、力強く合わせを入れましょう。大物が掛かった時のスリリングなやり取りは、泳がせ釣りならではの魅力です。

信頼できる釣り具メーカーのサイトで、仕掛けの詳細を確認するのもおすすめです。
(参照:DAIWA公式サイト)

基本を押さえるまごちの釣り方まとめ

この記事では、マゴチ釣りの基本から応用までを解説しました。夏の風物詩ともいえるマゴチ釣りは、ポイントや釣り方を少し工夫するだけで、初心者の方でも十分楽しむことができます。最後に、この記事の要点をリストで確認しましょう。

  • マゴチはヒラメと並ぶ人気のフラットフィッシュ
  • 主な釣り場はサーフや堤防、河口などの砂泥底
  • ベストシーズンは産卵で接岸する6月から10月の夏場
  • 狙い目の時間帯は魚の活性が上がる朝夕まずめ
  • 釣り方の基本はルアーが底から離れないように攻めること
  • ヒラメよりはやさしいがアワセにはコツが必要
  • サーフでは離岸流などの地形変化が狙い目
  • 堤防では船道や潮目を探してじっくり攻める
  • 船釣りでは生き餌を使った釣りが非常に効果的
  • ルアーはワーム、メタルジグ、バイブレーションを使い分ける
  • ワームは4インチ前後のシャッドテールが定番
  • 投げ釣りでは自作の塩イワシが特効餌となる
  • 泳がせ釣りでは釣れた小魚を餌にするのが効率的
  • 夏場の釣りでは熱中症対策を万全に行う
  • 譲り合いの精神で安全に釣りを楽しむ

本記事で紹介した釣り方やコツを参考に、ぜひ夏の高級魚マゴチを狙ってみてください。力強い引きと、食べた時の美味しさに、きっと夢中になるはずです。
さらに詳しいタックル情報などは、シマノの公式サイトなども参考になります。

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